第9話 遭遇
【タツマ、シズナ! 危ない!】
二人に向かって放たれた炎の弾丸を、魔本から勢いよく飛び出したライが身代わりとなって受け止めた。
「……ライ!? っ!」
声をかけながら、
「守っておくれよ、
真剣な声色で
「
「……はい」
素直に答えると、
「……
「なんだい!?」
「……後方支援は頼みます」
それだけ告げると、
「ちょお!?
焦った声を発する
「……ライ!」
いつの間に合流したのか、ライが現れた。そのまま、
「……なにあれ……」
****
夜のビルを駆け上っていると、上から紅蓮の弾丸が一発、一発と放たれた。ギリギリで攻撃を
「うぅっ……! オレに、近寄るなぁ!!」
赤い炎を
月の光をバックに現れたのは、
「
彼女が放った技を炎の壁で防ぐと青年は、挟み込む形となっている
「っ!
防御技を出し、炎の弾丸を防ぐ
【妖魔憑きよ、覚悟!】
ライがそのまま青年に向かって後ろ足で蹴りを入れようとする。だが、青年はギリギリでかわすと、二人と一匹から距離を取った。
この屋上は大きな百貨店のものだからか、それなりの広さと
その動きは軽やかで、どう見ても一般人のそれではない。
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