第20話恐怖、南極軍曹の正体

ホワイト将軍は焦っていた。もし、南極軍曹が殺られたら、次は己自身がタイヘンジャーと戦わなくてはキャツらを倒せないだろうと。

「もしもし、南極軍曹?」

『そうですわぁ~、ホワイト将軍』

「倒せるか?タイヘンジャーを」

『当たり前じゃない。ワタシ、天馬博士の大ファンでね。彼の悔しがる顔を見てみたいの。タイヘンジャーを倒したら、ビョーマ 17世のお側に連れてってね。ホワイトくん』

「頼んだぞ」

『任しんしゃい』


採石場に5人のタイヘンジャーが揃った。

「来たわね、タイヘンジャー」

「貴様が、昨日、天馬博士のポストにウンコ入れたのが、防犯カメラに映ってたぞ!南極軍曹」

「早く変身しない、少年少女達よ」

タイヘンジャーの五人は横並びになり、

「僕たち、私は今日、変身します」

【変身します】

「楽しかった、修学旅行」

【修学旅行】

「一生懸命走った運動会」

【運動会】

「今日、倒される南極軍曹」

【倒される南極軍曹】

「変身」

五人はタイヘンジャーに変身した。


「アナタ達が変身すれば、ワタシも変身出来るわよ」

ボッ!

「グワァァラ~」

「南極軍曹の正体は、皇帝ペンギンシャチだったのか!みんな、気を付けて!」

「グワァァラ~」

皇帝ペンギンシャチは採石場の水溜まりから水溜まりへジャンプしながら、破壊光線を発射した。

「うわっ、あっぶね~、アイツ強いぞ」

タイヘンジャーは押されている。

「みんな、これを水溜まりになげろっ!」

天馬博士が、袋を投げた。

赤タイヘンジャーが掴み、丸いボールを水溜まりに投げると瞬時に固まった。


「グワァァラ~」

皇帝ペンギンシャチが逃げる場所を失い、タイヘンジャーバズーカをお見舞いした。

「グワァァラ~」

皇帝ペンギンシャチは元の南極軍曹の身体に戻った。

「ハアハア、や、やってくれたわね、天馬博士!」

「南極軍曹、お前の敗けだ!」

「珍遊記バンサーイッ!」


チュドーン、バリバリドッカーン!


「天馬博士有り難うございました。あれがなけりゃ僕たちが殺られてました。あれは、一体なんですか?」

「固めるテンプルだよ」


ホワイト将軍は南極軍曹の爆発を見て、身震いした。

そこに、チリガミ博士が現れて、

「ホワイト将軍、いけませんな!ビョーマ17世がお呼びですぞ」

「分かりました」

チリガミ博士は、ニヤリとした。

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