第19話ドクロカマキリ

「ドクロカマキリよ、ドクロカマキリよ」

ホワイト将軍が声を上げた。

「お呼びでしょうか?ホワイト将軍」

「ドクロカマキリは占いが得意であったの」

「ははっ」

「次はお前がタイヘンジャーを倒せる占いをしてみろ」

ドクロカマキリは、占い始めた。

「こんなん、出ましけど」

「おみくじには、『大凶』とあった」

「ドクロカマキリ、今日は帰りなさい」


「ちょっと待った!」

「チリガミ博士!」

「このドリンクを飲んでまた、占いなさい」


ゴクッゴクッゴクップッハー


「これで、もう一度占いなさい。ドクロカマキリ」

「ははっ」


「大吉」

「スゴいですなチリガミ博士」

「このドリンクで、ドクロカマキリのパワー20倍になったのだ。ホワイト将軍、今日はモニターを見ながら、ステーキでも」

「ワインは、私が準備致します」

「それは、嬉しい」

「ドクロカマキリよ、ヘリを用意した。秘密基地まで飛べ」

「かしこまりました」



ドクロカマキリは、ビョウマ兵士の操縦するヘリに乗った。

しばらく、飛ぶと採石上を走るタイヘンジャーを見つけた。

ドクロカマキリは、操縦席に移り、タイヘンジャーめがけて、ロケット弾を発射した。

何発、発射しても命中していない。

そこで、『DANGER』と、記されたボタンを押した。

ビョウマ兵士は、

「ヒイッッ」

と、言ってヘリを脱出しようとしたが、間に合わなかった。



チュドーン、バラバラバラ、ドッカーン


ヘリは大爆発を起こして墜落した。ドクロカマキリはヘリの自爆スイッチを押したのだ。

タイヘンジャー、墜落したヘリを無視して、二郎系ラーメンを食べに行った。


モニターを見ながら食事をしていたホワイト将軍は悲しくなった。

チリガミ博士はロマネ・コンティを飲みながら、

「やはり。大凶でしたな」

「いえいえ、ドクロカマキリがバカなんです」

「そろそろ、ホワイト将軍も実力者を送り出さなければ、ビョウマ17世のご機嫌も悪くなりますぞ」

「南極から、最強怪人を呼びました。南極軍曹よ!出てこい!」

「南極軍曹?」

「及びでしょうか?ホワイト将軍」

「軍曹よ!タイヘンジャーを倒してくれ」

「ホワイト将軍さん、南極軍曹とは?」

「正体をチリガミ博士に姿をお見せしろ」


南極軍曹は変心した。

「グワァ~ラ~、私、皇帝ペンギンシャチでございます」

「ホワイト将軍、明日、いよいよ最終回じゃの?」

2人はワイングラスを乾杯した。




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