【短い話】ドレミのかいだん②~ シーソーゲームの生きづらさを感じられたら ~
第3話 「どうして、学校に、楽しくいかなくちゃいけないの?」そういわれれば、そうかも。生きづらさは、ヤングケアラーの子も、感じているんです 。
第3話 「どうして、学校に、楽しくいかなくちゃいけないの?」そういわれれば、そうかも。生きづらさは、ヤングケアラーの子も、感じているんです 。
「どうして、たのしく、がっこうにいかないの?」
大人は、小学生に、フツーに言う。
大人は、ちゃんと、わかってあげているんだろうか?楽しく学校にいけないのは、今の世代の子たちが、学校にいっても、希望がもてないからなんじゃないの?
気付いて、あげてよ。
本当に悩んでいる子たちに気持ちは、今の社会と、二人三脚だ。
「そうだ、ソノミちゃん?」
「何?」
「あの子」
「あの子?」
クラスの中には、ヤングケアラーとよばれる男子がいた。小学生低学年にして、家族の世話をしなければならなかった子。そういう子の生きにくさも、半端ないんだろうな。
彼には、兄弟が、いなかった。
母親は、シングルマザー。
そんな彼には、授業中でも、携帯電話で、連絡がきたようだ。
母親からの電話、かな?
ヤングケアラーの子には、休まる時間が、ない。
これでも、学校に、希望がもてるのかな?
生きづらさが、たまって。
彼は、教室の中で、叫んだ。
「おとなは、かってすぎる!」
この叫びは、すべての子の気持ちに通じる。
彼は、学校の3者面談のときにも、叫んだらしい。
3者面談とは、子ども本人と保護者、クラス担任などの3人が向かって、話をするイベント。多くは、子どもの普段の生活や進路のことを、話し合う。
そこで、つい、ヤングケアラーの彼の母親は、クラス担任に、あることを言ってしまった。子ども心を、無視して!
この言葉は、きついな。
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