第6話 旦那は私の妹がすき
「ごめん」突然、旦那から謝られた。私はなんのことかわからず「何が?」と聞くと
「本当にごめんなさい」としか言わない。沈黙の空間が続き旦那が一度部屋から出ていったがもう一度戻ってきて「俺はお前の妹が好きになったんだ」と言われたが呆気にとられ「そうなんだー」としか、言えなかった。急に妹が好きですと言われても
呆れるしか出来なかった。「なんも言わないの?」「だって好きなんでしょ?」
「うん」と頷く「好きならしょうがなくない?」と私は返した。
妹が好きならしょうがない、でも彼氏がいる彼氏がいるのは知っているのは私だけだった。この隠してる彼氏が旦那だったら面白いのにと思ったが、妹の彼氏は旦那よりもイケメンで尚且、財力もあると妹から聞かされていた。そんな彼氏に旦那が勝てるのとは思わない。
「好きなら好きでいいじゃん」
「え?」
「だって好きなのは人の感情であってその感情を否定することはできないよ」
「普通ここって怒られるもんじゃないの?」
「怒ってもしかたなくない?
旦那との間に沈黙が続く「妹がすきだから別れたいってこと?」と聞くとそういうわけでも無さそうだ。
「離婚はしたくない、だけど妹が好きなんだ」
「それじゃどうしたいの?」
「どうもしたくないけど、出来れば妹とご飯を食べたい」
ご飯を食べたいというので妹に連絡したら今日行っていい?と連絡が返ってきた、妹は私に彼氏を紹介したいという、ある意味の修羅場をむかえる事に私はソワソワしていた。旦那に今日来ることを伝えたら喜んでいたが地獄に落ちるまでの数時間を私は楽しみにしていた。旦那が驚愕する顔を見たかった。
数時間して妹達がやってきた、後ろには旦那よりも身長の高い男性が後ろにいた、旦那は「誰?」と私に聞いてきたので「妹の彼氏だよ」とういうと旦那は驚愕した顔をした。【なんで言ってくれないんだよ】という心の声が聞こえて来るようだった。
「お姉ちゃん相談があるんだけど」
「結婚したいんだけど、許してくれなさそうで味方についてほしいんだ」
「私は別にいいよ」
旦那の膝が崩れ落ちるようだった。妹に結婚相手がいた事にショックを受けたみたいだった。旦那の恋は終わってしまった。私はニヤニヤしながらみていた、旦那は「なんで言ってくれなかったんだよ」と旦那が言うので「私もさっき知ったんだもん」
というと本当に膝からくずれ落ちていった。
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