夏子母：最近どうなの？

夏子：最近って？

夏子母：最近は最近でしょ、困ったこととかないの？

夏子：ゆっこが結婚するって話聞いたくらいかな～

夏子母：あら！あめでたいじゃない～良かったわね。優子ちゃんなら素敵な人と出会えたんだろうね～

夏子：なんかいろいろあったみたいだよ。最初は、不倫だったとか、今は違うらしいけど

夏子母：そう、優子ちゃんもいろいろ苦労したのね

夏子：お母さんは、不倫って聞いてどう思う？

夏子母：そうね～人生は何もないわけじゃないからね。難しいわね。でも、私は優子ちゃんしか知らないから、優子ちゃんの見方にどうしてもなるわね、お相手の方には悪いけど

夏子：ふ～ん

夏子母：あんたこの手の話苦手でしょ？

夏子：そんなことないよ、、、

夏子母：あんたは変に真面目だからね～まぁ、優子ちゃんもまだ話せてないこともあるかもよ？今は、それが精一杯だったのかもね。友達って甘えられる存在だから、どうしても、仲の良い人ほど、言えないことも時が経てば言える時が来るわ。ただ、黙って待っていてあげなさい

夏子：、、、、、。

夏子母：さぁ～ついたわよ！餃子の材料とあんたは何が食べたいの？

夏子：油淋鶏

夏子母：はいはい、わかったわよ。ちゃんと手伝ってね

夏子の母は、夏子がいつもと違う様子だったので連れ出した

実は、買い物はほとんど済ませてあるのでそれほど買うものはない

久々に帰って来た娘の様子を心配して、無理やり連れだしたのだった

夏子は、そんな母の気遣いには気づかず

いつもの強引な母に、めんどくささを感じながらも

無条件で甘えられる母に、夏子はモヤモヤしたものが少しだけ、軽くなっていたのだった

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