第6話将棋大名人

秘密基地で、将棋番組を天馬博士は見ていた。

あ~、13手詰めだ。

午後、酒を買いに出掛けるとビョウマ怪人が現れた。

「タイヘンジャーの頭脳、この将棋大名人様と勝負しろ!」

「ビールが飲みたいのだが、しょうがない受けて立つ」

そこへ、タイヘンジャーの5人集まる。

「博士、大丈夫ですか!私たちが倒しましょうか?」

「心配はいらん」


一行は対局室へ向かった。

「天馬博士、この座布団にはTNTの10倍の威力のある爆弾が仕掛けてある。負けた方の座布団が爆発する。因みに私は999人の戦士を葬ってきた。1000人目は博士だ!予告する。私は振り飛車だ」

「ふん、しゃらくせ~、わしも、振り飛車だ!」

「天馬博士がんばって~!」桃子が声援をおくる。


振りゴマの結果、先手は天馬博士となりました。持ち時間は各1時間。それを使いきりますと1手30秒以内で指して下さい。

詰み、投了、反則で座布団は爆発します。

それでは、お願い致します。


ぱちん


「……後手、将棋大名人3四歩」

「将棋大名人、先手はオレだぞ!」

「な、なに?」


チュドーン



将棋大名人は爆死した。

「やった~、天馬博士がビョウマ怪人倒した」

「さっ、みんな焼肉屋へ行こう」

「わーい」


モニターをみていた、3人の大神官は、

「あの将棋大名人を倒すとは。敵ながら天晴じゃ」

最高大神官ゾラがもらす。


ピンポーン


「あっ、ビョウマ17世だ」

「よく聞け、5人の大事な怪人をタイヘンジャーに倒された。明日、南米から、ビョウマ特別顧問のサボテン軍曹が来日する。粗相の無いように。因みに、サボテン軍曹は肉好きだから、ブロンコビリーで接待したまえ。以上」


3人の大神官は、あの恐ろしいサボテン軍曹がきっとタイヘンジャーを倒すことを予想していた。

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