6ターン目:「旧市街」騎・術

【ライダー】

『おーおー薄気味悪い空気に満ちてやがるぜ』


【ガレアッツォ・ロッセリーニ(ライダー陣営)】

「情報通り、間違いなくキャスターの勢力下にありますね」


【キャスター&マスター】

旧市街の陣地へ訪れた新たな来客を、キャスター自ら出迎える。


【キャスター】

「久しぶりだなぁ。生きたやつがここに来るのは・・・」

にやにやとした笑みを浮かべて語りかけるキャスター。


【ライダー】

『キャスターよ、てめえそんな面してやがったのか』


【ライダー】

『直接てめえの面を見ることになるとはな、実に不思議な気分だぜ』


【キャスター】

「ハハァ、そしてこれが最期に見る顔かもしれねぇぜ?そっちの出方次第ではな」


【ライダー】

『ほざいてろ』


【小宮山 光也(キャスター陣営)】

背後にマスターも控えている。ユグドラシルとの均衡が崩れる中、状況が変わりつつあることをキャスターらも察していた。


【ライダー】

『俺が不思議っつったのはな、この聖杯戦争でずっと陣地にこもってる奴の面構えが想像通りだったからとか、そういうわけじゃねえんだよ』


【ライダー】

『俺は船乗りじゃねえが…あの頃、海を渡る時にてめえの名前を聞かないことはなかった』


【ライダー】

『故国(くに)に帰りたがる腰抜けどもを脅す時に、てめえの名前を使わせてもらったこともあったよ』


【ライダー】

『そんな奴と直接面を合わせてるんだ、聖杯戦争ってのは実に不思議で面白い…そう思ったってことよ』


【ガレアッツォ・ロッセリーニ(ライダー陣営)】

「ライダー、少々喋りすぎでは?」


【ライダー】

『おっと。つい興奮して口を滑らせちまったかな』


【ガレアッツォ・ロッセリーニ(ライダー陣営)】

相手の様子を伺う。キャスターとそのマスターはライダーの発言から何を受け取ったのかを探るために。


【キャスター】

「なんだぁ、昔話をしにきたってか。んな前置きはいいんだよ・・・用件を言いな。」

ライダーは揺さぶりをかけている。キャスターの顔から笑みが消えた。


【小宮山 光也(キャスター陣営)】

(こちらの手の内を知っている・・・そう言いたいのか)


【ガレアッツォ・ロッセリーニ(ライダー陣営)】

「念のため確認させて頂きたいのです」


【ガレアッツォ・ロッセリーニ(ライダー陣営)】

「あなた方の方針はここに留まり続け、力を蓄えること。それは今後もまだ続く。…相違ありませんか?」


【キャスター】

「俺のすることは変わらねぇさ。沈むもの、彷徨うものを全て頂く。それだけだ」


【ガレアッツォ・ロッセリーニ(ライダー陣営)】

「そうですか。では、決まりですね」


【ガレアッツォ・ロッセリーニ(ライダー陣営)】

「ユグドラシルの残る1騎と積極的に戦うつもりは無く、霊地に巣食うセイバーに対してもまた然り」


【ガレアッツォ・ロッセリーニ(ライダー陣営)】

「…これ以上力を蓄える前に消えてもらいましょう」


【ライダー】

『…ってなわけだ。神父様はお前のようなバケモノの存在が許せねえとよ』


【キャスター】

「そうか・・・お前は、俺から“奪おう”ってんだな!!」


【キャスター】

キャスターの手元に小さな匣が出現し、魔力が噴き出す――


【キャスター】

それこそはキャスターの宝具の一端。蓄えられた魔力は解放され、キャスターの霊基が変貌していく。


【キャスター】

霊基強化 ―― 否、それは霊基の再臨ともいえる変化。


【ライダー】

『(匣…なるほど、あれがか)』


【キャスター】

「持ってかせるもんかよ.....何もかもなぁ!」

眼前のサーヴァントを“奪う者”と認識したキャスターは、すでに戦闘の構えに入っていた。


【GM】

では両者交戦の意思アリということで交戦フェイズに移りますがよろしいか


【ガレアッツォ・ロッセリーニ(ライダー陣営)】

よろしいです


【キャスター】

こちらはRPおわりなので構いません。


【GM】

では交戦フェイズとなります。


【GM】

交戦フェイズ開始時に宝具の使用はありますか?


【ライダー】

こちらはありません


【キャスター】

あります!


【GM】

宣言どうぞ


【キャスター】

少しRP入れてからでも?


【GM】

良いでしょう


【小宮山 光也(キャスター陣営)】

「キャスター、相手も本気だろう。宝具の真名解放を」


【キャスター】

マスターである光也の言葉にキャスターは笑う。


【キャスター】

「いいぜ、見せてやるさ・・・この俺様の、神髄をなぁ!!」


【キャスター】

「――全ての死は我がもとに馳せ参じるであろう・・・」キャスターが詠唱を始めると、閉じられていた匣が展開を始める。


【キャスター】

「我が宝具の真名をもって此処に来たれ、深淵の守り手よ!――『沈みゆく大海の澱』デッド・ジュビランス・ロッカー!!」


■・■・■・■・■・■・■・■・■・■・■・■・■

【宝具】『沈みゆく大海の澱』(デッド・ジュビランス・ロッカー)

【ランク・種別】B+:対海宝具 レンジ:9~99 最大補足:1000人

【効果】■この宝具は以下のルールによって運用する。

・交戦フェイズ開始時(先手判定前)に使用を宣言できる。

・脱落者の「真名看破」しているサーヴァントを1体選択する。

・対象を英雄点20点の範囲に収まるようにステータス及びスキルを調整したうえで乗騎として召喚する。

(令呪1画消費するごとに英雄点を5点増加するものとして扱う)

・対象は宝具を使用できず、交戦フェイズ終了時に消滅する。

・乗騎が存在する限り、キャスターの物理防御・魔術防御に補正値3を得る。

■・■・■・■・■・■・■・■・■・■・■・■・■


【キャスター】

匣の内部より魔力によって莫大な量の水があふれだす・・・そしてそれはこの世にあらざる者へと形を歪めていった。


【A・バーサーカー】

それはすでに消滅をしていたはずのバーサーカーの姿。


【キャスター】

海に沈んだ命の収集者にして深海を統べる悪魔、デイビィ・ジョーンズの生み出した影より深き深淵なる英霊―シャドウサーヴァントならぬアビスサーヴァント_!


【キャスター】


【ライダー】

『匣(ロッカー)に詰められた奴の成れの果てがあれかよ。ぞっとしねえな』


【キャスター】

宝具を発動。バーサーカーを召喚します。


【GM】

ステータスの調整はどうしますか?


【キャスター】

A・バーサーカー

筋力 D:2

耐久 E:1

敏捷 E:1

魔力 A+:5

幸運 C:1

狂化(高):10点

でとりたいのですが、狂化をとるにあたり令呪の消費は必要ですか?


【GM】

そうですね、狂化(高)は令呪の消費あり無しで効果が変わるので、令呪消費はしてもらいたく


【A・バーサーカー】

では令呪込みで消費してバーサーカーを召喚します。


【GM】

わかりました。では、乗騎バーサーカーが召喚されました。


【GM】

宝具の効果処理が終わりましたね。では各自、陣営の配置と先手判定をどうぞ


【ライダー】

ライダーが前衛、マスターが後衛で。


【ライダー】

ライダーが先手判定を担当します。


【小宮山 光也(キャスター陣営)】

あ、ごめんなさい。マスタースキルの人間観察って使用タイミングのがしてますか?


【GM】

あー、宣言していいですよ


【小宮山 光也(キャスター陣営)】

申し訳ないです。スキル2 人間観察を使用してマスタースキルの閲覧をします。


■・■・■・■・■・■・■・■・■・■・■・■・■

【スキル2】人間観察

相手マスターの容姿を確認した時点でマスターのキャラシートを閲覧できる。

■・■・■・■・■・■・■・■・■・■・■・■・■


【GM】

公開しました


【GM】

では、先手判定をどうぞ


【キャスター】

前衛 キャスター&A・バーサーカー

後衛 マスター

先手判定はA・バーサーカーで。


【ライダー】

よし、先手判定しますか。サーヴァントのスキル3とマスターのスキル2の使用を宣言します。


■・■・■・■・■・■・■・■・■・■・■・■・■

【スキル3】コンキスタドール:A

5点:物理攻撃時、補正値5を得る。先手判定時、補正値2を得る。


【マスタースキル2】狂人の備え

自分のサーヴァントの先手判定時、補正値3を与える。

■・■・■・■・■・■・■・■・■・■・■・■・■


【GM】

ダイスの宣言と判定をどうぞ


【ライダー】

補正値5を得て判定。


【ライダー】

10d6 (10D6) > 37[2,5,4,5,1,2,6,1,6,5] > 37


【ライダー】

期待値ちょい上、上々でしょう


【キャスター】

A・バーサーカーはスキルによる補正等なし。

敏捷 Eの1で振ります。


【A・バーサーカー】


1d6 (1D6) > 1


【GM】

ファンブル


【キャスター】

いっそすがすがしい


【GM】

ではライダーが先手ですね


【ライダー】

じゃあ自分の手番が来たのでまずスキルの使用を宣言しましょうかね。


【GM】

はい


【ライダー】

スキル1を使用。乗騎を召喚しました。


【GM】

乗騎はステータスの公開もお願いします


【ライダー】

情報タブの発言に追記しときました


■・■・■・■・■・■・■・■・■・■・■・■・■

【スキル1】騎乗(乗騎):D

10点:任意のタイミングで英雄点20点の乗騎を召喚できる。


【クラス】乗騎

【名称】偽神の軍勢

【容姿】複数の人種によって構成される、小隊規模の軍勢。中~近世の武器や呪具で武装している。

【英雄点】20点

【HP】25/25

【筋力】A+:6(7)

【耐久】A:5

【敏捷】E:1

【魔力】A:5

【幸運】D:2

■・■・■・■・■・■・■・■・■・■・■・■・■


【ライダー】

『さあて、出番だ俺の軍勢ども!』


【ライダー】

ライダーの周囲に軍勢が出現する。

ライダーがいつの間にか取り出していたものと同様の前装式の銃器、槍、弓矢、呪具。各々が持つ武器にはまるで統一感が無い。


【ライダー】

否、武器だけでなくその軍勢を構成する人種にもまた統一感が無かった。


【ライダー】

コーカソイド、ネグロイド、モンゴロイド。様々な地域、様々な国の出身であろう人々が混じり合う混沌とした軍勢。


【ライダー】

おそらく戦い方もまるで異なるであろう彼らの立ち振る舞いには不思議な統一感があり、ライダーの指揮によって統制されていることが伺えた。


【ライダー】

『久方ぶりの戦いだが、鈍っちゃいねえだろうな?病気でへばったりもしてねえか?良し、上々!俺の敵をぶっ潰しに行くぞ!』


【ライダー】

では、ライダーで物理攻撃を宣言。スキル3と宝具の使用を宣言します。


■・■・■・■・■・■・■・■・■・■・■・■・■

【宝具】『文明を蹂躙する偽神』(コンキスタ・ラ・シヴィリザシャン) 1/1

【ランク・種別】B:対軍宝具

【効果】任意の陣営の前衛全てに攻撃が可能となり、物理攻撃時に補正値5を得る。攻撃の際は陣地破壊が発生する。

攻撃対象が以下の条件を全て満たしている場合、追加で補正値3を得る。

・攻撃対象がサーヴァントもしくは乗騎であること

・攻撃対象(乗騎の場合、それを召喚したサーヴァント)の真名を看破出来ていること

・攻撃対象の出身や所属がキリスト教文明圏でないこと

攻撃対象が複数存在しており、かつ条件を満たしている対象とそうでない対象が混在している場合、「宝具によって補正値8を得た物理攻撃判定」「宝具によって補正値5を得た物理攻撃判定」のふたつのダイスロールを行い、それぞれダメージを算出すること。


【スキル3】コンキスタドール:A

5点:物理攻撃時、補正値5を得る。先手判定時、補正値2を得る。

■・■・■・■・■・■・■・■・■・■・■・■・■


【ライダー】

攻撃対象はキャスター陣営の前衛すべて。


【ライダー】

残念ながらデイビィ・ジョーンズという存在は欧州の船乗りやそれらの植民先で信じられていたものなので、補正値の追加は得られなさそう。


【ライダー】

これに乗騎の援護を加えます。


【ライダー】

得られる補正値は合計で16かな、面がひとつ減る


【GM】

デイビィジョーンズは旧約聖書モチーフ説があるので、補正値は乗らないでしょうね


【ライダー】

デスヨネー。まあ十分でしょう、判定します。


【ライダー】

23d5 (23D5) > 72[3,5,3,3,1,3,1,5,5,2,5,4,3,1,3,5,5,2,2,2,2,5,2] > 72


【ライダー】

期待値は超えた。これで確定としましょう。


【GM】

では攻撃宣言時の処理で陣地破壊が発生します。


【GM】

キャスター陣営は防御判定を振ってください。


【キャスター】

物理防御は筋力1に、宝具効果で+3、更に令呪を一画使用して+5して計+8の補正値を加えて振ります。面数6です。


【GM】

わかりました。


【GM】

まずはキャスターからどうぞ


【キャスター】

9d6 (9D6) > 43[6,5,2,4,5,6,5,6,4] > 43


【キャスター】

確定です。


【GM】

では、バーサーカーについても同様にどうぞ


【キャスター】

A・バーサーカーについてはそのまま筋力Dの2で受けます。


【GM】

はい


【キャスター】

2d6 (2D6) > 11[6,5] > 11


【キャスター】

確定です


【GM】

あ、バーサーカーは狂化の補正値入りますね


【GM】

スキル使用無しということでよろしいでしょうか


【ライダー】

振り直してもろて


【ライダー】

せっかくだし


【キャスター】

しかし耐久Eにしたのでダイスが全部6でも消えちゃう・・・ので無しでいいです。


【GM】

わかりました。では各自ダメージを適用します。


【GM】

キャスターに29点ダメージ、乗騎は計算するまでもなく消滅ですね


【GM】

RPなどどうぞ


【ライダー】

『頂くぜこの土地、征服者(コンキスタドール)たるこの俺がなぁ!』


【ライダー】

ライダーの周囲に、彼が乗騎として召喚したものと同等の軍勢が出現する。

異なるのは、その数。既に召喚された軍勢の数倍は居るであろう彼らは、万全の構えを整えていた。


【ライダー】

『俺の敵が辿る運命はひとつ、根絶やしだァ!【文明を蹂躙する偽神(コンキスタ・ラ・シヴィリザシャン)】!!』


【ライダー】

矢が、弾が、魔術が、呪術が、雨あられのように降り注ぐ。


【ライダー】

絨毯爆撃を思わせる飽和攻撃は単なる物理攻撃の範囲にとどまらず、周囲の霊脈を荒らし、踏み躙る。


【ライダー】

それを指揮するライダーの姿は、どこか神々しさすら感じさせた。


【ライダー】

『ハァーッハッハッハ!この俺が宝具を使うっていうことの意味がわかったか?ここはもうお前の領土なんかじゃねえんだよ!!』


【ライダー】


【キャスター】

それは予想だにしない光景であった。


【キャスター】

英霊の模造品でさえ作り上げる宝具 ――圧倒的な『個』の力をもって臨んだ戦いを『個』を塗り潰す『群』の力が蹂躙する。


【キャスター】

攻撃の跡には傷にまみれたキャスターと、キャスターを守るかのようにそびえる壁。


【キャスター】

それは咄嗟にキャスターが生み出したアルターエゴのアビスサーヴァント。A・バーサーカーを犠牲にした疑似召喚により、かろうじてライダーの攻撃を凌いだのであった。


【キャスター】


【ライダー】

『この宝具は俺の生涯の象徴。アステカの異教徒共に俺を神、【翼ある蛇(ケツァル・コアトル)】とまで言わしめた、言わば征服という概念が形になった攻撃よ』


【ライダー】

『本当なら異教徒共に使ってこその真価を発揮する宝具だが…てめえの籠もった陰気な海底みてえなこの領域を破壊するには効果覿面だったようだなぁ』


【ライダー】


【GM】

ではライダー陣営の手番終了ですね。


【GM】

キャスター陣営は判定手段とスキル等の宣言をどうぞ


【キャスター】

魔術攻撃をライダーへ。スキル、令呪なし、魔力7で振りたいです。


【ガレアッツォ・ロッセリーニ(ライダー陣営)】

ハイ


【GM】

どうぞ


【キャスター】

7d6 (7D6) > 22[1,5,1,4,6,1,4] > 22


【キャスター】

確定ですね。


【GM】

ではライダーの防御判定をどうぞ


【ライダー】

こちらも特にスキルなしで魔術防御判定します


【ライダー】

4d6 (4D6) > 11[3,2,4,2] > 11


【ライダー】

11点通しで確定ですね


【GM】

11点ダメージ。RPなどどうぞ


【キャスター】

キャスターの傍らにそびえるA・アルターエゴが消滅する。

すでに万策尽きた状態。これ以上防御に力を回している余裕はなかった。


【キャスター】

「まだだ・・・まだ俺は・・・・」

先のライダーの攻撃に対しマスターの光也より与えられた最後の令呪 ―― “戦局を打開せよ” ―― かろうじて残る魔力を集中させ、水を槍のように形成しライダーを狙う。


【キャスター】

「俺はァ!!」

そして、キャスターの叫びと共に渾身の一射が射出された。


【キャスター】


【ライダー】

その一撃は躱そうとしたライダーの左半身にぶつかり、抉るような衝撃を与えた。


【ライダー】

『痛え!だが、匣の中身を吐き出しきっちまったらもうこんなもんか?これじゃ俺の首には届かねえな』


【ガレアッツォ・ロッセリーニ(ライダー陣営)】

「(ここまでは予想通り。さて、首尾よく行くでしょうか)」


【ガレアッツォ・ロッセリーニ(ライダー陣営)】


【GM】

では2ターン目ライダー陣営の手番といきましょう


【ライダー】

では、スキル3を使用し更に乗騎の援護を乗せてキャスターに物理攻撃を宣言します。


【GM】

判定どうぞ


【ライダー】

18d6 (18D6) > 57[6,5,4,1,5,1,3,2,1,1,5,3,2,4,6,3,2,3] > 57


【ライダー】

ちゃうわ。面数が多い。


【ライダー】

補正11ついてるから5面だ。振り直します


【ライダー】

18d5 (18D5) > 55[1,1,5,4,4,4,3,2,5,5,2,1,1,3,4,3,4,3] > 55


【GM】

どうぞ


【ライダー】

ほぼ期待値。確定で


【GM】

ではキャスター防御判定どうぞ


【キャスター】

スキル等なし。筋力1で振りたいです。


【GM】

はい


【キャスター】

1d6 (1D6) > 1


【GM】

ファンブル


【キャスター】

いっそすがすがしい(一日ぶり二回目)


【GM】

では54ダメージ通りますね


【GM】

これにてキャスターのHPが0になったかと思います


【キャスター】

はい、脱落です。


【GM】

ではRPなどどうぞ


【ライダー】

もしかしたらなにかマスターの奥義とかあるかと思ってドキドキした。


【ライダー】

『これで終わりだな』


【ライダー】

矢弾が飛び交う中、槍を構えた兵がキャスターの胸を突き刺す。


【ライダー】

その衝撃も消えぬうちに、ライダーは構えた銃の引き金を引いた。


【ライダー】

『あばよ、デイビィ・ジョーンズ。誰もが恐れるお前だが、結局のところお前はただ恐れられるだけだった』


【ライダー】

『俺は違う。俺は俺を恐れる奴らを踏み躙り、滅ぼしてきた。そんな俺に、お前が敵う道理は無かったってわけだ』


【ライダー】


【小宮山 光也(キャスター陣営)】

その銃声は、怒号が飛び交う苛烈な戦場の中であってもはっきりと、残酷に鳴り響いた。


【小宮山 光也(キャスター陣営)】

光也の目の前でキャスターが地に伏す。それは一縷の希望さえ残らない、確かな敗北であった。


【小宮山 光也(キャスター陣営)】


【GM】

両者にこれ以上交戦の意思がなければ交戦終了としますがよろしいか


【ガレアッツォ・ロッセリーニ(ライダー陣営)】

OK


【キャスター】

はい。補足の退場RPをRP置き場の方に後程置くつもりです。


【ガレアッツォ・ロッセリーニ(ライダー陣営)】

こちらもちょい短いRP入れようかと思いますがここでも置き場の方でもどちらでも大丈夫っす


【GM】

では交戦フェイズ終了とします。キャスター脱落となりました。

マスターは退場(保護)となるか、これからも戦うかを決めてください。


【GM】

交戦終了のRPはしてくれても良いですよ。せっかくの脱落場面ですし


【小宮山 光也(キャスター陣営)】

退場(保護)になります。

RPについてもそうですね、先にここでやってしまうことにします。


【小宮山 光也(キャスター陣営)】

では


【小宮山 光也(キャスター陣営)】

「・・・これで終わりか。まぁ、そんなものだよな」

なにも得ることなく終わった聖杯戦争。その幕切れに光也は自嘲ぎみに笑う。


【小宮山 光也(キャスター陣営)】

「だったらせめて、派手に終わらせるか」

ゆっくりと戦場に立つライダーの方へ足を進めようとする。

先の戦闘も偶然生き残っただけ。自分などがサーヴァントの前に立とうとすれば刹那の間にその命を散らすことは明白だ。


【小宮山 光也(キャスター陣営)】

そんな光也の腕を掴む者があった。


【キャスター】

「お前ぇ・・・何しようとしてんだ・・・」


【キャスター】

それは戦場に倒れたはずのキャスターであった。しかし、その身体はとっくに限界を迎えており、霊基も徐々に消滅を始めている。


【キャスター】

血反吐を吐き地を這いながら、キャスターは光也の腕を引き、胸ぐらをつかむ。


【キャスター】

「コウヤ・・・俺が・・ぁ・・何・・よりも・・ほしかったものが・・・お前に分かるか?」


【キャスター】

「海の底に・・沈んでくるだけの虚ろなもんじゃねぇ!触れてッ踏みしめッ味わうッ! “生きた命” だ!!」


【キャスター】

「お前は持ってるんだぞ・・・それを・・・アイツにくれてやるのか・・・」


【キャスター】

「だったら・・・俺に寄こせ!寄こせよッ!お前の・・・命を!!」


【小宮山 光也(キャスター陣営)】

キャスターの叫びに目を見開く。

そして光也はつぶやくように答えを返す。


【小宮山 光也(キャスター陣営)】

「嫌だ・・・それは、できない」


【小宮山 光也(キャスター陣営)】

そして初めて気付いた。どれほど自分が凡庸であろうと、どれだけ何かを諦めようと、小宮山光也は自ら命を捨てることをしたくなかったのだと。


【キャスター】

光也の答えにキャスターは笑う。心底楽しいことがあった時のように、にやりと。


【キャスター】

「だったら・・・待ってやる・・・。俺のところに来るまでは・・・他の奴らに渡すんじゃねぇぞ.......」


【キャスター】

最期にそう言い残し、キャスター デイビィ・ジョーンズは完全に消滅した。


【小宮山 光也(キャスター陣営)】

小宮山光也は戦場を去り、監督役に保護を求める。

その後の世界に、彼の名前が刻まれることはなく、人々の記憶に彼が残ることもないだろう。しかし彼は生きるのだ。その命が尽きる最後の一瞬まで・・・ただ、生きるのだ。


【小宮山 光也(キャスター陣営)】


【GM】

お疲れ様でした。ライダー陣営もRPします?


【ガレアッツォ・ロッセリーニ(ライダー陣営)】

じゃあちょっと。


【ガレアッツォ・ロッセリーニ(ライダー陣営)】

「…キャスターのマスター。あなたも何かしらの願望を込めてこの場に臨んだのでしょうが、安心してください」


【ガレアッツォ・ロッセリーニ(ライダー陣営)】

「我々が勝利した暁には、あなたの願望も叶う。それをお約束しますよ。…フフフフフ…」


【ガレアッツォ・ロッセリーニ(ライダー陣営)】

不気味に笑う男の言葉は、キャスターのマスターに届いたのか。


【ガレアッツォ・ロッセリーニ(ライダー陣営)】

それを確かめようともせず、彼はライダーとともにその場を去った。


【ガレアッツォ・ロッセリーニ(ライダー陣営)】

ただ狂気に満ちた笑い声のみを残して。


【ガレアッツォ・ロッセリーニ(ライダー陣営)】

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