第18話バラマムシ

「バラマムシよ、タイヘンジャーはよくマムシ酒をのむ。ビョウマで1200年寝かせたマムシ酒を飲ませて、毒バラの棘を刺すのだ!」

「分かりましたわ、ホワイト将軍。ビョウママムシ酒、私も頂いていいかしら」

「う~ん、アル中の氷結トドは酒が元で死んだからな。バラマムシは大丈夫だろうな?

「私は、ビョウマスナックのママですよ」

「おぉ、そうであった。付き合い程度に飲みなさい」

「ホワイト将軍!タイヘンジャー倒したら、私との結婚は?」

「もちろんだとも。さぁ、行ってこい」


タイヘンジャーは、日曜日は老人とゲートボールを楽しんでいた。グランドゴルフが主流だが、タイヘンジャーはゲートボールがチェスのようで、頭を使い尚且つ正確な打撃力がなければ難しい。

その日は、地区大会で天馬博士率いる、「ウォシュレット」と言うチームが優勝した。

賞状、トロフィー、そして賞金5万円だ。

タイヘンジャー御一行は、祝い酒を飲むために適当に飲み屋街をうろついた。

青タイヘンジャーが、赤タイヘンジャーのお尻に、ゲートボールのスティックで、

「や~」

と、カンチョーした。

「ウグッ。勢い余り実が出ちゃった」

青タイヘンジャーはスティックの匂いを嗅ぐと、ウンコの匂いがした。

「天罰だな!」

赤タイヘンジャーは変な歩き方で歩を進めていた。

すると、桃タイヘンジャーが、

「ここにしましょう」

「こんな店、あったかな?」

「スナック・バラランガ」

「よし、ここにしよう」と、天馬博士がいった。

客は誰もいない。

タイヘンジャーと博士の6人で満席になった。

後から、臨時職員の黄レンジャーとも合流する。

スナックのママさんが、

「いらっしゃ~い」と、言ってお手拭きを配った。バラのいい香りがする。

赤タイヘンジャーは早速、トイレに行き尻を拭き、汚したトランクスをゴミ箱に捨てた。

ママは、

「今夜は楽しんでってねぇ。貸し切りにするから」

ママは店に貸し切りと言うプレートをぶら下げた。


タイヘンジャー5人は生ビール、天馬博士はハイボールで乾杯した。



1時間後。

「お客様、うちのスペシャルなお酒がありまして、マムシ酒なんて。いかがでしょう?」

6人は賛成した。臭くてキッツイ酒だが旨かった。

「私も宜しいかしら」

スナックのママ扮する、バラマムシもマムシ酒を飲んだ。

「美味しい」

6人はだいぶ酔っ払った。

「キャー」桃タイヘンジャーは悲鳴を上げた。

赤タイヘンジャーのジーンズのファスナーから、ジャンボフランクフルトが起立していた。

「トランクス捨てたんだ。マムシ酒飲んで、勃起するのは当然だ!」

赤タイヘンジャーはチンコを仕舞わなかった。


6人はカウンターに突っ伏して、寝てしまった。

ママは、バラマムシの姿にもどり、毒棘を天馬博士の首に刺そうとした。


カランコロン

扉が開いた。

黄タイヘンジャーだった。

「お前は、ビョウマの怪人だな」

「そうよ」

「皆、ビョウマ特製の1200年寝かせた、マムシ酒のんで、おねんねの時間なの」

バラマムシはマムシ酒をあおると、口元を右手で拭いた。


チクッ


「し、しまった。毒棘を自分に刺してしまった、、、黄タイヘンジャー、、あ、、あなた外科医よね?助けて」

黄タイヘンジャーバラマムシの頭部の花弁を引っこ抜き、脳天にバラマムシの棘をつきさした。

バラマムシは全身から泡が吹き出し、消滅した。ホッとした外科医もマムシ酒を飲んで吐き出した。

「ナンダコレ?きっついし、くせーし。あ、5万円だ。臨時収入だからもらっちゃお」

外科医は6人を寝かせたまま、店を出た。


モニターを見ていたホワイト将軍は、ボウモアをロックで飲みながら、酒飲む怪人は信用しないことにした。

ホワイト将軍に近付く者がいる。

「お困りのようすなぁ~」

「あ、あなたは、チリガミ博士っっ!」

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