不倫したい!~夏子story~5
哲也:そうか・・・
夏子:・・・・・・
哲也:あんまり思いつめるなよ。子供は授かりものっていうし
夏子:授かっても、こない私はなんなんだろーねー
哲也:それは、仕方がないじゃないか
夏子:仕方ない?てっちゃんは赤ちゃんたちが死んじゃったこと何にも思わないの?
哲也:そんなこと言ってないだろ?正直夏子の気持ちを全部理解するのは無理だろ
夏子:理解してほしいとか、思ってない!!!!!
哲也:・・・・・はぁ~。俺に怒りぶつけて夏子の気が済むならいいよ。それに、しばらくは子供のこと考えない方がよくないか?
夏子:てっちゃんは、子供がほしくないの?!
哲也:そうじゃない!立て続けにこんなこと起きたら夏子がもたないだろ
夏子:私は大丈夫だもん!
哲也:夏子・・今のお前は大丈夫じゃない。正直このままでいても子供が出来る気がしない。まずは、夏子の心が回復してから、また考えよう。焦っても子供がすぐできる訳じゃない。少し、休んだ方がいい。無理して家事もしなくていいから。今は誰かに頼ってでも夏子が休まないと。
夏子は、頭ではわかっていた。でも気持ちが追い付かない。家事もしなくていいと言われたら、まるで自分はもういらないと言われている気分だった
哲也にぶつけたい訳じゃない、ただの甘えなのもわかっている
でも、そうしたらいいのか、わからなかった
哲也は、落ち着くまで夫婦の営みは辞めようと言った
自分のことを思ってくれてるのは、わかる
家事も休み、夫婦生活も休んでいたら、一体自分は
何で、この人と一緒にいるんだろう?
私は、必要のない人間なんじゃないか
夏子の心は、沈んでいっていた
夏子と哲也は、それからすれ違いの生活を送るようになった
哲也の気遣いが、逆に夏子をどんどん追い込んでいった
すれ違いの生活を送り始めて、3か月哲也に辞令が出た
1年間単身赴任することになったのだった
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