第21話ホワイト将軍の罪

「ホワイト将軍よ、お前のお陰で今回でこの物語は最終回だ!」

ホワイト将軍は、ビョーマ17世の声に恐れ慄く。

「それは、作者の描き方の問題で、何故私が……」

「ホワイト将軍よ、話しははしょるがチリガミ博士の正体を言おう」

「はい」

「イカウォシュレットだ!」

「……つ、強そうですね」

「お前の正体は、シロクマアイスだな?」

「南国を思わせる正体ですが」

「最後に、見事、タイヘンジャーを倒してみるがいい。行け!シロクマアイス!」


採石場にタイヘンジャーがバイクに乗って、やってきた。

「良く聞け!タイヘンジャー。今日は演技でいいから、死んだふりをしてくれ!」

「ただじゃねぇ~」

と、青タイヘンジャーが言う。

「……い、いくら積めばいい?」

桃タイヘンジャーは手のひらを開いて5を示した。

「何だ、そんな安いのか。5000円かぁ~」

「馬鹿ね。5億よ!5億」

「な、何だと!」

「最終回だ、一回くらいやられてもいい」

「わ、分かった。ビョーマ日本支部の土地の権利書を売って5億用意しよう」

「ねぇ、何で日本支部なの?本部はどこ?」

「本部はコートジボワールだ!」

「アフリカじゃねぇか!」

赤タイヘンジャーはホワイト将軍に手筈を聞いた。


「うんうん、分かった。白くまアイスを食べ過ぎて、腹を下せばいいんだな?」

「頼むよ!タイヘンジャー」

タイヘンジャーは5人一斉に白くまアイスをかきこんだ。

黒タイヘンジャーが声を漏らした。

「うっ、ど、毒」

タイヘンジャー5人は、シロクマアイスに騙されて、毒入りアイスを食べたのだ。

「やっぱり、バカだなぁ、タイヘンジャーは!」

「き、汚ねぇぞ!シロクマアイスいや、ホワイト将軍」


その時だ、緑タイヘンジャーが気付いた。臨時職員の黄タイヘンジャーが天馬博士をサイドカーに乗せ現れた。

「皆、これを飲め!」

天馬博士は、緑色の液体を投げた。

「ごくごく、こ、こはMONSTERか?」

「成分は似て異なる」

5人は立ち上がった。

タイヘンジャーバズーカ!


チュドーン!


シロクマアイスは、ホワイト将軍の姿にもどった。

「はぁはぁ、あ、あと1歩で倒せたものを、び、ビョーマに栄光あれっ!」


ドッカーン


「皆、今回まで良く戦ってくれた。今日でタイヘンジャーは解散じゃ。作者がもう書きたくないんだとさ。焼き肉でも行こうか?」

6人のタイヘンジャーと、天馬博士は採石場を後にした。


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