リセットケース1 尾方 俊介⑦
夜の街は、煌びやかな一面、闇が潜んでいる
夜の蝶たちは、男たちの心を癒すため
今日も、着飾り、仮面を被る
お金と愛が行きかうこの街に秀介は足を踏み入れた
「マリアちゃん来たよ~」
「部長~久しぶり~会えなくて寂しかったから今日は帰さないよ!」
取引先の贔屓の店に到着、このマリアという女性がお気に入りらしい
「今日は、人を連れて来たんだから勘弁してくれ」
「わぁ~イケメンさんに、可愛い男の子ですね!今日はご来店ありがとうございます♪」
席に着き、お酒を聞かれ続々と女の子がついた
「じゃあ、部長からお願いします♪」
「まだまだ夜は、これからーカンパイ~!」
カンパ~イ!!!!!!
・
・
・
「先輩、僕緊張します!女性がすごい近いです。離れてほしいです!」
「こんなキレイな方に会うことないから、コミュ力学んでおけ」
「はい!わかりました!何しゃべればいいですか?」
「横溝さんおもしろ~い♪私と楽しくおしゃべりしましょう♪」
「はい!よろしくお願いします!」
(横溝ハマらないといいけど、、、)
「尾方さんは、後輩に優しいですね~」
「そんなことないよ、厳しくもしてるから。結構がんばってくれるんだよ」
「私、優しい人だ~い好きなんです♪」
「こんなキレイな人に言われたら嬉しいな」
「キレイだなんて」
(はぁ~帰りて~上辺の会話とかマジどーでもいい~社交辞令も聞き飽きた)
俊介は、接待慣れしていたため、夜の店は慣れていた
愛のない営業LINE、話を聞くのも上手いため、彼女たちの愚痴もよく聞いていた
最初は、接待で知り合い、連絡先を好感しても仕事以外では使うことはなかった
横溝は、はじめての体験のため少し冷や冷やしながらお酒を飲んだ
「今日は、良い日ならお祝いだね♪シャンパンでカンパイしよ~♪」
「仕方ない、久々だから入れてあげるか」
「わぁ~い、部長愛してる~お願いしま~す」
(この女~~~~~勘弁してくれよ~~~~~~~~)
俊介は、酒にある程度強いが、横溝はそこまででない。
この後、タクシーまでのせるの大変そうだな
一応、住所を予め聞いておいてよかったのか、悪かったのか
横溝は、泥酔し俊介が解放してタクシーに放り込んだ
この大変なさなか、俊介のスマホは鳴り続けていた
時刻は3時45分
運命の1回目
リセットボタン 井上桃子 @yuki583
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