第31話 門
「一体……なに、が!?」
思わず
禍々しいオーラを
「なんですの!? これは……!?」
そこから黒い大きな手がゆっくりと現れ、門から出てこようとしている。
(これは、
直感的にそう感じた
緊張の最中、現れたのは全長が把握できないくらい大きな身体に両手、そして不釣り合いにずんぐりとした両足をした妖魔だった。
身体から
「どう、しますか? 相手の動きが! 読めません……!」
(は……やぁ!?)
その攻撃を魔本から出たライが
【ふむ。この妖魔、こちらに標的を絞ったか?】
ライの言葉通りのようで、
「外す……か。なら! ライ!」
【おう!】
「……今!
手にしている刀に雷が集まり、それを纏った飛ぶ斬撃を妖魔に放つ。雷鳴を轟かせながら、見事、妖魔の顔面に当たった。
「よし……ライ! このまま!」
【あぁ、トドメを刺すとしよう】
よろけた妖魔の足元に向かって、再度同じ技を放つ。右足に命中したのを確認すると、辰真が右手から左手に刀を持ち替え、魔本から拳銃を取り出して
(数撃てばいいだけだ……精度は後回し……!)
妖魔に向けて何発も発砲する。両腕と左足が吹き飛び、大きくバランスを崩した妖魔はその場で倒れた。
「このまま! トドメ……を……!?」
今まさにトドメを刺そうとライから降りた
「な、なんなんだ……!? この妖魔は……!」
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