夏子と結婚をし順調にも思われたが、立て続けの流産に哲也も苦しんでいた

もしかしたら、自分にも問題があるんじゃないかと

有休を使い、夏子に内緒で検査も受けに行っていた

結果は、異状なかった

正直いって、子供ができないことで夏子がこんなに崩れるとは思わなかった

家に帰るのが辛い毎日

ここ最近は、会社の飲みや残業したり、時間を潰して帰っている

最初のうちは支えようと必死だったが

仕事も今は、大変な時期で夏子にばかりかまっていられなかった

はぁ～今日も玄関前でため息を吐き家に帰る

辛いのは今だけ、また子供が出来るチャンスはあるし

夏子も子供がちゃんと生まれてきたら、また落ち着くだろう

ここは、我慢だ。仕方ない。だけど、帰りたくない

哲也は、結婚を後悔しそうになっていた

結婚相手を間違えただろうか？良い子よりも計算高い理的な子がよかったか？

はぁ～マジで帰りたくない

そんな時に、転勤辞令が出た。１年間と短期なので行きたい人がいれば立候補をと

哲也は、転機だと思い立候補して、転勤した

１年間ならちょうどいいと、この生活を続けたら自分が負けてしまう

二人の冷却期間にもちょうどいいと、勝手に決めてしまった

夏子には、どうしてもと頼まれたと話した

夏子も、哲也に甘えてしまう自分が辞められないでいたので

何も言わずに、わかったとだけ答えた

この二人の選択が、また未来の大きな分岐点であった

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