不倫したい!~優子サイドストーリー~大学編6

「誘ったのは、俺だから謝る必要はない。あそこで、凍死されても困るからな。で、とうとう遊ばれてたのが、わかったのか?」


優子は、目を見開いた


目の前の男は、何を言っているのだろう

この人は、確かに初対面なはずだ


なぜ、遊ばれたと?


「どういうことですか?なんでそんなこと知ってるんですか?」


「近所だからね、たまたま見かけることが、あったのと、いろんな女が変わる変わるくればまぁ、ろくな男じゃないのはわかるが、何年か同じ女をみたのは、あんただけだったから、本気かと思ったが、あんたは、いつも終電で帰ってるんだろ?」


「そんなことまで知ってるなんて、ス、ストーカー!?」


「は?!バカじゃないのおまえ、こっちは社会人だ、学生みたいに暇じゃないよ。愚痴ってるの聞いたことがあったんだよ。あの野郎の仲間と話してるのを、たまたま。だから、今日は察しがついたんだよ、なんかあったなって。助ける義理も何もないが、見てしまったから見過ごせなかったんだ」


「バカってなによ!私こう見えても優秀なのよ!」


「自分で優秀とかいうヤツは、大体バカだろ」


「は?なんではじめてあったあなたにバカバカ言われなきゃならないの?」


「バカだから、バカっていってんだろってか気づけよ、見ればわかるだろ?あの男はどう見ても遊んでる顔だろうが、何で今までわからなかったんだ?おかしなところは、長くいて1個もなかったのか?」


「、、、、、、、ちょっと変だなと思うことはあったわよ」


「やっぱりお前、バカだろ」


何をっと言い返そうと思ったが


この名前も知らない男の穏やかな笑みに言葉を飲み込んだ


「まぁなんだ、早めに気づけて良かったんじゃないの?

アイツとは、ヤってないんだろ?」


「!#%x‘:なななんで、、、」


ニヤリと笑い


「それもアイツが愚痴ってたぞ~お前バカだな」


今日何度目のバカと聞いただろう


でも不思議と優子は


さっきまでの、絶望的な悲しみを少し忘れることが

できていたのだった



最悪なクリスマスイブに出会った男が


人生の最高のパートナーになることは


この時の優子は、まだ知らない。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る