詩 たった少しの自由だけど

仲仁へび(旧:離久)

第1話



「毎日が意味がない」


「変化のない、何も与えられない毎日なんて」


「どれだけあっても、同じ一日に過ぎない」


 たった少し

 わずか少しの自由


 一日だけ

 好きなように生きられる


 それだけ

 それだけが救いだったから


 残りの人生にはもう

 価値がないや


 死のうが生きようがどうでもいい

 何が起きようが起きまいがどうでもいい


 あの輝かしい時間をすぎたならば

 そこから先にはもう何もない


 価値のあるものは何もない


「あの何もない場所から、外へ」


「何かある場所へ、一度だけ、一日だけ」


「それだけが支えだった」


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詩 たった少しの自由だけど 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032

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