沼男~虐殺者の罪と罰~
Case:1907
「俺達が何者か、本来それを規定するものは何だと思う?」
「精神、もしくは魂ですか?」
「記憶だ。それこそが俺達の同一性を担保し、俺達を俺達たらしめる。絶えず代謝し作り変わっていく身体を、時間を超えて繋ぎ止めるのは記憶しかない」
「それじゃあ、覚えていないものは、いくら自分の中にあっても、持っていないのと同義なんですか?」
「そうとも言える。記憶喪失ってのは、言ってしまえば一人の人間の死に等しい、筈だった」
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