第4話 「もう少し、〇〇してみなさい」それって、絶望の言葉ですよ?どうして、あの子は、あんなことを叫んじゃったのか?それは…。

 「…先生?うちの子、学校にいきたがらないことが、あるんです。どうしたら、良いんでしょうか?」

 彼が叫んだのは、まさに、そのとき!

 「おとなは、かってすぎる!」

 大人と子どもは、違う。

 その違いを、母親は、どうして、わかってやれなかったの?

 「先生?私は、親として、どうしたら良いんでしょうか?」

 それだけを聞くと、勘違いしそう。

 「…そうか。この母親は、子どものことを、こんなにも、心配しているのか」

 みたいな。

 身勝手。

 「おとなは、わかっていない。わかったふりを、しているだけ。がっこうに、いきたがらない?かぞくのせわとかが、あるからじゃないか。おれだって、ほんとうは、がっこうにいきたいんだ!」

 子どもは、声に出せない生きづらさを、抱え込んでしまっている。

 「どうして、学校に、いかないの?」

 それ、一方的に、レベチ感覚。

 まず、学校についての考え方から、大人と子どもでは違う。思いのギャップが、痛すぎる。

 「学校に、いけないんだよ…」

 声を震わせて、子どもが、大人に打ち明けたとする。それは、もう、限界ラインを超えたなげきなんだ。

 それを、大人は、軽く受け流すな!

 「学校に、いけない?もう少し、がんばってみなさい」

 大人には、なかなか、わからない。学校生活が、人生のすべてのように感じちゃう子がいるっていうことに。

 「もう少し、がんばってみなさい」

 それ、悩む子が聞いたら、絶望なんです。

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