第37話 思わぬ遭遇
その頃。
「……とにかく……誰かしらとは合流したいんだけ、ど……?」
ふと遠目から視界に入ったのは、若い銀髪に赤と青のメッシュをした白い狩衣の青年だった。
雰囲気からして生きた人間だというのは理解したし、気配からして……蒼主院家の者であることも認識した。
――だからこそ、どうしたものかと悩む
「んー? その隊服はトクタイっスね~? なつかし! じゃあなくて……なんでここにいるんスかー?」
見た目とは裏腹な口調に思わず言葉が出てこない
「オレちゃんは、
「……は、はぁ!? 当主ぅぅぅぅ!? そんな人がなんでこんなところにいるわけぇぇ!?」
大声で叫びながら尋ねる
「そりゃあ……当然、
「知る? って……なにを?」
「うーん、簡単に言うなら~……
「……え? ちょお!? 僕達を助けに来たとかじゃないわけぇぇ!?」
「助けって……? そもそも、ここに立ち入れるのは
ここに来てようやく
「僕は
「あー? なるほど……。ここは時空が歪んでるっスからね~。まぁそういうこともあるかー」
「……はい?」
意味深なことを告げられ、
その様子を見て、
「
彼の呼び声に応え、二体の鬼が現れた。目を見開く
「まぁ一応そういう家系なんでね? つーわけで、よっろ~」
指示を受け、二体の鬼達が別々に走り出していく。
「あ、あのぉ~?」
「あー
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます