第7話サボテン軍曹

飛行機のタラップからサングラスをかけた、男が降りてきた。

3人の大神官は緊張した。

「久し振りだな、3人とも。ミケ。相変わらず美しいのう。ガロ、男前になったな。ゾラさん、お元気そうで何より」

「軍曹殿、今宵は温泉と日本料理を楽しんでいただきます。このガロがお供しますゆえに、何なりと」

3人はガロが運転するアルファードで温泉宿に向かった。

早速、軍曹は温泉に向かった。ガロもお供した。

ガロは筋肉の塊の背中をごしごし洗い、ながした。

2人は温泉につかり、

「タイヘンジャーなど屁でもないわ。天馬博士は元々、ビョウマの科学者よ。怪人を300体は知っていて、弱点も知っているのだよ、だが、ある日ビョウマを去った」

ガロがたずねた。

「天満博士は自分が開発した、超兵器R3が勝手に使用され、オルガン第3惑星を破壊したんですよね?」

「それで、危機感を感じた博士はビョウマを滅ぼそうとしてるんた」


2人はフロから上がり、既にの夕飯準備が出来ている和室の方へ向かった。

ミケがサボテン軍曹の酌をする。

「打倒、タイヘンジャー乾杯」


「天満博士、隣の和室から『打倒、タイヘンジャー』って聞こえませんでした?」

「赤木さん僕も聞きました」

天馬博士は隣の部屋を覗いた。

「大神官3人とサホテン軍曹だ」

「天馬博士。サホテン軍曹は強いの?」

「アァ。君たちにはかなわない?見てみろあの大神官がペコぺコしている。ミケなんか酌をしているではないか。サホテン軍曹はビョウマの大幹部の一人じゃ」

「どうしましよう?」

「サホテン軍曹は南米支部の責任者だ。秘密兵器を使うぞ!」

天馬博士はバッグのなからから。箱を取り出した。


超冷却液A1E!


「桃子、女中に変装してこのA1E入りの汁を

運ぶんだ」

「分かりました」

天馬博士らは、隙間から様子を見ていた。

サボテン軍曹は超冷却液A1E入りの汁を飲んだ。

「ゾラさん、今夜は冷えるな~」

「秋も間も無く終わりますからな」


ブルブルブル


「さ、寒い。ガロ!風呂じゃ」

「ははっ」

2人は再び温泉に向かった。震えるサボテン軍曹はおもいっきり湯に飛び込んだ。

「ぐ、軍曹殿!それは、サウナ用の水です」

だが、軍曹はピクリともしない。

哀れ、軍曹は息をしていない。心臓マヒで死んだのだ

それを確かめた、赤木と黒井は天馬博士に報告。温泉宿を後にした。

遺体はとりあえず、部屋に運んだ。

「こりゃ、超冷却液A1Eの仕業だ。隣の客は、タイヘンジャーだったか、天馬博士だろう」

「ゾラ様我々は……ビョウマ17世にきっとお叱りうけるだろう」


サボテン軍曹は泡に包まれ、蒸発した。

しかも、タイヘンジャーと戦う前に。

モニターで様子を眺めていた、ビョウマ17世は頭をかかえた。

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