【短い話】ドレミのかいだん②~ シーソーゲームの生きづらさを感じられたら ~
第4話 「もう少し、〇〇してみなさい」それって、絶望の言葉ですよ?どうして、あの子は、あんなことを叫んじゃったのか?それは…。
第4話 「もう少し、〇〇してみなさい」それって、絶望の言葉ですよ?どうして、あの子は、あんなことを叫んじゃったのか?それは…。
「…先生?うちの子、学校にいきたがらないことが、あるんです。どうしたら、良いんでしょうか?」
彼が叫んだのは、まさに、そのとき!
「おとなは、かってすぎる!」
大人と子どもは、違う。
その違いを、母親は、どうして、わかってやれなかったの?
「先生?私は、親として、どうしたら良いんでしょうか?」
それだけを聞くと、勘違いしそう。
「…そうか。この母親は、子どものことを、こんなにも、心配しているのか」
みたいな。
身勝手。
「おとなは、わかっていない。わかったふりを、しているだけ。がっこうに、いきたがらない?かぞくのせわとかが、あるからじゃないか。おれだって、ほんとうは、がっこうにいきたいんだ!」
子どもは、声に出せない生きづらさを、抱え込んでしまっている。
「どうして、学校に、いかないの?」
それ、一方的に、レベチ感覚。
まず、学校についての考え方から、大人と子どもでは違う。思いのギャップが、痛すぎる。
「学校に、いけないんだよ…」
声を震わせて、子どもが、大人に打ち明けたとする。それは、もう、限界ラインを超えたなげきなんだ。
それを、大人は、軽く受け流すな!
「学校に、いけない?もう少し、がんばってみなさい」
大人には、なかなか、わからない。学校生活が、人生のすべてのように感じちゃう子がいるっていうことに。
「もう少し、がんばってみなさい」
それ、悩む子が聞いたら、絶望なんです。
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