第14話 浮気はしないって誓ったのに

私達は結婚して三年が経ちました、それなのに旦那は浮気をしていました。

とある日曜日旦那から「話がある」と言われ「なに?」と返事をしたら座ったら

「僕好きな人ができたから別れるか別居してくれないか?」と言われました。

私は理解に苦しみました、結婚相手がいるのに、好きな人ができたとはどういう事なんですか?と聞いて見たかったが、聞くことが出来ずに「そうなんだぁ」と返事しか出来なかった。私がここを出ていく意味がわからなかったし、好きな人が出来たのであれば旦那から出ていけばいい話だと私は思ったので旦那に「じゃあ出ていけば?」

と旦那に言ったら「そうする」といって自分の部屋にはいり荷物をまとめて出ていってしまった。結婚前あれだけ「浮気はしない、お前だけだ」と言っていたのにあれは嘘だったんだと、私は幻滅した。私からは離婚を切り出す気は全くなかった、私から離婚を切り出したら負けな気がして、私から言い出すことはできなかった。


旦那がいなくなって数日、旦那が自宅に戻ってきて「やっぱりお前じゃなきゃ駄目だ」と抱きつかれたので「離して」と言って旦那を離した、旦那の話によると彼女にも旦那がいてW不倫をしてたというが今朝、彼女側の旦那が迎えに来て帰っていったという、旦那の浮気生活は一週間も持たなかった。

私は「実家に帰ります」と言ってまとめてあった荷物をもって外に出ようとすると

「待ってくれぇ」「一人にしないでくれ」と泣き叫ぶ旦那をみて私は滑稽に思えてきたが、旦那を支えるのは私しかいないとも思って荷物を置いた。

「今度こそ本当に浮気はしない?」


「はい、しません」


「それを信じていいの?」


「信じてください、お願いします」と旦那は土下座をするので契約書を旦那に書かせることにした。 旦那は黙ってサインをした。今度こそは浮気をしないだろうと思ったが二週間後、また荷物を持って家を出ていった。さすがの私も離婚を考えた、あれだけ浮気をしないと言ったのに、浮気をし旦那には天罰でも下ればいいのにと思い

離婚届に自分の名前はかかずに離婚届をテーブルの上に置いて、私も実家にかえることにした。


旦那は一生離婚できないまま浮気をしたというレッテルを張られて生きていくことになる。私はそれが愉快でたまらなかった。

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