第233話 固まる決意、告げる想い、そして別れ

 結論から述べよう。金の採掘に執着する者達に、この国に対する悪意、それ自体は無かった。ただし、潔白とも言えなかったが。


 彼等は外部の人間から、金以上に価値のある物を受け取る事を引き換えに、金の採掘を推し進め続けていたのである。


 受け取っていた報酬は古代遺物アーティファクトだ。しかも破損や故障などが一切無く、問題無く稼働するタイプである。


 効果は様々。水を制限無く生み出す壺だったり、身に付けているだけで体を治癒し続ける首飾りだったり、空中に浮かび、そのまま歩く事の出来る靴と言った、実用的な物から、動く絵画や模型を遠隔で動かすマギモデルのような玩具まで様々だった。


 流石に、マコトが所持していた別の孤島へ移動するような極めて強力な力を持った古代遺物は無かったようだが。


 本来であれば、数千枚どころか数万枚の金貨を出しても手に入れられるかどうか分からない品々だ。

 彼等は、金の採掘を確かに行っていると言う証拠を提示するだけで、それらの報酬を受け取っていた。


 採掘した金を相手に渡していたという記録はない。古代遺物を渡した者達にとっては、金の採掘を行っていると言う事実が重要だったのだ。


 証拠となる書類などが一切無かったため、『真理の眼』を使用しなければ分からなかった。



 この国で金の採掘を行い続けた結果発生する事態、そしてそれを望み、さらに大量の古代遺物を所有している者達。心当たりがあり過ぎるな。


 "魔獣の牙"だ。あの連中がファングダムの有力な貴族達に干渉して、金の採掘を続けさせたのだろう。

 そうしてある程度までヨームズオームを纏っている金を取り除いた後は、自分達で目覚めさせてあの子を復活させればいい。

 後はあの子が適当に動くだけでこの国が滅びる。そういう算段だったようだ。


 実際のところ、ヨームズオームが目覚めた事で"魔獣の牙"はこれまで以上の古代遺物を報酬として干渉した貴族達に渡していたようだ。


 だが、"魔獣の牙"にとっては既に彼等は用済みである。今後彼等に古代遺物が渡る事は無いだろう。

 それどころか、2度と接触しようとしないだろうな。私の生存が確認できている以上、私に自分達の存在を察知される事を恐れるだろうからな。


 私がどれだけの力を持っているかは、十中八九"蛇"が組織の者達に伝えているだろうし、末端の者を悪あがきに自爆行為をさせたのがこの国に対しての最後の干渉と見て間違いないだろう。

 "魔獣の牙"の構成員は一人残らずファングダムから撤退していると考えられる。


 これまで古代遺物を受け取っていた有力貴族達は悲しい事に、この事実を知らないようだ。だからこそ、更なる古代遺物を求めて金の採掘を続けようとしているのだ。

 既に"魔獣の牙"の目的は達成され、そして失敗に終わっている以上、二度と接触してこないだろうがな。


 接触してくる可能性があるとしたら、魔石製造機を管理する者に対してだな。

 魔石製造機と龍脈を直接連結させ、魔石製造機に魔力を過剰供給させる事で製造機を暴走。地上に魔力を大量に噴出させてに人間が生活できないほどの魔力濃度にさせてしまおうとするぐらいか。

 まぁ、あの連中が龍脈の事を知っていなければ出来ない話なのだが。



 さて、レオナルドには何と言ったものかな。彼等自身は古代遺物をほぼ無償で手に入れられると言う下心は確かにあったが、彼等がこの国が滅亡しかける要因を作ったのは確かな事実でもある。

 とは言え、この国が金の採掘を続けていれば遅かれ早かれいずれは起きていた事だ。"魔獣の牙"はそれを速めていただけに過ぎない。


 裁量はレオナルドに任せるべきだな。彼と面会して事情を説明しよう。




 「そういうわけでね。彼等に悪意は無かったよ。彼等は彼等でこの国に忠義を持っているのは確かなんだ。」

 「そうか…。厄介な事だな…。しかし、完全な状態の古代遺物を大量に所持している反社会組織、"魔獣の牙"、とな…。実際に存在しているのか?」


 結局のところ、特に隠す情報も無いと判断して"魔獣の牙"の事も古代遺物の事も説明する事にした。レオナルドには、既に地下にヨームズオームが眠っていた事も説明していたしな。今更である。


 ただし、どうやってそれらを調査していたのかは秘密にしておいた。有り難い事に、彼は説明をしなくとも私の事を信用してくれているようだ。この信用、裏切らないようにしないとな。


 それにしても、レオナルドでも"魔獣の牙"の名は知らないのか…。ひょっとして、今は名前を変えているとか?いや、それだったらルグナツァリオは今の連中がどのような名前を名乗っているのか教えてくれる筈だ。


 余程昔から存在していた組織で、かつ人知れず活動し続けて来た組織なのだろう。


 「実在しているのは確かだね。彼等の住居にはいくつもの完全な状態の古代遺物が確認できたから。」

 「そなたが調べたという事を、アイツ等は知らないんだよな?本当に恐ろしい御仁だよ。そなたは…。」


 知らない内に自分の秘密にしている情報が丸裸にされている。それは秘密の多い権力者達からしたら恐怖以外の何物でも無いだろう。レオナルドは心底私に対して怯えている。


 だが、信用もしてくれているようだ。ならば私もレオナルドを信用して、今後の彼等の処遇を委ねるとしよう。


 「それで?レオナルドとしてはどうするつもりなのかな?」

 「そうだな…いちいち公の場で反発されて会議の進行を妨げられるのも面白く無い。ここに直接呼ぶか…。ノア、済まないが、そなたにもう一仕事頼みたい。」


 この状況で私に頼む事があるとすれば、その内容は予想がつく。レオナルドがこの場に招集を掛ける際に、私も参加してもらいたいのだろう。


 「私に証人になって欲しいんだね?」

 「ああ。面倒を掛けるが、頼めるか?」


 問題無い。おそらく今彼等のレオナルドに対する反発心は相当なものになっているからな。レオナルドだけで対応した場合、下手をすれば離反をされる恐れすらある。

 古代遺物と言う存在は、彼等にそれだけ強気に出られるだけの価値があるだろうからな。


 そこで私の出番と言うわけだ。正直、私がレオナルドの隣に立つだけでも彼等にとっては大きな抑止力になるんじゃないだろうか?


 「いいよ。調査を行ったのは私だし、私の言う事ならば、彼等も安々と突っかかることも出来ないだろう。ちなみに、彼等は私がティゼム王国の悪徳貴族達に行った事を知っているの?」

 「ああ。報告を聞いた時は、アイツら以外の貴族達も全員震え上がってたぞ?当然、俺もレオンハルトもな。」


 ならば話は早い。既に私が彼等を調査していたと言えば、彼等も反発する気も失せるだろうからな。彼等には洗いざらい自分達の事を証言してもらうとしよう。

 それに、もう"魔獣の牙"がこの国から撤退して古代遺物が手に入らない事を伝えれば、彼等も金の採掘を諦めざるを得ない。国の利益にならないのだからな。



 それにしても、思った以上に"魔獣の牙"と言う組織は厄介な組織だな。


 改めて思うが、私がいなければ"魔獣の牙"の目論見通り、目覚めたヨームズオームによって、この国は完膚なきまでに滅んでいた。

 しかもあの子は思うままに移動を開始して、この大陸中に毒をまき散らしていた可能性すらある。


 そんな事になれば世界の破滅とまではいかないが、今の世界を滅ぼそうとしている連中の目的が大分達成された事になっていた。


 だが、そうはならなかった。

 私が現場に介入してきた事で"蛇"は今後厄介な敵となるであろう私も始末できて万々歳、と考えていたようだが、連中にとって私と言う存在は、連中の想像を遥かに上回る程理不尽な存在だったのが、最大の誤算だったと言うわけだ。


 おそらくは私がヨームズオームに縮小化を教えている頃には、私もファングダムも平穏無事だったと新聞を通して知った事だろう。

 それで手を引いてくれれば良かったのだが、あの連中、ただでは手を引かなかったようだ。


 魔物の襲撃騒動で何人かテロリストが破壊活動を行っていたわけだが、アレもどうやら"魔獣の牙"の仕業らしい。


 せめて要人の一人ぐらいは、とても思ったのだろうな。

 国を亡ぼすことが出来ないのであれば次期国王の一人でも道連れにして、国を混乱させようとしたのかもしれない。


 私の観点から言わせてもらえば、文句無しに禄でも無い連中だ。連中の使命感は、一体何処から来るのだろうな?


 この国に"魔獣の牙"の拠点があれば探し当てて始末に出向いたのだが、残念ながらこの国にあの連中の拠点は無い。推定完膚なきまでに滅びる予定だった国に、活動拠点を設置する気にはならなかったのだろう。


 憂鬱になるな。ルイーゼ曰く、そんな組織がこの世界には複数存在しているのだ。何故そんな思想を持っているのかを突き止めて、早急に排除できればいいのだが…。


 それにはやはり、連中のような組織の拠点を暴くのが一番だ。龍脈を利用して地道に世界中を調査するしかなさそうだな。


 地下深くに潜伏していると言うのなら、ダンタラが起きていればもう少し捜索も捗りそうだが、最低でも三ヶ月は目覚めないのであれば、多分私が発見する方が早い。


 拠点を見つけたら、後はこちらの物だ。全員集まったところで逃亡手段を封じて一気に始末させてもらうとしよう。

 慈悲は無いし、時間を掛けるつもりも無い。連中の事情は『真理の眼』を使用すれば分かるだろうからな。



 まぁ、連中の話は今は置いておこう。拠点の捜索はこれから絶えず行っていくとして、今は金の採掘に執着している有力貴族達の説得だ。


 時間が既に遅い時間なので明日以降となるだろう。招集をかけたとしてもすぐに来れるものでも無いだろうし、その間に出来る事は済ませておくとしよう。


 オリヴィエを連れて、一度ティゼム王国へ向かうのだ。


 オリヴィエと共にファングダムに旅行に向かう時には、問題を解消させたら彼女には再びティゼム王国で今まで通りの生活を送らせるつもりでいたが、状況は既に変わっている。


 オリヴィエは私にこの国を救う報酬としてこの国を私が快適に過ごせる国にするよう努めると言ったのだ。それはティゼム王国に滞在しながらできる事ではない。

 あの時すでに、彼女はマコトの、意中の男性の傍を離れる決心をしていたのだ。


 だが、オリヴィエは建前として長期休暇を取っている事になる。ケジメは付けるべきだ。つまり、退職手続きをしに行くのだ。

 マコトやユージェンならばファングダムの情報収集をしていてもおかしくはない。明日にはリビアがオリヴィエだったと知る事になるだろう。出来ればその前に済ませておきたいのだ。


 これは、私の我儘でありケジメだ。私は彼等を気に入っている。マコトに至っては友情を感じているほどに。だから、彼等には事情を説明しておきたいのだ。全ては、彼等との話し合いから始まった事なのだから。


 だが、何事も事前連絡は大事だ。そもそもマコトは多忙な身だからな。まずは彼に『通話コール』を送り、今時間があるかどうかを訊ねよう。

 ついでだ。彼にも"魔獣の牙"の情報を訊ねてみるか。


 〈ノアさん?どうしました?今、ファングダムのレオスにいるんですよね?新聞、読みましたよ?とんでもない事になってるみたいですね。〉


 やはりマコトは新聞でファングダムの状況を把握していたようだな。

 既に私の髪や鱗が七色の光沢を放ち、キュピレキュピヌの寵愛を授かっている事も知っているようだ。


 〈そうだよ。久しぶりだね。それで、いきなりで悪いんだけど、今貴方と会う時間はあるかな?〉

 〈今からですか?まぁ、大丈夫ですけど…。〉


 マコトは私が転移魔術を使用できる事を知っているからな。今から会えないか尋ねられても、それほど驚いていないようだ。ただ、何故今から会いに来るのかが分かっていないようだな。


 〈それじゃあ、少ししたらオリヴィエと一緒にそっちに行くよ。〉

 〈えっ?オリヴィエ?何故彼女が?えっ!?ま、まさかノアさん!?例のノアさんと一緒にいた聖女って!?〉


 相変わらず察しが良いな。だが、了承は取れたのだ。後はオリヴィエに伝えてマコトの元まで転移するだけだな。



 オリヴィエの部屋に向かい、彼女に事情を説明する。


 「そういうわけだから、ティゼミアの冒険者ギルドに行くよ。」

 「えっ?それは嬉しいのですが…あの、今からですか?」


 時間は既に午後8時を回ってしまっているのだ。本来であればレオスの外へ出ることも出来なければ、ティゼミアの中に入る事も出来ない。

 その事にオリヴィエは訝しんでいるのである。


 だが何の問題も無い。私には転移魔術があるからな。しかも今の私ならばマコトの秘境にすら中継を介さずに転移が可能だ。

 勿論、マコトへの事前連絡も忘れない。転移魔術を発動する前に、もう一度連絡を入れておく。


 「うん。何、そう時間は掛けないよ。マコトの所に顔を出して、オリヴィエの退職手続きをするだけだから。」

 「えっと、つまり?」

 「転移でひとっ飛び、という事さ。」

 〈マコト、今からそっちに行くよ。〉

 〈あっハイ。〉


 言ってオリヴィエの肩に触れ、転移魔術を発動させる。マコトの現在地は冒険者ギルドの彼の執務室だ。龍脈を伝って『広域ウィディア探知サーチェクション』を行えば訳も無く知る事が出来た。



 次の瞬間には、私達の目の前には執務机に腰を掛けたマコトがいる。

 が、彼は私達を見て固まってしまっているな。彼らしくもない。一体、どうしたと言うのだろうか?


 そう言えば、今の私達の格好は授与式の時のままだったな。つまり、私もそれなり以上に周囲から注目を集めるような服装をしているし、オリヴィエも本来の王女としての服装だ。

 流石のマコトでも意識を奪われてしまったらしい。


 そう言えば、オリヴィエはマコトの本来の姿を知っているのだろうか?まぁ、彼女の場合、どちらであっても彼に好意を寄せていたかもしれないが。


 「あ…よぅ…!ん、ん゛ん゛っ!よく来たな、二人とも。んで、要件ってのは一体何だ?」

 「ああ、オリヴィエが国に帰る事になってね。退職手続きをしてもらいたかったんだ。ここの受付嬢のままファングダムに帰るわけにはいかないだろう?」

 「ん?ああ、そういう事か。態々直接会いに来なくとも、アンタなら『通話』で知らせてくれりゃあ、コッチで手続きは済ませてたぜ?」


 だろうな。そんな事は知っている。だが、それでは私達の気が済まなかったのだ。私としては不義に当たる行為だと思っているし、オリヴィエとしてもマコトには別れの言葉を伝えておきたかっただろうからな。


 言葉には出していないが、マコトも私達の思いを察してくれたようだ。私達、と言うよりもオリヴィエの視線を感じて、だな。彼女の瞳に並々ならぬ覚悟を感じ取ったのだろう。


 「まぁ、直接来てくれた方が好感は持てるがな。ちっと待ってな。……よっしゃ、これでオリヴィエ殿下はもう冒険者ギルドの受付嬢じゃあねぇ。いつでも胸張ってここから出られるぜ。尤も、こっからまた城にひとっ飛びなんだろうけどな。」

 「お気づきでしたか…。」


 自分が既にファングダムの王城で生活していた事、即ち、私と共に行動しているリビアの正体を見抜かれていた事に感心しているようだ。


 「ノアからいきなり殿下と一緒に此処に飛んでくるって連絡があったからな。今のノアと一緒にいるのが誰かを考えたら、自然と分かるってもんさ。」


 普通の人間にはそれが分からないのだが、私達はそんな話をしに来たわけでは無い。私の要件はまだあるわけだが、それはオリヴィエの要件を済ませた後で良い。


 「マコト様。」

 「ん?お、おう。どした。」


 オリヴィエに名前を呼ばれ、マコトが姿勢を正す。それだけ、今のオリヴィエの表情は真剣だったからだ。


 「私は、出来る事であれば、このまま冒険者ギルドの受付嬢として生活するのも悪くないと思っていました。ですが、そうも言っていられなくなりました。私は、自分の国を、より良い国にするために故郷へ帰る事にします。」

 「そうか。まぁ、殿下ほど優秀なら心配はしねぇさ。ここで培ってきた事が少しでも役に立つのなら、嬉しいもんだな。雇った甲斐があるってもんだ。」

 「はい。この冒険者ギルドで得た経験は、私にとって未知なものばかりでした。きっと、これからの私の人生に大きな糧となると思っています。」


 オリヴィエの今の表情は結構恋慕の表情が分かり易く出ているのだが、マコトはそれを理解しているのだろうか?

 話し方からして、あまり理解できていないような気がする。

 ありえるのか?そんな事が。まさか、自分が高齢だからと、恋慕の対象になると思っていないのだろうか?


 「マコト様。」

 「おう。」

 「マコト様が常日頃忙しそうにしていらっしゃる事は承知しています。ですが、いつの日かお暇が取れた時は、是非ともファングダムに足を運んでみてください。きっと、マコト様も気に入っていただけるような、素晴らしい国にして見せます。」


 オリヴィエは、今の言葉を直接マコトに伝えたかったのだ。

 今はまだ自分の思いを彼に告げる事は出来ない。思いを告げられても、マコトを困らせるだけだと理解しているからだ。


 そんなオリヴィエの思いを知ってか知らずか、いや、多分知らないな。ただ、真剣なのは伝わっているからか、マコトも真剣に頷く。


 「ん。分かった。いつか、必ずな。」


 言質は取った。後は、オリヴィエ次第だ。彼女は私への約束を果たすためだけでなく、自分の思いを想い人に告げるためにも、国のために尽くしていく事だろう。


 そこに私はいない。非情に思われるかもしれないが、私が手を貸す事では無いのだから。


 思いを告げ終えたオリヴィエが一歩下がる。自分の要件は済んだ。という事だろう。ならば、ここからは私の要件だ。

 だが、その前にオリヴィエは城に返しておこう。一応、『幻実影ファンタマイマス』の幻を置いてあるとは言え、あまり部屋を空けておくわけにはいかないからな。


 「リビア、私はマコトと少し話があるから、先に貴女を部屋に返すよ。」

 「承知しました。では、マコト様。またいつか、お会いしましょう。」

 「ああ。またな。オリヴィエ。」


 ほう。今のオリヴィエが受付嬢ではなくファングダムの王女と分かっていながら、別れ際には呼び捨てで呼ぶとは、少しはオリヴィエの思いが届いたという事なのか?脈はあるのかもしれないな。


 多分だが、オリヴィエとレオンハルトならばそう時間を掛けずにファングダムをより良い国へと発展させていくだろう。

 ならば私は、早いところマコトの後継者を見つけて、彼がファングダムに行けるようにしてやるべきだな。


 まぁ、それは追々やっていくとして、今はこの国の問題が片付いた事をマコトに報告させてもらうとしよう。

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