第7話 True

 その日永田町の関連各所は徹夜覚悟の”隠蔽”祭りに追われた。

メディア各社がすっぱ抜かぬよう、脅しをかけて”半グレ”と”ヤクザ”の抗争であると終始一貫して報道するよう徹底させ、ニセの逮捕情報までリークした。

ビルの爆発は監視カメラ映像を確認した結果、韓国人同士のトラブルのもつれによる無理心中だったとして報道し、そのつじつま合わせに警察庁は躍起だった。

もちろん当事者である野並もその渦に巻き込まれる予定ではあったが、彼女の姿は銀座の高級和食料理店にあった。

「カナエ、ニッポンではセッタイをするのは赤坂のリョーテイだと聞いたけど」

「マイルス、その情報は古い。赤坂の料亭はここ10年で両手で数え切れるくらいに減って官僚も入り浸らなくなったのよ」

隠蔽工作を抜け出し、銀座でCIAを接待する自分の姿には辟易だったが必要な会合でもある。

「戸桜は激怒していたよ。君の部下があそこまでやると思わなかったようだ」

「というよりもJ班とユン・ソナよ。大阪をリベリアあたりと勘違いしているとしか思えないわ」

マイルスはケタケタと笑い、日本酒を呷る。

「ところでユン・ソナは確保したんだろう」

「いいえ、取り逃がした」

嘘だ。だが相手も承知の上だろうと野並は踏んでいた。相手は世界最悪の諜報組織だ。

「・・・そうか。ともあれ、事態はよりディープになった。正直にいっていいかい」

「何?」

マイルスはいつものようにわざとらしくあたりを見回し、野並に耳打ちする。

「我々のパラミリがカデナから本州入りする。コードネームはアックス・バンクス、中東で非正規戦をやるチームだ」

米国の非公式かつ本格介入。野並は息を呑んだ。

「韓国側のオ・ヨンファ担当官はKNISの関与を否定した。現場に20人の死体が転がっているのに無許可離隊だと言っているんだ。場末のコメディショーでももう少しマシなギャグを言う。ハッキリ言ってラングレーどころではなく、米国政府自体が現韓国政権に不信感を抱いている」

露骨なまでの不信感。だがこれは1950年代からこっち、アメリカが東アジアの拠点を韓国ではなく日本に据えている事からして明らかだ。

同じ民族が結託しないわけがないという不信感。

「でもCIAのパラミリが関与することは、我々日本は許せない」

他国武装勢力の活動を現状許している以上、これ以上国内で非正規戦をさせるわけには行かない。

「だから今僕たちはここで高級料理に舌鼓をうっているんじゃないか。君に”我々”が望むのはね、南北JTFの壊滅だよ。君たちの手で。その中にもしかすると707大隊の隊員が混じったりするかもしれないけど」

「お見通しじゃん・・・。CIAは何時までにJTFを壊滅させれば隊を下げるんだ」

「24時間だ。24時間待って解決しない場合、JTFがいる場所がたとえ皇居であってもMC-130コンバットタロンを飛ばしてHAHO降下する。民間人を巻き込んででも壊滅させ、日本政府にひどい打撃を与える。そう、アメリカ人が日本国内で戦闘行為をするんだよ。この意味を理解して君は日韓JTFを南北JTFにぶつけるんだ。言っておくがこれっぽっちもハッタリじゃない。証拠も出せる」

そう言いながらマイルスは刺身のお造りを頬張り、スマートフォンを野並に見せる。

「ライブ映像だ。カデナの空軍基地、コンバットタロンを配置した」

「アメリカは北朝鮮の排除に本腰を入れたということね」

「違うのさ、カナエ。現政権は知っての通り対話要求路線、ブッシュとは違う。ただ牽制をしたいんだよ」


-兵庫県神戸市 23:25-

国道沿いにあるファミレス形式の中華料理店にユン・ソナ、ユウキ、九絵、そして元山の姿があった。

深夜ということもあり、店は地元の不良かトラック運転手程度しかおらず、4人は臆せずに話してはいけない内容を話すこととした。

「まずは改めて九絵ちゃん、ユウキちゃん、完璧なタイミングの支援だった。ありがとう。そして一人前おめでとう」

ソナの流暢な日本語で褒められ、二人は少し気恥ずかしくなったが素直に受け入れた。

一旦店員が料理を運んできたため、4人は打ち合わせ通り年の離れた3人姉妹と長女の夫を演じ、離れると再び会話を始めた。

「ソナさん、私たちこそ助けになれて嬉しい」

「そうだよ。恩人だしさ」

ソナもまた二人の純粋な思いに恥ずかしさを覚えた。

「感動の再会のところ悪いが中尉、紹介してもらえるかな」

3人は大阪から逃走し、元山がこの会合地点を指定した。

初対面であり、九絵とユウキは彼を少なからず警戒していた。

「ええ、ごめんウォン・ジョンハ。この二人はユウキと九絵。日本の防衛省所属の工作員で2年くらい前に一緒に仕事をした」

「なるほどね。よろしく、ふたりとも。俺は元山と名乗っているがウォン・ジョンハが一応”本名”だ。隠しても意味ないから言うが元707大隊の軍曹で今は大阪のヤクザをやってる。まぁ本当はKNISだ」

KNISのワードに二人は警戒感を顕にし、直情的なユウキが何かを話し出しそうだったので九絵が先に口を開く。

「KNIS、それはつまり韓国国家情報院ですよね?先ほど私たちが殺した北朝鮮の工作部隊と共同戦線を張るため、オペレーターを派遣したと聞いていますが」

「よくしっているね」

「子供扱いは辞めてください、元山さん」

元山は肩をすくめ、乾いた笑いを出す。

「KNISも一枚岩じゃない。新政権派と前政権派だ。特に前政権は軍事政権最大の英雄の娘が大統領だったから軍事政権出身派閥のウケが良かった。新政権はその対岸に居る。今の大統領は北にルーツがある民主化運動の運動家だった上に特殊部隊に属していたから軍事を理解したリベラリストだ。だから民主主義政権派閥と軍に受けが良かった。今回派遣したKNISのケースオフィサーは新政権派だし、俺の上司は前政権派だからこういうちぐはぐなことが起きている。俺も同胞を殺すことが正しいとは思ってないが、だからといって北と必要以上に仲良くすることは不要だと思っている」

九絵はうんうんと頷く中、ユウキは餃子を一心不乱に食べていた。もともと政治には全く理解がない子だから仕方ないと九絵は放っておいた。

「つまりKNISのオペレータ派遣は現政権の判断ではあるがKNISの総意ではないと理解していいんですね?」

「そういうことでいい。だから俺は降りてくる情報を中尉に流し、中尉はKNISパラミリ全員を殺害した。俺の情報ではこれ以上パラミリが派遣されることはない」

「この情報は私の上司に伝えてもいいですか?」

「いいよ。伝えてくれ。韓国は日本の敵ではないし米国の敵でないことも証明したい」

4人はひとまず食事を済ませることにした。


「それでソナさん、何があったのか話してくれないのか」

ユウキはメロンソーダをストローですすりながら視線をソナへと向ける。

「・・・まず先に言っておくのはあなた達に責任がないということよ。いい?」

その前置きには二人も意味がわからなかった。

「発端は2年前の山口、あなた達と行った作戦。あの作戦で殺害した39号室の工作員の一人が北の高級参謀の実子だった。直後に現政権になり、南北は融和になった。ここから先は私が手に入れたKNISの資料による話だけど、板門店で北のその高級参謀は裏取引を持ちかけた。”息子を殺した兵士を差し出せば化学兵器に関する情報を提供する”と。担当の外交官は大喜びで国防部と相談し、実行したのが707大隊であることを突き止めた。大隊長はもちろん情報提供を断った。でも国防部はKNISを利用し、私の上司であるパク・サンウ少佐に賄賂を渡すことで私がおこなったことをリークしてしまった。パク少佐は部下3人を使い、北朝鮮の偵察総局25課J班を入国させ、私と夫、子供が旅行しているときを狙ってきた。・・・なんの因果か、私はその日元部下のウォンと偶然旅先で出会って昔話に話を咲かせていた。呆れた夫が怒って滞在先に戻ったとき、二人は殺されたの」

ユウキと九絵は息を呑んだ。

自分たちが関与させたせいでこの人にそんな仕打ちをしてしまったと。

「でもね、ふたりともよく聞いて。あなた達の責任じゃない。これはトップの責任よ。二人の葬式後、私は彼らの計画では”自殺”することになっていた。そこにウォンが現れた」

「中尉は707大隊に居たとき世話になってたし、偶然俺の耳に入ったんだ。近く707大隊の”裏切り者”を始末するという話が。俺は中尉に警告し、中尉は休職届を出して姿をくらました。その間俺は707大隊の関係者の情報を彼女に渡し、彼女はそれをもとにパクとその部下全員を殺害した」

細長いタバコを口にしたソナは煙を吸い、吐き出す。

「パク少佐は私の夫と子供を殺したのが北の工作機関で日本に潜伏しているという情報を”教えて”くれた。だから私は日本に来て大使を襲撃し、J班の情報を得た。これが顛末」

「・・・ソナさん、あなたの目的は?」

ソナは即答する。

「J班の壊滅。それ以上でもそれ以下でもない。アイツらには相応の罰を受けてもらう」


-防衛省 野並のオフィス-

九絵のスマートフォンのコミュニケーションアプリを経由して送られてくるソナの独白と元山の証言は野並とCIAの見解を裏付けた。

「KNISが内部分裂しているのは想定外だった」

「無理もありませんよ二尉」

葛西一曹の言う通り、CIAも掴んでいなかった情報だ。

「つまり韓国KNISを叩くわけではなく、新政権派閥を叩くのか。面倒だ、区別がつかないな・・・」

野並はそう言うとテキストチャットで九重に

「ソナと元山と話がしたい。ビデオ通話にしろ」

と送った。


「上司が話したいと言っています」

九絵の言葉にソナはようやくだなと思いつつ

「どう思う、ウォン」

と、元山に会話を振った。

「日本を関与させないとJ班を追いにくいですね。KNISはパラミリが壊滅したのを内部漏洩を疑いだしていますから僕から情報はあまり流せないですし」

「そうだな・・・九絵ちゃん、いいよ。話そう」

九絵はスマートフォンを横倒しにし、コミュニケーションアプリのビデオ通話を起動する。

少々の接続ラグのあと、画面には陸自の迷彩に身を包んだ野並二尉が現れた。

『はじめまして、大韓民国陸軍第707特殊任務大隊、ユン・ソナ中尉。私は日本国陸上自衛隊の野並佳苗2等陸尉です』

「よろしく、野並二尉。早速だけど建前抜きで話そう。私はJ班を潰す。それを支援してほしい」

『話が早いですね中尉。私もぶっちゃけます。J班とKNIS、その両方のジョイントタスクフォースを潰さない場合、CIAのパラミリが都内であろうがどこであろうが空挺降下してきます。あと24時間で解決しないと』

元山には衝撃の言葉だった。CIAが露骨にここまで日本政府にゆすりをかけて韓国つぶしをしてくることは。

「野並二尉、あなたは何が用意できますか」

『ユウキと九絵の二人を提供します。そして我が国が持っている情報』

ユン・ソナはニコリと笑い

「私の政治亡命も付け加えてください」

野並は顔に出さず逡巡した。今後の日韓関係にひびが入る心配があった。

「これは条件です。それさえあればあとはなんとかします」

彼女の言葉に野浪は折れた。

『わかりました。私が判断できるものではないのですが、尽力します。それは約束します』

会話が終わったのを見計らい、元山が会話に顔を突っ込む。

「こんにちは、野並二等陸尉。ウォン・ジョンハ、KNISの要員です。まずは”同僚”の非礼のお詫びを」

『いいえ、もう過ぎたことです。あなたの情報は間違いなく上層部に伝わり、韓国との状態を変化させられます。これはCIAに伝えても?』

「構いません。我々とて北以外に敵を作るわけにはいかないのです。それで野並二尉、私にはもうJ班の情報が降りてこないのですが、あなたにはCIA経由で降りているのでは?」

『指摘の通りですね。先程J班が大阪から福井方面へ移動を開始したと連絡がありました。おそらく福井の海岸線から離脱を図るつもりでしょう。伊丹駐屯地に輸送ヘリを手配しました。そちらから向かってください』


-タイムリミットまで20時間 AM8:00 福井県小浜市-

小浜市内の潰れたラブホテルには似つかわしくない、アルファードが4台停車している。

その出入り口は固く閉ざされ、板張りまで施されていたが、そのエントランスには20人の男たちが整列している。

「諸君、このような形で帰国するのは非常に残念でならない。しかし、我々の存在が日帝及び南の親米組織に判明した以上長居は無用だ。だが、我々は最後の仕事を行う。ユン・ソナの排除だ」

J班指揮官、カン・ミンギュは心底どうでも良かった。

もともと実行する必要のない作戦に投入され、敵に追われる。

だが、それをいうほど彼も幼くなく、飲み込む他なかった。

「ユン・ソナは仲間と南の工作員を壊滅させた。やつは間違いなくここをつきとめてやってくる。前回は用意をできていなかったが、今回は完璧だ」

ホテルは市内でも寂れたエリアにあり、近づくものはかなり目立つ。加えてカンは南のチームが残した監視装置を利用し、厳重な警戒を敷いていた。

脱出が明らかな今、装備類も全て使用することが許されており、彼らは必要以上の武装を行っている。


-タイムリミットまで19時間30分 AM8:30 東京都練馬区朝霞駐屯地-

CIAのマイルスは我が物顔で朝霞駐屯地に設置された野浪の司令本部に上がりこんだ。

「やぁカナエ。首尾は?」

「いいよ、マイルス。座ってくれ」

防衛省を抜け出した野浪は朝霞で指揮をとっていた。

理由は様々だが、CIA局員を出入りさせるのに”本社”では都合が良くなかったのが一番の理由だ。

「J班は小浜市で潜伏中。我々の日韓JTFは陸自のヘリで向かっている。無線の傍受は?」

「流石に連中も伊達に赤のスパイじゃない。ソ連式でかなり秘匿されているが、北朝鮮本国の動きは活発だ。先程チョンジンの海軍軍港から巡洋艦が出港した。その航路上には韓国海軍の艦艇がいる。おそらくここで要員を移し替え、日本海までやってくるんだろう」

「だが韓国海軍とはいえ海自の哨戒網に引っかかるぞ」

「そのギリギリのラインで工作船を出し、回収したあと移動するんだろう。北朝鮮の巡洋艦よりは目立たないし、米海軍の潜水艦察知網にも触れることがない」

一瞬の間を起き、野浪が口を開く。

「CIA、いや、お宅のトップはどう考えるんだ?」

「俺はステーキをケチャップで食うやつはわからんぜ。だがな、おおよそ言えるのはKNISの分裂があろうとなかろうと、現政権はオレたちにとって不都合に近いということだ。必要以上の北との擦り寄りは中国への擦り寄りも意味するわけだ。うちの舌バカ大統領の中国嫌いは知ってるだろう?今回の件に中国が絡んでるのは明白だが、表には出てきていないのさ」


-タイムリミットまであと8時間 PM9:30 福井県鯖江駐屯地-

福井県唯一の陸自駐屯地、鯖江にUH-1が着陸した。

機内からは陸自の3型戦闘服を身に着けたウォン・ジョンハ、ユン・ソナと九絵、ユウキが降りてきた。4人はそのまま鯖江駐屯地の駐車場に用意されたランドクルーザーに乗り込み、小浜市へと向かう。

「CIA経由での情報では・・・」

ウォン・ジョンハはタブレットPCを叩きながら野浪から届いたメールを開く。

「小浜市内の廃ラブホテルにJ班は集結。時間は不明ながら北の回収部隊との合流を目指している。人数は20人」

「武装は?」

ユン・ソナは後部座席でK5拳銃を検め、K2ライフルのボルト周りを点検しながら問う。

「基本的には小火器だが、重火器のたぐいも可能性があると。おおよそ対戦車火器」

「物騒だな。こちらは四人というのに」

ユン・ソナの言葉に運転席のユウキが爆笑する。

「ソナさんの物騒さにはかなわないよ」

「ひどいわー、ユウキちゃん。私も女の子よ」

その声に九絵が吹き出す。

「ちょっと九絵ちゃん!」

「普通の女の子は・・・っ・・・くく・・・っ・・・中東で隠密作戦をしない」

その言葉に全員が大爆笑する。

「作戦はどうするんだ?」

ユウキは運転しながらタバコに火を付ける。

「私が持ってきたC4がまだ残ってる。この車に仕掛けて突入させ、気を引いてる間に~と行きたいわね」

「大胆だな。でもそうするしかなさそうではあるね」

ウォンはMk18ライフルのボルトストップボタンを解除し、チャンバーへの滑り込みを確認しながら口を開く。

「相手は北のゲリコマ。正攻法では嬲られるのがオチだし、その案で行こう」

「突入役は九絵ちゃん、あなたが。体も小さいから脱出するときに見つかる可能性が抑えられる。ユウキちゃんはラブホテルから300m離れたパチンコ店の屋上から狙撃。ウォン・ジョンハと私は九絵ちゃんを支援しつつ攻撃を開始する。タイムリミットはのこり7時間と45分。やるしかないわよ、いいわね」


-タイムリミットまで7時間 PM10:30 東京都練馬区朝霞駐屯地-

「野並二尉、空域にUAVが入りました」

「映像、回して」

暗い指揮車内にデジタルの明かりが灯る。

FLIRを使用した映像が映し出され、映像内にラブホテルが映し出された。

「屋上に対空火器はありません」

野並は缶コーヒーの栓を開け、ひとくち口に含む。朝から一睡もしていない。

「当初の作戦通りになりそうだな。どう思う、マイルス?」

マイルスはというと椅子に腰掛けて船を漕いでいた。声をかけられ、ようやく目を覚ましたかれは大きなあくびをしながら答える。

「作戦通りというものはないんだ、カナエ。用心しろ。相手は手練だからな」

「ああ、わかっている。嘉手納の方は?」

彼は手元のタフブックを眺める。

「アックス・バンクスは離陸した。時間は思っているよりもないぞ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る