もったいない

今日も一日が


終わろうとしている


きみのいない一日が


まるで手のひらに掬った


水が指の隙間からこぼれ落ちるように


きみのいない一日が


終わろうとしている


きみが一緒なら


どんな話をしただろうね


ニュースの話


環境問題とか


政治の話とか


スポーツの話とか


地元の話


美味しいパン屋さんとか


お洒落なカフェとか


お得なスーパーとか


買い物の話


肌に良いシャワーとか


電気代の安い暖房器具とか


お米が立つ炊飯器とか


●年使うとしたら、


1日○円だよね。


が、きみの決めゼリフ


でも結局


もったいないからって


買わないんだよね


そんなきみが


傍にいない一日が


そんなきみの


たわいもない話が


聞けない一日が


とても惜しくて


もったいなくて


人生あと●年生きれるとしたら


今日きみに会わなかったから


今日きみと話せなかったから


今日きみの笑顔が見れなかったから


今日きみに「好きだよ」


って言えなかったから


ぼくは人生どれだけ損したんだろう?


なんて そんなこと


ふと思いながら


もったいない


そんな一日が


きみのいない一日が


今日も終わろうとしている


でもやっぱり


きみのことが


「好きだよ」




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