第44話 合流とそして……
「ライ、こっちの方角でいいんだよな……?」
走りながら
「ああ、こっちで間違いない」
二人は今、とある場所を目指して走っている。
(ライは重要な場所だって言っていたけれど……どこなんだ?)
歪で冷たい洞窟のような空間を走り回って何時間経ったかわからない。いや、実は数分しか経っていないのかもしれない。そんな感覚の中で、たどり着いたのは白と黒が入り混じった大きな空間だった。
「な、んだ……ここは?」
空間の中央に、巨大な砂時計があり更に横には歯車式の巨大時計がある。異様な光景に
「ここで、終わらせるんだ……。幾度も繰り返した戦いをな……」
「幾度?」
「そうだタツマ。お前は時間を繰り返している……と言われたらどうだ?」
「どうって……信じられない」
「そうだろう? だが、実際に起こっている出来事なんだ」
未だ理解出来ていない
「いいかタツマ。ワタシ達は幾度となく『革命の奏者』と戦い、負け、そしてその事実を巻き戻す事でこの世界を守って来たんだ。
「ちょっと待ってくれ……! 何度もだって!?」
「そうだ、何度もトクタイは敗北している。いや、していた。だが、今回で運命が大きく変わったんだ」
「どういう、事だよ?」
「お前とワタシの出会いだ。タツマ」
****
その頃。
「貴様らね……この邪魔者共が!」
「ほらぁぁぁぁ!! 来たよぉぉぉぉ!?」
「小癪な真似を!
「仰せのままに」
二人は戦闘体勢に入ると、容赦なく結界を破るべく攻撃を次々と放っていく。その威力は凄まじく、周囲の空間に振動が走る。
まだ結界は壊れていないが、それも時間の問題だろうと予測くらいはつく。
その時だった。
空間から再度亀裂が現れ、そこから次々とトクタイの隊員達が現れた。
「着いたな……って
口の悪い桃色の髪の女性が
「おっひさー、
茶髪の青年、
「後は俺達にお任せを」
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