第16話氷結トド(後編)

氷結トドは幼稚園バスを狙いバイクを走らせていた。

氷結トドは後ろからタイヘンジャーが追跡している事に気付き、反転してタイヘンジャーと対峙した。

「氷結トドよ!何故、世界征服を狙う悪の組織は幼稚園バスを狙うんだ!」

「うるせえ、昔からのしきたりたりなんだよ」

タイヘンジャーはマスクを取り、何か乾杯している。

氷結トドはその飲み物の名前に驚いた。

『氷結レモン』

氷結トドは、緊張した。私の氷結光線は宇宙からのパワーを得て、マイナス300℃で、 数々の敵を凍らせてきたが、タイヘンジャーは美味しそうに飲んでる。


「た、タイヘンジャー、体は大丈夫なのか?」

「調子いいわよ」

「な、なんと言う肉体をしているのか?」

「氷結トドさん、君も氷結飲まないかい?」

「私も、男だ、その飲み物をくれ」

「うわー、なんかくせえ」

「いいから飲めよ!」


「……うんめぇ!」

「だろ、後30本はあるからたっぷり飲んでおかくれ」

「悪いなタイヘンジャー。飲み終わったら抹殺するからな」


1時間後。氷結を15本飲んだ氷結トドはイビキをかいて、寝ていた。

緑タイヘンジャーが、

「これは、良く切れるから」

と、糸ノコを青レンジャーに渡し、氷結トド自慢の牙をきりおとした。

外科医の黄レンジャーは氷結トドに麻酔を打ち、氷結光線が体内に逆流するように手術した。


眼を開いた氷結トドはふらふらだが、タイヘンジャーとの決戦を挑んだ。

「な、なんだ。オレの牙がない」

「アハハハ」

タイヘンジャーは笑っている。足元には、無惨に切り落とされた牙と糸ノコが落ちていた。

「許さん、氷結光線だくらえっ!」

氷結トドは、体内に光線が逆流しこちこちに凍り付いてしまった。

タイヘンジャーはハンマーで、氷結トドを粉砕した。


モニターを見ていたホワイト将軍は、「アノ、バカはアル中だと忘れていたわ。まぁいい。あれら、全部天馬博士の策略だ。次から、天馬博士を殺しにいこう」

南極大陸の氷で水割りをのみ、次の怪人をよんだ!

「カラフトマスキャットよ!」

「お呼びでしょうか?ホワイト将軍」

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