第43話 介入
その頃。
「儀式は順調に進んでいます」
部下からの報告を受けて『革命の奏者』の代表である彼女はほくそ笑む。
(計画完遂まであと少し。ふふふ……)
彼女……
「何事!?」
声を荒げれば、彼女の部下の一人が叫ぶ。
「大変です! 半妖を使用した儀式が! 何者かに介入され、乗っ取られました! このままでは、儀式が遂行できません!」
「介入? トクタイか! ちっ、うざいわね! 皆はそのまま!
「承知しました」
側近である彼を連れて、
一瞬そちらを見ると、彼女は
****
「介入に成功したけどさぁ……これからの事、本当に上手く行くわけ?」
彼は床に胡坐をかいて目をつぶりながら、
「
「おそらく、敵はまっすぐこっちに来る。オレちゃんは空飛ちゃんと志修那ちゃんを結界で守りつつ、援軍待ちってところ?」
そこで言葉を一端区切ると、彼は
「その間に、
「ねぇ!? 僕は不安しかないんだけど!? 結界ってどれくらい持つわけ!? それに援軍来る保証あるぅ!?」
声高に不安を叫ぶ
「来る。それが……トクタイの使命であるかぎり、ね?」
****
黒樹市内にて。
「門への接続、完了しました! また、内部にて現
部下からの報告を受けて、ルッツが静かに頷く。その横で、
それを確認した上で、ルッツが指示を出す。
「それじゃ『革命の奏者』との決着をつけようか。総員、門の中へ!」
その言葉を合図に、次々と門の中へと突入して行く。今回、トクタイは総力をあげての作戦展開を行う事にしたのだ。
なにせ――世界の命運がかかっているのだから。
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