リセットケース1 尾方 俊介⑥

はじめての九州入りは、俊介の持ち前の社交性で、上手くいっていた


同期の井上は、彼氏と遠距離恋愛になったと俺に文句を言っていた


知るか!俺だって遠距離だったはずだが、別れましたが何か?


でもまぁ、結婚もそろそろ秒読みかもしれないというので、寿退社して戻ってやると


なぞの活力で、仕事をがんばっていた。




女のスイッチは、何で入るか謎だ


女心と秋の空とか、きれいにまとめたの誰だよ!


台風じゃねえか!災害レベルだよ!




先輩の倉田は、無駄に優秀だからムカつく


人づきあいが嫌いだからと、取引先になりそうなところは


全部俺が、交渉、接待、残業だよ




定時にきっちり上がりやがって、オンラインゲームだ


ポーカーだ、倉田は趣味が多いから、九州転勤もゲーム仲間がいて


給料も上がるからと、軽く受けたらしい




俺も、もっと自由気ままに生きて~


人の顔色見て話す、この八方美人癖も直したいよ




俊介は、愚痴が止まらなかった


どのメンバーよりも、人一倍頑張らなければならなかったからだ




責任もある、会社の重圧もある


逃げ出したい、会社辞めたい、可愛い子に慰められたい!




欲求は留まることを知らなかった




ようやく1社契約に成功し、その記念に取引先が接待をしてくれた




接待メンバーは、横溝と井上。もちろん倉田先輩は来ない


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「いや~関東の人間も意外と良いやつがおるんだと感心したよ!これからよろしく」


「こちらこそ、こんなご縁を頂きありがとうございます。これからも精進して務めさせて頂きます!」


「尾方先輩かたいっすよ~今日は楽しく行きましょう!」


(横溝~~~~~~~~)


「あはははは、そだね。この新人君の言う通りだ!楽しくやろう!」


「新人君では、なく横溝です!」


「わっはははは」


(横溝やめてくれ、、あぁ帰りて~)


「紅一点の井上君もたくさん食べて飲んでね!」


「ありがとうございます~♪」


「最近の若い者は、なんてよく聞くけど尾方くんはめずらしいね~」


「いえ、まわりの方に良くして頂いていたので、自分はまだまだ半人前です。これかも、ご教授頂けたらと思っています」


「私も、こんな部下が欲しいな~どうだい?うちの会社にはいらないか?」


「ありがとうございます。とても光栄です。」



1次会の会食が終わり2次会で、井上は帰らせた


これから、夜の街に繰り出す


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