女子サッカー界に新星現る！

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女子サッカー界に新星現る！

　武田神子 （たけだ・みこ） という女性サッカー選手をご存知だろうか？

　通っていた高校を一年生で中退し、日本女子プロサッカー、なでしこリーグ入りを果たした新星だ。2021年、プロ入り一年目の16歳でレギュラーを掴むと、後半戦のみの出場ながら、9試合で19得点11アシストという圧巻の記録を残した選手である。今年2022年のリーグ戦でも、18試合に出場し43得点という金字塔を打ち立てた。この記録は破られる事はないだろう。（今までの最高はシーズン25得点）

　その活躍が認められ、武田神子は欧州、トルコの強豪へと移籍する。次回チャンピオンズリーグへの出場も決まっているチームである。これからレギュラーを掴めるか、チャンピオンズリーグでの出場はあるか、注目だ。そのチームとは、トルコスーパーリーグ1部のガラムマサラ。男子サッカーチームだ。女性である武田神子は、男性チームでのプレーを選んだ。その真意を、兄であり代理人でもある武田凡平 （なみひら） 氏に聞いた。

「最初は女性のチームを選んだんです。フランスのパリ・ルサンチマン・レディースでした。男子チームもＵＥＦＡランク7位の強豪ですが、女子チームはもっと強い。多分世界で5本の指に入るでしょう。しかし、そのパリ・ルサンチマンですら神子にはぬるかったんです。3年連続得点王に輝き、ＭＶＰも3年間同時受賞しました。だから、もっと上のレベルを求めて、男子リーグに挑戦する事になったんです」

―――それは本人の希望ですか？

「はい。パリ・ルサンチマン入団前から、神子は男子リーグを希望していました。ただ、欧州で何の実績もない神子が男子リーグに出場するのは難しかった。だから欧州女子トップリーグで活躍する事こそが近道になると、二人で話し合って決めました」

　世界最高峰の舞台で、武田神子の勇姿を目にする日は近いのかも知れない。（山崎信一郎）