不倫したい!~夏子story~4

※今回ちょっとグロイ表現が入っていますので、ご注意ください

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妊娠しても、今度は前回のようにはしゃぐことはできなかった


慎重に、次は絶対に、大丈夫、大丈夫



夏子は、前回から好きなコーヒーや飲酒をやめた


次は絶対にこの子を守る



1度目は、夏子の中で、息絶えた


確かに生きていた、未だにエコー写真をお守りのように持っている



次は、絶対に大丈夫




でも、夏子のそんな思いは叶わなかった、、、




2度目は、流産だった、、、




産婦人科に行こうとした時に、トイレで用を足したらドロリと大きな血の塊が流れた




普通の生理ではありえないため念のため、その塊を持って産婦人科に行った.

我が子かも知れないそれを




結果流産と判明した




2度に渡る我が子との別れ


また、会うことができなかった


涙がでない、ただただ空虚の中にいた


私は、前世かなんかで、とんでもない罪でも犯したのだろうか?



もうわからない、、、わからない



今度は、心音を確認することも我が子を確認することなく


終わってしまった


何も感じてない自分に、ゾッとした



2回目で、こんなに慣れてしまうものだろうか?



それとも、我が子と認識していないから何も感じないのだろうか?



こんな、愛のない母親のところなんて来たくないよね



私は、母親になる資格がないにかも知れない



てっちゃんが帰ってきたら、話さなきゃ


あぁ、今日の晩御飯何にしようか、、



夏子は、何も考えないようにした



心が、底のほうへ沈んでいった



虚ろな目に映る、公園での親子の景色がいびつな色に見えた




「楽しそうだな・・・」








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