第17話 現地
たどり着いたのは、山が近い小さな町、
「う~ん! 空気が美味しいね~!」
大きく伸びをする
「あの……何時間も車を走らせるなんてさぁ……鬼畜すぎない?」
「仕方ないだろう。免許を持っているのが
あっさりと事実を告げる
「そこ! そこなのよ問題は!? ねぇ!
「それについてはごめんね、しずなん? ウチは
「おれについては、能力の
二人のもっともな理由に、
(ここは……父さんと遊びに来た最後のところ……。懐かしいな……)
四人が今いるのは、依頼人が所有する天井付きの駐車場だ。外は報告書の通り土砂降りで、道行く人は少なく、いても
四人もトクタイ支給の雨具を装備し、依頼人との待ち合わせ場所へと向かうことにした。
****
「いや~お待ちしておりました~、トクタイの方々~。私めが、今回依頼を出させて頂きました~
四十代前半と思しき、
「ちょ!
「はい~そちらの市の市長めをしていたのは、弟でございます~。その節は大変なご迷惑をおかけいたしました~。一族を代表してお
更に頭を下げる
「そんなです! こちらこそよろしくお願いしますね! ウチ……わたしがこのチームのリーダー、
「それでは~早速話させていただきます~。まずは被害状況からですね~」
話し出した
(……それほど、事態が深刻……こと……なのか?)
自分の想定が甘かったことを内心で
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます