アルテミスのきみへ
誰かが壁に描いた
アルテミスの絵があった
赤いトゥシューズに
赤いドレス
金髪の髪で
脚をクロスさせ
カートゥーンっぽいような
そんなイラスト図が
なぜだろう
すごく
イメージ通りで
アルテミスだった
あの人の
月の女神は
満月や三日月となり
その表情を常に変えながら
見守って
その柔らかな光で
包んでくれた
アルテミスのきみへ
伝えたい
星も霞む輝きを放つあなたも
太陽なしでは輝けない
それでも
それでも
陽は夜に輝けないから
だから暗闇で震えている
心には
そんな心には
あなたの光が必要なのです
太陽が大地を暖め
生命を育てるのだとしても
種をまき
収穫をするのは
古来、新月や満月のときでした
あなたの光は
生命のリズム
月よ
アルテミスよ
全ての生命に
宿りし愛よ
たとえ目に見えなくても
人の心に
愛があるのなら
人は誰もが
アルテミスの光を抱いている
そして夜空に
あなたが輝くとき
その光に
共鳴するのでしょう
あなたが放った
太陽の矢が
オリオンの胸を貫いた
ぼくは今すぐ星座となり
あなたのいる夜空に昇って
赤いトゥシューズの
あなたと踊り
赤いドレスの
あなたの手を握り
そして朝陽とともに
消えて……
生まれ変わったとき
繋いでいたいと
手を伸ばした
アルテミスのきみへ
届いて
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