第13話 ある見習いはある見習いを恨む

白桜についている秋を敵意むき出しで見ていた青年がいた。

彼は同じ試験会場で試験を受けた雄大という子だった。彼は17歳で転生してきた。

彼は同じバディを組む礼夢(れいむ)さんに言った。

『あいつ、白桜さんについてるただの金魚のフンじゃないですか。『白桜さん、白桜さん』って馬鹿みたいだ』

そんな彼に礼夢は言った。

『かっこ悪いよ。転生者同士仲良くしよう。話してみたら、きっと良いと思うよ。それに私にも礼夢さん、礼夢さんって言って欲しいな』

そんな雄大をじっと見る礼夢に雄大は言う。

『そんな目で俺に魔法かけないでください。それに、なんであんな小さい子が仮面サーカス団に入団出来たことすらおかしいです。確かに、年齢不問ですけど、納得いきません』

彼の肩を揉んで礼夢は言った。

『まあまあ、決めたのは玉田団長だから』

だが、周りが思うようになぜ団長は秋をこのサーカス団に入れるのを決めたのか。

それには理由があったのだった。

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