第32話 思わぬ出会い
動揺する
「……ライ?」
【タツマ、この妖魔……ただの妖魔ではない。人為的なものを感じる! 何が仕込まれているか……わからない!】
ライの言葉に、
「うっわ!? なにこれ!?
叫ぶ
ライと
その澱みはどす黒く、空気が重く感じる。そんな中、またしても門が突如として現れた。
「またぁ!? どうなってるのさぁぁ!?」
抵抗しようにも、勢いが強くて身体が持っていかれる。気づいた時には、数名が門の中へと吸い込まれていた。
****
「う、うぅん……?」
目を覚ましたと同時に、自分が地面に倒れていることに気づき慌てて
「ライ? ライ!」
呼びかけても、気配を探っても
その事に珍しく焦る
『君は……
平安時代の貴族を思わせる服装に身を包んだ、銀髪の青年がそこにはいた。慌てて武器を構えようとする
『そう身構えないでおくれ? 私の名は
彼の名を聞いて、
それになにより、
「……本物にせよ、偽物にせよ……立ちふさがるなら!」
「まぁ、待っておくれよ。私は君と殺しあおうなんて思ってはいないんだ。……ただ、そうだね。救ってほしいんだ……この世界を、君に」
唐突な
「君は……あの伝説の妖魔、いや……言い方が悪いね? 神である
彼の言葉が一瞬理解できなかった。
ただ……なにかとんでもないことが起こる。
それだけは理解できた――。
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