第5話 学校にいけば、生きづらさがやわらぐとか思っている大人。多すぎです。そんなアドバイスは、大人の、一方的な思いにすぎないんですよ。

 「私…、ゆうきを出して、うちあけたんだよ?それなのに、がんばってみなさいで、おわり?」

 死に至る病、だろうな。

 「もう少し、がんばってみなさいね?わかった?」

 「…うん。わかった」

 子どもは、大人に勝てないことを知っているから、そう、答えているだけなのに。それを、子どもの気持ちをわかった気になっている大人ほど、さらに、エスカレート。

 「良し。うちの子は、わかったって言ってくれているぞ。俺も、子ども思いの親になったなあ」

 …だからあ。

 大人の、勘違いですよ。

 か、ん、ち、が、い。

 学校にいけない子は、今でも、小中学生だけで、10万人は超えるという。20万人近いかな?

 「…そうか、そうか。学校に、いきたくなくなっちゃったのか。もしかしたら、その原因は、君自身にあるのかもしれないよ?考えてごらん?」

 そう言う学校の先生とかもいて、マジで、困ります。

 「今、学校って、悩む子どもにとって、本当に安全な場所なんだろうか?」

 この疑問を解決できないままに、学校にいけない原因を、子ども本人に考えさせるっていっても、無理だし!

 大人は、子どもに、どんな声をかけてあげれば、良いんだろう?子どもは、大人に、どんな声をかけてもらえれば、救われた気持ちに、なるんだろう?

 「気に、するんじゃないぞ?父さんが、子どものときもな…」

 気付けー!

 そういう言い方が、かえって、子どもを傷付けているんだ!

ああ、生きづらい。

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