【短い話】ドレミのかいだん②~ シーソーゲームの生きづらさを感じられたら ~
第15話 やったね、夏休み。学校の先生の、あるある言葉。「夏は、命と触れあえる機会にしましょう!」…ダメ!それも、勘違いです!
第15話 やったね、夏休み。学校の先生の、あるある言葉。「夏は、命と触れあえる機会にしましょう!」…ダメ!それも、勘違いです!
こういうことを言う大人も、いて。
「たった1人の、孫!1つの、輝き!高齢者の金を、あげようではないか!就職氷河期世代は、死んでも、かまわん。じゃが、孫だけは、助けよう」
たくさんの金が、孫1人に集中して、プレゼントされ…。こうして、金のある孫たちが、ネット上で、珍しくて貴重な生き物を、買いあさってしまう。
もちろん、ネットオークションの運営会社には、批判が集められる。
「生き物だよ?物じゃあ、ないんだよ?」
「命を、取り引きするの?」
「信じられないな」
ああ、生きづらい。
せっかくのルールが、無視されようとしているだなんて。何のための、ルールだったんだ?
「ねえ、ドレミちゃん?」
「なあに?」
「どうぶつあいごかんりほうっていうのが、あってね?」
「うわ、すご」
「ほうりつで、ねっとでやりとりすることが、きんしされているんだよ?」
ソノミちゃんの知識は、頼もしいよ。
他にも、絶滅のおそれのある生き物は、種の保存法とかっていうので、ネットからでなくとも、受け渡し、売買のすべてが、原則、禁止されているんだそうな。
「児童の、皆さん?長い夏休みは、命と触れあえる機会にしましょう!」
待て、待て。
大人たち?
そういう言い方、気をつけたほうが良いよ?
「じゃあ、先生?ネットで取り引きするのも、ありだよね?」
ダメじゃん。
子どもたちが、勘違いしちゃうでしょ!
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