第16話 妹に巻き込まれて
「お兄ちゃん、今の旦那と別れたい」と相談ををうけた、妹が言うには旦那が嫌いになったわけじゃないが、旦那の他に好きになった男性がいてその男性と結婚したいという話になった。「お兄ちゃんは私の味方になって欲しい」「味方にはなれないだろ」
「なんでよ!!」と妹が怒る、旦那がいるのに好きな人が出来るなんてダメなことだろうと僕は思っていた。僕が妻から同じこと言われたら怒ってしまうかもしれないと思った。「その人と別れることは出来ないの?」と妹に言うが妹は「別れたくない」の一点張りだった。「でも今の旦那が悪いわけではないの。私は全て悪いの、だけどこんな話親にはできないからお兄ちゃんに話し入ってほしいの」「話しにあはいるのは良いけど。。」「本当に?」って笑顔になった。
2日後話し合いは行われた。
「お兄さんお久しぶりです」と頭を下げる。
「お久しぶりです」と僕も頭をさげた。
「今日はなんかあったんですか?」
「私が呼んだの、私と離婚してくれない?」と唐突に言い出した。
話し合いの場は一気にシーンと凍った。旦那は「俺なんかした?」と聞くが
「いや、貴方はなんもしてないよ、全部私が悪いの」「全然把握が出来ないんだけどお兄さん説明してもらえます?」と旦那から話をふられ僕は事情をまとめて話すが僕もよくわかってないので「他に好きな人が出来たみたいです」と簡潔に答えた。
「どういうことですか?不倫ってことですか?」「そう、私が全部悪いの」
「半年前からお付き合いしている人がいて、私は貴方よりその人のことが好きになってしまったの、だから全部私が悪いの」
「わかった、君がそう言うなら別れよう、慰謝料とかはなしでいいよ」
「実は僕も別れたいと思ってたんだ、君が浮気していたのはしっていたよ」
「えっ・・・」と妹は言葉がでなくなってしまった、妹の頭の中ではなんで浮気を知ったのにこの人はこの人は別れなかったんだろうと思った。
「ちょっとお兄さんと二人きりにしてくれないか?」「わかった」といって妹は2回の自分の部屋に行った。
「お兄さんごめんなさい、こんな事に巻き込んじゃって」
「こっちこそ、妹が」言って頭を下げると「頭は下げないでください」
「僕も本当は不倫してたんです」と言うと僕はびっくりした。
「本当は僕から離婚を切り出したかったんですが、慰謝料の問題もあるし離婚の話ができなかったんです」
「なるほど」と感心してしまった。「僕は二人が幸せになってくれればいいよ」とありきたりな言葉を投げかけた。妹が幸せになれば僕はそれで良いと思った。
今回はどちらも浮気していたから妹の傷も少ないだろうと思った。
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