第225話 家族会議
オリヴィエを連れて城へと足を運ぶ。勿論、彼女の今の姿は外から見ればリビアのままだ。彼女の正体はまだ秘密なのだから当然だな。今回正体を明かすのは家族会議が始まってからだ。
今回は本来の姿の彼女に、重ねるようにして幻を掛けてある。正体を現す時に一々化粧を落としたり着替えたりしては面倒臭いからな。それに、私の合図一つで姿が変わると言うのも、なかなかに見栄えが良いと思ったのだ。
実際のところ、小説にもそういったシーンがあった。白状すると、折角の機会だから、私も真似してみたくなったのだ。
さて、カンナは普通にすぐに家族会議が行えるように段取りを取ってくれたわけだが、本来ならばオリヴィエはティゼム王国で今も冒険者ギルドの受付嬢をしている筈である。
そんな彼女がどうやって家族会議に参加すると言うのか。
その辺りは特に疑問には思われていなかったりする。何せ私が一緒なのだ。私がその気になればティゼム王国からファングダムまで半日も掛からず往復が可能だ。
私のこれまでの私の移動速度を考慮してその辺りは納得してもらえる筈だ。向こう側からしたら、私がオリヴィエを連れて来るのは1日あれば十分だと考えている事だろう。
そんなこんなで王城前だ。門番達にも私達が城に訪れる事は通達されているため、顔パスで通してくれた。
何せこの国の人間ならば誰もが知っている聖女と『姫君』だ。来る事が分かっているのなら、それも時間通りと言うのならば通さない筈が無い。
「やはり、美しい…。」
「素朴さすら感じる衣装だと言うのに、聖女様から高貴さを感じるのは、何故なんだろうな…。」
「そりゃあ、持ってる人ってのは、例えどんな生まれだろうと持ってるものなんだろうよ。はぁ…やっぱ、レオンハルト様が呼んだのかなぁ…。」
「聖女様から一喝されてからと言うもの、晴れやかなお顔をされるようになったと聞いたからな。例え聖女様が平民の出だとしても、皆納得するだろう。」
「何せ寵愛を授かったんだもんなぁ…。理由としちゃあ十分すぎる。」
「だがまぁ、良いんじゃないか?レオンハルト様に良きお相手が現れたとなれば、この国は安泰だ。く、悔しくなんて、羨ましくなんて、無いとも…っ!」
「なら、槍を必要以上に握り締めて歯を食いしばるなよ…。」
私達を通過させた後、門番達が小声で話をしていたのだが、間近でオリヴィエを見る事が無かったからだろうか、やけに彼女を褒め称えている。
彼等平民出の一般兵士達にとっては、平民の出と思われる女性でかつ器量が非常に整っていて、更に誰に対しても分け隔てなく接してくれる人物は、番の相手としてとても魅力的なのだろう。
彼等はリビアがレオンハルトに見初められた思っているようだ。自分達の憧れの女性が一人の男性の者になる事を少なからず嘆いている。
「大人気だね。リビア。」
「もぅ…からかわないでください。それにしても、変装をしていると、このような弊害があるのですね…。」
「流石に今回のは特殊過ぎだよ。」
まぁ、実際のところはただの?家族会議なのだが、それを知る者は王族以外では私と直接会話をしたメイド、カンナのみだろう。
そもそも、レオンハルトはオリヴィエの変装に気付いている可能性がある。後はレーネリアもか?なんにせよ、彼女の変装を解いた時の周囲の反応が楽しみだ。
城内に入ってすぐのところで、カンナが私達を出迎えてくれた。
「ようこそおいでくださいました。皆様、既に会場に集まっておいでです。会場までご案内いたします。どうぞこちらへ。」
今回も私、と言うか私達を案内するのはカンナのようだ。まぁ、ほぼすべての事情を知っているのが彼女だけだろうから当然と言えば当然だ。
オリヴィエとしてはカンナと少し話をしたい様ではあるが、流石に人目がある以上、親し気に話をするのは難しい。それが分かっているからか、もどかしそうにはしているものの、声を掛けるような事はしなかった。
非常に小さな声でカンナが私に声を掛けてくる。
「ノア様。例の件、どうぞよろしくお願いいたします。」
「うん。大丈夫。なんなら、今も既にやっているよ。」
「なんと!では、ここに来るまでの内容も…!」
「貴女に需要があるかどうかは分からないけど、望むのならそれも加えるよ。」
「是非ともお願いします!…ああ、到着いたしました。此方の部屋で御座います。先程もご説明させていただいた通り、既に皆様お集まりいただいております。」
何の話かと思ったら、カンナに対する報酬の、家族会議中の映像の話だった。会議中の私の記憶をカンナに見せるだけなので、それほど手間では無いのだが、彼女のファングダム王族に対する忠誠心は非常に高いのだろうな。
互いのすれ違いやわだかまりが解消され、皆が仲良くなる光景を見たくて仕方が無いようだ。そして、オリヴィエの変装を解いた時の反応も。
何せ例え絵画の中の光景だろうと彼女は鼻血を吹き出し白目をむいて倒れてしまうほどに感動してしまう人物なのだ。余程思い入れが無ければこうはならない。
勿論、私達の会話は聴力の良いオリヴィエの耳にも入ってしまっている。カンナの反応に訝し気にしていたが、既に会議場に到着してしまったため、問いただす事も出来ないようだ。
既にほかの王族達は全員集まっているという事なので、待っている間に問いただすという事も出来ない。後で事情を説明はするが、しばらくの間、悶々とする事になるだろう。
尤も、家族会議中はそれどころでは無いだろうけど。
カンナが部屋のドアをノックし、私達が到着した事を告げる。
「皆様方、お客様がご到着なさいました。」
「うむ。入ってもらえ。」
入室の許可を出したのはレオナルドだ。特に人がいるわけでもないのに扉に掛けられた鍵が開錠される。遠隔で『開錠』を使ったようだな。部屋に入ったら同様に遠隔で『施錠』を行いそうだ。
「それではどうぞ、ごゆっくり…。」
カンナが扉を開き、頭を下げて私達を送り出す。彼女はこの部屋には入らない。いや、入室の許可を与えられていないのだ。今この部屋に入れるのは、私を除き、ファングダムの王族達だけなのだから。
会議に参加するのはレオナルド、レーネリア、ネフィアスナ、リナーシェ、レオンハルト、カイン、そして私とオリヴィエだ。
先王であるレオリオン二世や弟のリオリオン、そして彼等の家族は参加していない。彼等は既に城から出ているらしいからだろう。家族では無い、という事では無いが、今回の問題の対象外と判断したと思われる。
まぁ、私も彼等に話を聞いていたわけでは無かったのだ。リオリオンも、彼から聞かせてもらったレオリオン二世とオリヴィエとの関係も決して悪いものではなかったようだし、問題無いとしよう。
現在この部屋には強力な防音魔術が仕掛けられているようだな。壁自体が非常に厚い作りをしているようだし、外部からこの部屋で語られる会話内容を聞き取るのは、不可能と言っても良いだろう。
部屋の内部に録音機能を持たせた魔術や魔術具も見当たらない。盗聴の恐れも無いと見て良いな。
とりあえず、私の方から挨拶をさせてもらおう。私の我儘に付き合ってもらった事に対しても、礼を言っておきたいしな。
「失礼するよ。貴方達は一度腹を割って話をした方が良いと判断したからね。色々と多忙な身ではある事は承知の上で多少強引ではあるけど、こうして皆に集まってもらった。私の我儘を聞いてくれた事、感謝するよ。」
私達の姿を見た王族達は、少なからず驚いた様子をしているな。
当然だな。彼等の目に映っているのは、自分達の知る家族ではなく、新聞でしか見た事のない女性の姿だったのだから。
「ノア?それは良いのだが、その…そなたの隣にいるのは、巷で聖女と呼ばれている、そなたの付き人ではないのか…?何故、オリヴィエではなく、その者がこの部屋に…?」
「つまりは…やはり、そういう事だったのだな…。」
「えっ!?何!?どういう事!?レオン、何か知ってるの!?」
「もう、リーナったら鈍いわねぇ…。でもまさか、本当にそうだとは思わなかったわぁ…。」
「えっと…レーネさん?」
「きれぇー…。」
入室した私達を見たそれぞれの反応は、レオナルドとリナーシェが驚愕と困惑に満ちた顔を、レオンハルトとレーネリアはどこか納得したような表情を、ネフィアスナは純粋な困惑、カインは私達に見惚れている、と言った状態だな。
今回の会議の内容がどういったものか良く分かっていないからなのか、カインだけ微笑ましい反応をしている。
やはりレオンハルトとレーネリアはリビアの正体がオリヴィエであると予想していたようだ。リビアの姿を見てもそれほど驚いた様子はない。
レオンハルトは短いとは言え、直接会話もしている事だしな。姿や体臭は違えど、声までは変えていない。気付ける要素はあったのだ。
そうなると、レーネリアの理解度が際立ってくるな。今のところ、直接会わずに正体を見抜けたのはカンナと彼女だけである。存命していたら、実母であるオリーガも見抜く事が出来たのだろうか?少し気になるな。
「それじゃあ、役者も揃った事だし、ネタ晴らしと行こうか。」
言葉と共に、オリヴィエに施していた幻を解除する。そして幻が消えたところで彼女が自分のセットされた髪を解き、誰もが知るファングダムの第二王女の姿が、この場に現れる。
「皆様、ご無沙汰しております。本日は、よろしくお願いいたします。」
「んな…っ!?お…オリヴィエ…なのか…っ!?」
「えっ!?えっ!?ど、どういう事っ!?えっ!?ええっ!?」
「まぁ…っ!?」
「リヴィアねーさまだぁ…。きれー…。」
正体に気付いていたレーネリアとレオンハルト以外は、オリヴィエの姿を見てとても驚いている。
カインだけは相変わらず驚く方向が違っているが、私が思っていた通りこの子はオリヴィエに悪感情を持っている様子はない。心配はいらないようだな。
それは喜ばしい事なのだが、ううむ、言葉以外では特に合図も無く幻を解除したのだが、やはり小説に倣って指を鳴らすなりして、多少の格好をつけた方がよかっただろうか?
皆驚いてくれてはいるが、これではオリヴィエとリビアが突然入れ替わったように思われてしまうかもしれない。
とにかく、これで本当の意味で役者は揃った。家族会議を始めるとしよう。
私達も着席し、周囲の驚きも収まったところでレオナルドが確認の意味も含めて私に訊ねて来た。
「ノアよ。つまり、そなたが付き人としてファングダムをそなたに案内させていたのは、我が娘、オリヴィエなのだな?」
「うん。そういう事だよ。色々と都合がよかったんだ。」
「そうか…そうだったか…。ううむ…。」
「えええええぇーーーーーっ!!?うっそでしょっ!?だって、全然別人だったじゃないっ!?ほ、ホントに巷で人気の聖女がオリヴィエだったのっ!?」
「姉上…。」
「ですが、気付けないのも無理はありませんよ。声以外はリーナの言う通り、まるで別人でしたもの。気付く事が出来たレーネさんやレオンが凄かったのでは?」
「い、いえ、私は直接話をしましたので…。」
オリヴィエの正体を知って尚も驚いている者が多い辺り、やはりレオンハルトやレーネリアが鋭い感性を持っていたのだろうな。
直接話をしていたとしてもレオナルドやリナーシェは気付けなかった可能性がある。現にネフィアスナがそういった感じだったからな。
私がリビアの正体を肯定すると、レオナルドは目を閉じて非常に気まずそうな表情をしている。レオンハルトも若干ではあるがやや都合が悪そうな表情をしている。
まぁ、本来ならばオリヴィエは国命でティゼム王国で調査をしている最中なのだ。それが今月に入って自国のガイドをしていたとなれば、複雑な心境にもなるだろう。
だが、彼等には悪いがここはすっとぼけさせてもらう。ファングダム側としても、オリヴィエがティゼム王国の財源を調査しているのは、極秘任務扱いなのだ。
私がそんな事情など知った事ではないと連れ回していたと言えば、彼等は納得せざるを得ないのだ。
そうでなければティゼム王国との国際問題となってしまうのだから。
それに、人工魔石の量産が上手くいけば、オリヴィエがティゼム王国の調査をする必要もなくなるのだ。
レオナルドやレオンハルトも、その他政治に関わる者達も納得してくれるだろう。
さて、ここからは家族間の問題だ。私は宣言通り、しばらく口を閉じて彼等の会話を静観して見守る事にしよう。
「母様は直接話もしてないのに、良く気付けたわね…。」
「愛する娘ですもの。気付けないわけが無いでしょう。」
「あの、レーネさん?それ、私の立つ瀬が無いのですが。」
「俺の立つ瀬も無いぞ…。俺だって愛しているのに…。」
「ホントにぃ~?父様ホントにオリヴィエの事愛してるぅ~?その割にはこの子の結婚話、私全然聞かないんだけど?父様はオリヴィエを結婚させない気なのかしら?」
「ぬぐ…っ!?いや、それはだな…。」
やや怒り気味にリナーシェがレオナルドに問い詰める。リナーシェとしてはオリヴィエに良い相手と結婚して欲しいのだろう。だと言うのにそういった話がまったく無い辺りに、オリヴィエを大切に思っていないのではないかと言う疑念が湧いているらしい。
レオナルドがオリヴィエの結婚相手を探さないのはむしろオリヴィエが大事過ぎて手放したくないからなのだが、その辺りを誰にも説明していないため、こうして誤解が生まれてしまっている。
そして結婚話はレオンハルトの方へと飛び火してしまった。
「レオンもそう思わない!?って言うかアンタはいい加減婚約者を見つけなさいよっ!誰か良い人いないの!?」
「姉上…。自分の相手が決まっているからと随分言ってくれますね…。良き相手というものは、そうやすやすと決まるものでは無いのですよ?それと、父上がオリヴィエの相手を見つけないのは、大切だからこそです。」
「はぁっ!?どいう事よ!?大切なのに何で相手を探してあげないのよ!?」
「ふふふ…っ。この人ったら、オリヴィエが可愛すぎて誰にも渡したくないのよ。子離れが出来てないのよねぇ~。」
レオナルドの心境、レーネリアとレオンハルトは理解していたようだな。熱くなってしまっているリナーシェを宥めるように声を掛けている。
ただ、レオナルドの胸中はリナーシェにとっては理解しがたい感情だったようだ。
「父様は何考えてるのよっ!?娘が大事なら娘の幸せを考えなさいよ!!」
「そうは言うがよう…。リナーシェよ、オリヴィエに相応しい相手、お前は思いつくか?他国にオリヴィエを渡すのは駄目だぞ?国にとってあまりにも大きな損失になるからな。」
「んな事は分かってるわよ!…そうねぇ……。……う~~~ん…あ、ら…?ね、ねぇレオン?アナタはオリヴィエに相応しい相手、誰か心当たり、ある?」
レオナルドの問いに改めてリナーシェも真剣に考えるが、彼女もオリヴィエに相応しい相手を思い浮かべる事が出来ないでいるようだ。
しばらく熟考した後、結局答えが出せず、遂にはレオンハルトにも意見を求めるようになってしまった。
そのレオンハルトだが、言葉は語らずに静かに首を横に振るだけである。
「な?オリヴィエに相応しい相手、いねぇだろ?お前、何処の馬の骨とも知らない奴がオリヴィエと結婚させてくれって言い寄って来たら、どうするよ?」
「決まってんじゃない!私の目に叶わなかったらギッタギタに叩きのめして、城からほっぽり出してやるわ!」
「姉上…。」「お姉様…。」
レオナルド、目を閉じて力強く頷かないでもらえないか?レオンハルトもオリヴィエも呆れてしまっているじゃないか。相手によっては国交問題になる対応だぞ?
「ま、これでこの人がオリヴィエの事をこれでもかってぐらい大事にしてるのは分かったでしょ?この人ったら、昔っからヘンなところで口下手なのよ。こういう機会でも用意して、逃げ場を亡くして追い詰めないと、ハッキリと気持ちを口にしてくれないのよ?」
「そ、そうだったのですか…?」
「お、おいレーネ…。」
「ああ、ネフィーは別よ?貴女の絵画に一目惚れしたと思ったら、絵を描いた本人にも一目惚れしちゃったんですもの。この人が自分から言い寄ったのなんて、初めてなのよ?」
「か、勘弁してくれ…。」
レーネリアはレオナルドの事を良く理解しているようだ。彼の過去を暴露され、顔を真っ赤にしてタジタジになっている。
こう言うところを見せられると、なかなかに微笑ましい気持ちになるな。カンナもとても喜びそうだ。
「父様の事は分かったけど、レオンはどうなの!?オリヴィエの事、ちゃんと大事に思ってる!?」
「…そう言う姉上はどうなのですか?」
「あっ、馬鹿お前…っ!」
「大好きに決まってんじゃないっ!!」
レオナルドはリナーシェのオリヴィエ語りを知っていたのだろうな。レオンハルトがリナーシェの気持ちを訊ねたところで慌てて止めようとしたが、遅かった。
「いい!?よっく聞きなさい!私は生まれてこの方オリヴィエの事を考えなかった日なんて一日も無いんだからね!?フワフワの耳と尻尾が私達王族の体毛とマッチしてすっごく素敵だし、笑顔は生まれた時から国宝級だし、声だってとってもキレイなのよ!?それにすっごく頭も良いし頑張り屋だし、この国の事をすっごく思ってる子なんだから!アンタだってそれぐらい分かるでしょっ!?大体アンタはオリヴィエと仕事以外で関わらな過ぎなのよ!せっかく一緒にいられる時間が取れるんだからもっと話をしなさいよ!!私なんて得意分野が全然違うから碌に話が出来ないのよ!?」
やはり始まってしまったか。リナーシェの口はまだ動く。彼女の声は大きいから、しばらくはこの部屋に大音量のオリヴィエ語りが流れ続けるだろうな。
ネフィアスナはあっけにとられてしまっているし、レーネリアはとても楽しそうに、嬉しそうにしている。ああ、楽しそうにしているのはカインも同じだな。
「リナねえさまは、リヴィエねえさまがだいすきなんだぁー。ぼくも、ねえさまたちはきれいですきー。」
「っ!?そうよぉ~!私はオリヴィエがだいすきなのぉ~!でもでも、勿論カインの事も大好きよぉ~!」
やるじゃないかカイン!レオナルドもレーネリアもリナーシェのオリヴィエ語りを止められないと思っていたのに、止めてしまったぞ!?
つまるところ、リナーシェはカインの事もとても可愛がっているようだな。彼女達の椅子の位置は離れているため声を掛けているだけだが、近くにいたら抱きしめたり頭を撫でていたりしていそうだな。
将来的にリナーシェははカイン語りも行うようになるかもしれない。それほどの愛情を感じられた。
こうしてみると、リナーシェはレーネリアとよく似ているのかもしれないな。
そしてオリヴィエなのだが、リナーシェやカインの言葉を聞いて、顔を赤くして俯いてしまっている。とても嬉しくはあるが、どういう反応をして良いのか分からないようだ。
ただ、彼女もこのまま黙っているつもりは無いようだ。自分の気持ちを吐露すると決めたようだ。
オリヴィエにとっての山場と言える。しっかりと見守らせてもらうとしよう。思いっきり語ると良いよ。
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