第5話アネモネ法師

アネモネ法師のエネルギー源は、人間の生き血であった。

6000年前は、人間のクビをオオガマで切り落とし血を飲んでいたが、現代には滋養強壮剤、10秒チャージなどおいしいものが多い。

だが、アネモネ法師は大神官ミケの命令で、タイヘンジャーと天馬博士を殺さなくてはならない。

アネモネ法師は6人が屋台船に乗り、大量飲酒している情報を掴んだ。

「酔ったタイヘンジャーなぞ、この私の敵ではない」

アネモネ法師は、水上ジエットで彼らの屋台船に近付き、飛び移った。

「あ、アネモネ法師だ!一緒に飲もう飲もう」

「いや、ちょっと今は」

「いいじゃねえか、飲んだあとで戦うぞ」

「では、いただきます」


屋台船は7人でのみまくった。

「あの、ミケの醜女!こき使いやがって」

「あぁー、大神官ミケだね」

「こ存じでしたか、博士」

「アイツは6000年前彼氏をスーパー戦隊に殺されたんだ。だから、タイヘンジャーを抹殺する気持ちは誰よりも強い」

「そうだったのかぁ」


はい、間も無く解散です。7人はぐでんぐでに酔っ払った。

「だ、大丈夫かアネモネ法師」

「何のこれしき」


あっ


ドボン



アネモネ法師は海に落っこちた。

「私は泳げないんだ~。助けて~」


「でも、ビョウマ怪人だからねぇ」

「な、仲良く飲んだじゃないかっ!」


そこへ。ライフセーバーが近付いた。

「大丈夫ですか?」

アネモネ法師はオオガマを振りかぶった。

ライフセーバーは逃げて行った。


間も無く、アネモネ法師は海に沈んだ。その様子を眺めていた、大神官ミケは奥歯を噛み締めた。

冷やかしに、大神官ガロはミケを指差して大笑いした。

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