第7話 どこかにあるはずの希望。

そして、全てを失った桜隠の生きる道は、


危険と隣り合わせの、ダークな世界となった。


居るはずの人がいなく、あるはずのものがなく、ないはずのものを探す旅。


かつて信じていた希望。絶望。


そんなことを通り越して、生きる、ということに必死だ。


悪性症候群という、いつ発作が出て、この世から消える日がきてしまうのかわからない、それでも向精神薬を飲み続けなければならない


という地獄の毎日だ。


たったひとつ。


母が元気でいてくれれば、それでいい。


桜隠はそう自分に言い聞かせている。


END of FOEVER

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