6ターン目
6ターン目:「城塞」盾・降
【GM】
「城塞」でシールダーとフォーリナーがエンカウントしました。
【シールダー】
「あら、またお客さんかな?」
【フォーリナー】
『あぁ、他の力を借りるのも悪くないと思うてな』
【シールダー】
「そっか。…おねぇさん、すごい神性だね。さぞ、名のある神霊なんだろうね」
【シールダー】
と、人骨でできた機織り機を動かしながら答える。
機織り機には血のように真っ赤な糸がかかっていた
【フォーリナー】
『こいつが余計なものまでつないだせいで今はただのサーヴァント、フォーリナーとなり果てているがな。』
【神代 真昼(フォーリナー陣営)】
「つないだおかげで今があると言ってほしいな」
【シールダー】
「そうなの?でも今のあなたでも北欧の神霊に匹敵できると思うよ」
そう言うと、機織り機を動かす手を止め、フォーリナーを見る。
【シールダー】
「さて、見知らぬ神霊さん。あなたは異なる神の加護を借りてまでこの戦いを勝ち抜こうというの?」
【フォーリナー】
『もとより私は最果ての神。他の神の力も使えるのなら使わせてもらおう
』
【シールダー】
「ふふ、とっても面白いね。別世界の神の力でも使う貪欲さ、気にいったよ」
【シールダー】
そう言うと、傍らに置いていた円盾を手に取り、フォーリナーの前で掲げる。
【シールダー】
「あなたに大神の加護をあげる。不死の力でこの戦いを存分に盛り上げてね」
【シールダー】
円盾から光があふれ出し、フォーリナーの体を包んでいく。その力は、周辺の白骨かした死体を絶えず戦わせ続けるものと本質的に同類であると感じるかもしれない。
【フォーリナー】
『感謝する、この霊基は私には少々脆すぎる。』
【神代 真昼(フォーリナー陣営)】
「はい話し終わったら行こうぜ…」
【神代 真昼(フォーリナー陣営)】
「サンキューな、天使のねーちゃん」
【シールダー】
「あなたたちのこれからの戦いに期待しているよっ」
シールダーはそう言うとぱたぱたと手を振る
【フォーリナー】
『さらばだ、異なる神の乙女よ』
【フォーリナー】
〆
【シールダー】
「…天使、か」
シールダーは二人を見送った後、フォーリナーのマスターであろう男性から言われた言葉を反芻する。
【シールダー】
神の使いを《天使》と呼ぶのであればそうかもしれない。だが、シールダーにとっては嫌なものを想像させる言い方だった。文化を蹂躙し、聖典を好き勝手に書き換えた異教徒…。天使とは彼らが進行する神の使いの呼び名だ。
【シールダー】
「天使なんて野蛮な言い方は失礼しちゃうな。あたしたちのことは敬意をこめて死神"グリムリーパー"と呼んでくれればいいのに」
【シールダー】
〆
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます