第2話 「生きづらい?気にするな」大人は、言いがち。わかっていないよ。その声かけが、子どもたちを苦しめて、 悲劇の自慢大会を生むんです!

 「生きづらいよ」

 子どもたちは、気にするなとかいえる大人たちを見て、どんどん、つらくなっちゃっている。

 「生きづらい」

 それは、大人だけの言葉じゃあ、ないんだ。今では、将来が楽しみになりそうな小学生までが、言うようになっちゃっている。

日本、どんだけ、ピンチなんだよ。

 「このままじゃあ、いけない!」

 もがいて、もがいて、がんばっていくしかない。

 それが、今では?

がんばればがんばるほど、余計に、生きづらさを感じるようになっていく。

 がんばりさえもが、痛い。

 「私、こんな悲劇を、体験した!」

 「俺なんか…もっと、ひどかった!」

 「それなら、私だって!」

 若い世代では、悲劇のじまん大会が、はじまっていく。

 ああ…。

こういう会話のできる人たちが、うらやましすぎ。

 「幸運なことが、ありましてね?」

 「え、本当ですか?」

 「私、幸せかもしれませんよ?」

 「いえ。俺の、ほうが…」

 「私のほうが、幸せですよ!」

 ああ、うらやましい。

 そういう人ほど、文句をいうことも、多いんだけれど。

 「年金を、減らされたぞ!医療費が、2割負担になるのか?3割負担も?冗談じゃ、ないぞ!」

 結局、何も言えなくなっちゃっている人たちの苦しさ、半端ない。

 「え、何、言ってるの?悲劇のヒーローやヒロインですか?」

 若い世代には、良い思いのできた人たちのなげきが、わがままに見えちゃうだけなんですけれど。

 「不公平だし」

 あなたは、どう思いますか?

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