第17話 旦那の浮気

私は一年前から知っていた、一年前から旦那は浮気をしていた。結婚して2年で旦那は浮気をし浮気相手とは一年続いている。旦那は私が浮気を知っていることをしらない。旦那から「別れてくれ」と言われるときまで待っている。そのときの為に証拠を集めている。いづれ旦那は「離婚してくれ」って言ってくるはずだと私は思っていた。浮気が発覚して一年半たつ頃旦那から「離婚してくれないか」と切り出された。

「あゆみさんの方が大事になったのね?」


「な、なんでそれを知ってるんだ」


「貴方のことなら何でも知ってるわよ」と言って金庫から証拠を全部取り出し旦那にぶつけた、「な、なんでこんなことを」「貴方が離婚するって言った時にたっぷり慰謝料取るためよ」「そのつもりならとっとと離婚してくれるんだな」と旦那は開き直った。その開き直りにムカついて離婚届に私の名前だけ書かずに私は実家に帰った。

何度も何度も離婚届けを書いてくれと連絡は来るが無視をした、実家にも何度か来たが、両親に怒られて帰っていくというのは何度も見た。

一度私が銀行に行った帰りに鉢合わせをし、路上で土下座して「離婚してくれ」と言われた。「恥ずかしいから、辞めて」と言って素通りした。

次の日実家にやって来て話し合いが行われた、両親もこままじゃらちがあかないと判断され話し合いの場が作られた。

「この度は私の責任でこうなってしまい申し訳ありません」と旦那が謝罪をした。


「貴明くんは真子と離婚したいって言うことでいいんだな?」


「はい」


「真子はどうなんだ?」


「自分だけ離婚して幸せになるんじゃなくて一生不倫したっていうレッテル貼って生きれば良いんじゃない?」


「勘弁してくれよ、もうあっちだって離婚してるんだ」


「W不倫だったんだね」


「知ってるくせに」と旦那が呟いた。

お父さんが間に入り「真子はこのままで良いって言うことか」というので私は頷いた。「真子がそうやって言ってる以上私達はなんにも出来やしない」とお父さんがいうと旦那はため息をついた。


「このままだと弁護士をつかって争うことしかないですが大丈夫ですか?


「なんで貴方がそんなにえらそうに言えるんですか?とお母さんが口を開いた「今回の件は貴明さんが悪いのに大した謝りもせずに今度は弁護士つけますって何事ですか」


「申し訳ありません、今回の僕の不貞行為について謝罪申し上げます」

「慰謝料としては今の自宅と800万円で手を打ってくれないでしょうか」

と旦那が頭を下げる。私の頭の計算機で計算しあの家を打ったら1200万円くらいにはなるからこれで手を打とうと思った。


「それで良いわよ、私が離婚届出しておくから3日以内に家の手続きとかしておいてね」と言って話し合いの場から後にした。

貴明は両親に何度も申し訳ありませんと誤りながら実家を後にした。

離婚届はその日のうちに出しに言って私の気持ちはスッキリした。

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