第18話 見立て
大まかな被害状況を聞いた一行は、次なる話に耳を傾けた。
この町に古くからある
この現代において普通はありえないことであり、手順のことも踏まえると何かしら裏にいる……というのが彼の見立てだ。
「確かに、今時このご時世でここまで強引な工事というのは、通常ではありえないな。ただ……裏というのがおれは引っかかる。
「はい~それはですねぇ~。トクタイと妖魔側、その双方を敵と認識している組織『
聞きなれない組織の名前を出され、
「おや~? 君は彼らをご存じで~?」
ひと呼吸おいて、
「……はい、少しだけ……知っています。俺達は一度……戦ったことがあります」
「な、なんだってぇぇぇぇ!? ごふっ!」
大声をあげて驚く
「……俺達が出会ってすぐ……師匠の元で修行をしていた時に……その『
「ぷは! 勝ったの!? そして捕まえちゃったの!? どうなってんの君のところ!?」
「えっと~、じゃあたっくんはそんなにその組織のことは詳しく知らないんだね?
やりとりを困惑した様子で見ていた
「妖魔という概念そのものの存在を、
「妖魔という存在自体を嫌う者ということか。それは理解した。だが、それがこの件とどう繋がる?」
「はい~。私めの
その言葉に四人は息を飲む。つまり、この町全体を襲っている水害は……
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