第48話 巡り巡って行く戦い
「なんだ? 空間が?」
「何があったんかな……?」
「わからん。だが、トクタイと『革命の奏者』との間で、何かが起こっている可能性は高いな」
「みんな、大丈夫かな?」
「
「うん、そうだね」
二人の少女達は何もかもが歪んでいる感覚に襲われながらも、なんとか進む。しばらくして、空間の歪みが
当世の妖魔王。
元の名を
彼は視線を二人に向ける事なく、虚空を見つめていた。
人間から妖魔となり、妖魔の王へと至った者。
そして……
ようやく目的の人物に出会えた
――禍々しいオーラに包まれた彼に畏怖する。
(どうする? 声をかけるにしろ、敵対する意思がないとどう証明する?)
「なっ!?」
「ど、どういう事なの?」
動揺しながら、二人は覚悟を決め……妖魔王の彼の元へ走り出した。
救うために……。
****
同刻。
『革命の奏者』、
神霊的存在を
それもかなりの数の神霊をだ。
それにより、二人でありながら……その
「クソが!
強大であればあるほど、その制御が難しい。
だが、彼女はそれを制御しきった。
故の覚醒。
「行くぜ!? 真奥義!
巨大な炎の塊が、神霊達と『革命の奏者』である二人との
それでも、ラグによりまだ二人の
――時間稼ぎにしろ、儀式に介入している
皆の限界が……近づいている。
世界の命運が、変わるまで……後。
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