第40話 悲しみを知る者達
「ルッツ……さん? たっくんとしずなんは知っているみたいだけど?」
しばらくして、説明を聞き終えた
「まぁそうなるっスよね~。そっちの二人からすると、誰? って感じっしょ? ま、それはオレちゃんにも言えるけどにゃ~?」
地面が……揺れ出した。
『いよいよ、始まったね。妖魔殺しの儀式が』
「妖魔殺しの儀式って……なんですか?」
「妖魔殺しの儀式とは、文字通りこの世から全ての妖魔を殺す儀式でございます。
突如として、大声を上げたのは
「はぁぁぁ!? 全ての妖魔って……! なに考えてるのさ!?」
「まぁ……妖魔憎しってとこなんだろーけど……それはそれとして、オレちゃんは困るっスね~。いやーまさか、当主権限で狭間に入ってみたらとんでもないことに巻き込まれたっつーか?」
「貴方は自分からここに来たということか? ……つまり、
「鋭いっスね~!
あっさりと言い切る彼に、驚く四人。
だが、
「ここの存在を知ってたのは、まぁ今は置いといて~。それよか、妖魔殺しの儀式をなんとかしないとじゃね?」
「た、確かにそうですけどもぉ!
そんな
「皆様だからこそ……可能だと思います。なぜなら……
その言葉に自然と
「悲しみを……知っている……」
「ウチらさ、まだ出会ってそんなに経ってないチームだけど……なんとなくね? 思ってたんよ。あぁ、
彼女の言葉に
「ま、まぁ確かに。そう言われると……そうかも、だけど……。それとこれと! どう繋がるのさ?」
もっともな疑問に答えたのは、以外にも
「コホン、あえてこの口調で言わせてもらおう。私も、失う悲しみを知った身ではある。だが、君達だからこそ可能な事があるのではないか? そう思えてならないのだ」
一端言葉を区切ると、彼はいつもの口調に戻る。
「つっーわけなんで! 作戦会議といきますかねーっと!」
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