【短い話】ドレミのかいだん②~ シーソーゲームの生きづらさを感じられたら ~
第6話 「君たちは、コミュニケーション不足だ」って、大人に、言われても…。無理、なんで。それもまた、傷つく子を救う言葉には、なりません!
第6話 「君たちは、コミュニケーション不足だ」って、大人に、言われても…。無理、なんで。それもまた、傷つく子を救う言葉には、なりません!
「そうだよな。父さんも、子どものころ、傷付いたよ」
え?
それ言って、何が、解決するんですか?
そんなの、響きません。
「大人が、子どものころ?」
思いを伝えることの、難しさ!
大人が子どものときの社会と、今の社会とじゃあ、状況が、違うんですけれど。
「まわりに、相談してみなさい!」
そういうことを平気で言える大人は、子ども時代に、良い思いをしたんだろうな。
「まわりに、相談してみなさい!」
でもさ…。
今の社会を、見てほしいよ。
まわりに、子どもが、100人も200人もいる時代ですか?相談ができそうな同年代の子とかが、簡単に、見つかる時代ですか?
ああ、生きずらい。
「ちょっと、君?君は、いつも、スマホとか、いじっているね。直接、人と関われないのかい?誰かに、直接、聞きに言ってきなさいよ!まったく、今どきの子は…」
言う、言う。
大人って、どうして、今の時代をわかってくれないんだろうね。
この社会に生きる皆が、余裕、ないんだな…。
「上級生でも、困っています!直接、同年代の子と関わる?って言われても、近くに、友達、住んでいないし。少子化って、いうのかな?子ども、いないし…。だから、スマホとかを使って、コミュニケーションをとるしか、ないんだじゃないか…」
ちな…。
こんなこと聞いたことのある人、います?
「君たちは、コミュニケーション不足だ」
そんなの、言われてもさ…。
生きづらい。
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