第192話 魔術具研究所所長・リオリオン

 魔石。

 大量の魔力が固まり属性の色を持ったその石は、それ自体が魔力を集積し、中には魔力を生み出す性質を持つ物すらある。

 これらは魔術具や錬金術の作成における際の動力源やエネルギー源として、最も多くの者達に知れ渡っている素材だ。


 人間達の現在の入手方法は2通りある。魔物、魔獣から採取するか、魔力濃度の高い地盤から採掘するかのどちらかだ。


 魔物や魔獣には、心臓内部や付近に魔力を生成する器官として魔石を所持している場合がある。強い力を持った魔物や魔獣ほど、魔石の所有率は高い。


 当然、私の体内にも魔石がある。

 私の場合は心臓の外側だな。最初に魔力を認識した時には分からなかったが、底無しに魔力を生み出し続けているあの器官。アレが私の魔石だ。


 基本的に魔石は大きければ大きいほど価値があるとされているが、私が所持しているような例外も当然存在する。


 そういった魔石は魔宝石と呼ばれ、滅多に存在しない。

 現在確認されている極少量の魔宝石も、大国の国宝として扱われている事が多い。確か、ティゼム王国にも一つあったはずだ。


 それというのも、魔宝石は希少価値が高くその名の通り宝石の様に美しい見た目をしているのは良いのだが、あまりにも膨大な魔力を内包していながら、更に魔力を生み出し続けているため、人間達では扱いきれないのだ。


 扱いこなせるとしたら、"ヘンなの"を作り上げる事が出来たヴィシュテングリンぐらいだろう。


 私も魔石の存在を知った後は冒険者として活動する際、魔物を解体する時は魔石があったら回収するようにはしている。


 以前"楽園"に襲撃してきたドラゴン達も魔石を所持していたように思えなくも無かったが、その時は魔石の存在など知らなかったし、価値があるとも思えなかったので、内臓と一緒に消滅させてしまっている。少し勿体無かっただろうか?


 まぁ、いいか。どうせドラゴンの魔石など人間達には価値があり過ぎて提供したら大騒ぎ間違いなしの品なのだ。

 安易に卸す事も出来なかっただろうしな。私にとっては、やはり利用価値が無かったのだ。


 ちなみに、そんな非常に価値の高い魔石なのだが、私ならば自分で作ってしまう事が出来る。

 以前、ヘシュトナー領の収容所で暴れた時に試してみたのだが、問題無く作れてしまったのだ。


 製法は私にとっては至って簡単だった。

 大量の魔力を一ヶ所に集めて圧縮してしまえば、それだけで魔石が出来上がってしまったのだ。


 なお、その時の魔石は魔力の制限など全く行っていなかったので、当然七色の魔力を秘めた魔石となった。

 人前に出したらやはり大騒ぎである。私が暴れた際に消滅してしまっているので、その心配は無いが。



 さて、そんな人間達にとってはほぼ天然資源である魔石を、目の前の青年は人工的に作り出すと言ったのである。


 人間の生活に、魔術具や錬金術は必要不可欠の技術となっている今、魔石の需要も当然非常に高い。

 それ故に、どの国も魔物や魔獣を斃して魔石を回収する冒険者となる者達が後を絶たないのである。


 現在、人間達にとって魔石は常時供給不足である。

 それを人工的に生み出す事が出来るというのであれば、間違いなくこの国、ファングダムにとって金の採掘に変わる新たな財源となるのだ。


 「詳しく聞かせてもらえるかな?貴方は先程私に[吸わせて欲しい]と言っていたけれど、その魔術具で私の魔力を吸うという事なのかな?」

 「は、はいっ!コチラの魔力吸引機、またの名を魔力集積具によって魔力を回収した後、我々が開発した魔石製造機にて魔石の製造を試みようと思っております!」


 なるほど。青年の手にした魔術具にどれだけの魔力が入るのかは分からないが、幻の魔力で十分足りるだろうな。

 しかし、魔石の製造か。実際に見てみたいものだな。どんな魔術具で製造するのかも興味がある。


 オリヴィエとしては、魔石の製造にも興味があるようだが、それ以上に心配の方が強いようだ。


 「大丈夫なのですか?魔術具研究所では、試作した魔術具への負荷が掛かり過ぎて爆発を起こす、といった事態が頻繁に起きていると耳にした事がありますが?」

 「うっ!?よ、よくご存じで…。し、しかし!失敗を恐れていては技術の発展は遅れてしまいます!我等魔術具研究所所員一同、日々ファングダムの生活の向上を目指して努力している次第なのです!どうか、どうかご理解を!」


 なんとまぁ。私が本で読んだ知識を参考にした場合、魔術具を爆発させるって、相当な負荷をかけないと起きないと思うのだが?

 どうやら魔術具研究所では、その相当な負荷をかける実験を、日常茶飯事で行っているらしい。


 後、爆発や失敗を恐れないのは良い事だと思うが、周囲に迷惑をかけるのは感心しないな。


 「良いよ。協力しようじゃないか。」

 「ノア様!?」

 「あ、ありがとうございます!」


 流石にオリヴィエは耳を疑うよな。

 だが、私も無償で彼等に協力してあげるわけじゃない。それでは甘やかしになってしまうからな。


 「ただし、条件がある。」

 「は、はいっ!」

 「実験は必ず私達同伴の元で行う事。必要以上に魔術具に負荷をかけない事。実験の際中に私達が指示をした場合、それに従う事。以上の条件が守れるのなら協力しようじゃないか。」

 「うっ…そ、それは…。」


 まぁ、こんな条件を出されては素直に頷く事など出来ないよな。この青年は研究所の所長というわけでは無いだろうし、彼の判断で決定して良い事でもない。

 私が言いたいのは要するに、責任者に合わせて欲しい、という事である。


 「貴方の判断では了承しかねる条件だという事は分かっているさ。是非とも、案内して欲しいものだね。貴方が勤めている魔術具研究所に。」

 「は、ははぁっ!そ、それでは!これより我等が魔術具研究所まで、『姫君』様をご案内させていただきます!」


 私が案内を青年に要求すると彼は姿勢を正して敬礼をした後、踵を返して早歩きで移動し始めた。魔術具研究所に向かっているのだろう。


 「私達も彼の後に付いて行こうか。」

 「ノア様。よろしかったのですか?あの方々は…。」

 「そうは言うけど、リビアだって人工的に魔石が作る事が出来れば、この国にとってこの上ない利点なのは承知しているだろう?」

 「それはそうなのですが…。うぅ…あの方々は…。」


 オリヴィエは聴力が優れている分、大きな音は苦手だ。だからこそ寝起きが非常によろしくないオリヴィエにとって、あの目覚まし時計が効果抜群なのだが。


 そんな聴力の優れたオリヴィエにとって、大音量を発生させる爆発という現象をしょっちゅう引き起こす魔術具研究所は、良い印象を持てない場所のだろう。


 とは言え、私としてはあの青年の[失敗を恐れていては技術の発展が遅れる]という言い分には共感せざるを得ない。


 これは技術だけに限った事では無いが、何事も次が望めるのであれば、失敗を恐れるものでは無いのだ。


 「まぁ、私がいる以上は無茶な事はさせないさ。それに、万一爆発するような事になっても、その音がリビアに伝わるような事はしないよ。」

 「お気遣い、ありがとうございます。ええ、そうなのですよね…。確かに、人工的に魔石を作る事が出来るようになれば、ファングダムは金に頼る必要もなくなりますから、本音で言えば、是非とも成功して欲しい技術なのです。」

 「そうだね。さ、彼とあまり距離を放すのも悪いし、追いつくとしようか。」


 オリヴィエからも了承を得たので、これで気兼ねなく魔術具研究所へと赴く事が出来る。


 彼女には悪いが、正直なところ魔術具に興味がある私にとって、魔術具を開発する施設にも当然、非常に深い興味を抱くのだ。

 それとなく研究所の所長に頼んで、可能であれば彼等の研究物を色々と紹介してもらおう。



 案内された魔術具研究所は、外見だけで言えば一般的な家屋よりも小さな施設だったのだが、実はその本拠は地下であり、入ってすぐのスペースはあくまでも事務的な仕事をするためだけのスペースのようだ。


 まぁ、しょっちゅう爆発を起こしているというのであれば、地下で実験をした方が良いのは明白だ。

 尤も、新聞を読んだ限りでは、それでも聴力に優れた者には爆発音が届いてしまい、迷惑をかけているようだが。


 職員の青年、コンバに案内されたのは研究所の最下層、魔石製造機の試作品が鎮座している場所である。


 ここに来るまでの間に数々の魔術具を目にしたのだが、どれも未完成品らしく、どういった機能を持っているのか分からなかった。

 特に説明も無く素通りされてしまったので、今は気にする必要が無い、という事だろう。


 コンバが非常に体格の良い獅子の因子を持った筋肉質の獣人ビースターを見かけると、彼に駆け寄って私達を紹介しだした。


 「所長!失礼します!特級のお客様です!」

 「おう!コンバ!さっき気の早ぇ奴等が報告に来てたぜ!よぉくやった!」

 「初めまして。知っているだろうけど、"上級ベテラン"冒険者のノアだよ。そして彼女は、私にこの国を案内してもらっているリビアだ。」

 「おう!!俺はここの所長をやってるリオリオンだ!よろしくなぁ!」


 その名前には非常に聞き覚えがあるというか、非常に良く似た名前の人物を私は、というか多くのファングダム国民が知っている筈だ。彼の親戚だろうか?

 疑問に思っていると、オリヴィエが私に聞こえる程度の非常に小さな声でこっそりと教えてくれた。


 「御爺様の弟様です。」

 「リビアにとっては、大叔父って事になるね。」

 「です。御爺様も、大叔父様も、大の魔術具好きな方ですので・・・。」


 なるほど。レオリオン二世が超大規模魔術具を国中に設置させた理由には、大の魔術具好きだったから、というのもありそうだな。


 ちなみに、先王であるレオリオン二世はまだ健在である。

 引退と同時に隠居を始めてしまい、滅多に国民の前に姿を見せないらしいが。


 何でもマギモデルの製作とマギバトルに夢中になっているらしく、屋敷に引きこもってしまい、彼の妻が非常に困っている、という内容が8ヶ月前の新聞に載っていたのだ。何とも元気な老人である。


 そんなレオリオン二世の弟であるリオリオンは、オリヴィエを見た直後、目を見開き少し鼻を惹くつかせている。


 「んぅ?・・・んんっ!?・・・スンスン・・・。」


 これは、バレたな。流石は血縁、と言うべきか。

 とにかく、不用意に吹聴してもらわないようにしないとな。コンバに見えないように人差し指を立てて口に当てておこう。


 「・・・・・・。」

 「っ!・・・・・・(コクコク)。」


 私の黙っていて欲しいというサインを読み取ってくれたようで、小さく頷いてくれている。了承してくれたようで良かった。


 「所長?」

 「うん?おぉ!コンバ!ご苦労だったな!俺はちょっと『姫君』と話をしなけりゃならんから、ちょいとここを頼むわ!客として来てもらったってだけで、まだ協力は取り付けてねぇんだろ?」

 「は、はいっ!そ、その、協力をしていただくに至って条件が必要でして…。」

 「その条件が俺の判断に委ねられるって事だな?ちょうど良いや!こっちだ、所長室に案内するぜ。」


 そう言ってリオリオンは上へと向かう会談へと足を運んでいく。

 所長室はここよりも上の階にあるようだ。身体を動かす事が苦手なオリヴィエには大変かもしれないが、頑張ってもらうとしよう。どうしてもだめな時は私が抱えていくとも。



 地上と最下層のちょうど中間あたりに位置する所長室へ私達がと入ると、リオリオンは部屋の鍵を厳重に掛けたうえで、防音効果のある魔術具まで発動した。

 魔術具の大きさは椅子一つ分はあるほど巨大だが、良く作れたな。


 全員が椅子に腰かけると、早速リオリオンが事情を私達に問いただしてきた。


 「んで?なんだってオリヴィエが『黒龍の姫君』の案内をやってるんだ?」


 やはり分かっていたか。見た目を変えて体臭も以前とは違うものにしてみても、分かる者には分かってしまうものなんだな。


 「私が頼んだんだよ。今回の旅行はファングダムに行こうと思ってね。リビアならファングダムの事に詳しいだろうし、丁度良いと思ってね。」

 「じゃあ、何でファングダムに旅行に来ようと思ったんだ?」


 流石に自分の身内を一介の冒険者が連れ回していたら訝しむのも無理はない。

 これは、リオリオンが何処まで事情を把握しているか分からないが、素直に理由を述べた方が良いだろうな。

 オリヴィエに視線を向ければ、彼女も静かに頷いている。リオリオンは信用のおける人物とみて間違いないだろう。


 「質問を質問で返して悪いのだけど、リオリオンはこの国が滅びかけていると言われて、その話を信じるかい?」

 「いきなりすぎんだろ…。だが、まぁ、正直に答えるとなぁ…。」


 意外にもリオリオンはファングダムの現状をほぼ正確に把握していたようだ。腕も組み、目を閉じて困った表情をしている。


 「まぁ、首を縦に振らざるを得んのだよなぁ…。だからこそ、今取り組んでる研究を実現させたいんだがな…。」

 「ああ、このままだと金の採掘が途絶えてしまう事も把握しているんだね?」

 「踏み込むなぁ…。オリヴィエよぉ、いくらノアの助けがいるからって、国家機密の情報だぞ?」


 リオリオンは私の情報源が誰から伝わっているのかすぐに分かったようだ。

 まぁ、この国でも私とオリヴィエの仲が良い事は周知の事実らしいからな。


 そして、流石に金の採掘量や作物の収穫量などの詳細な情報は国家機密に当たるらしく、それを私に教えた事を非難している。


 「承知しています。ですが、問題は金の採掘量に留まらないのです。」

 「うん?どういう事だ?」

 「貴方も『黄金の夜明け』の話は知っているだろう?」

 「そりゃあもちろん知ってはいるが、ありゃあ御伽噺だろう?」


 多分だが、ファングダムの国民は皆『黄金の夜明け』の話自体は知っていると思うのだ。

 だが、それはあくまでも御伽話であり、実際に地下に魔物が眠っていたとは認識していないだろう。リオリオンもその一人のようだ。


 「実はそうでもないんだ。ちょっと右を見てくれる?」

 「右?…ってはぁっ!?!??」

 「……っ!?」


 リオリオンの右側、私から見て左側に、私の幻を出現させる。突然出現させた事でオリヴィエも驚いてしまっているようだ。


 「こんな感じで、今ここにいるのは私の幻なんだ。本物の私は、今もそのおとぎ話の魔物と談笑中だよ。」

 「アンタから匂いがしなかったのは、それが理由かよ…。ええぇ…触れるし聞けるし喋れるのかよ…。」

 「あ、あの!ノア様!?魔物と談笑中って、どういう事なのですか!?私、初耳なのですが!?」


 ああ、そうだった。オリヴィエには魔物の危機は去ったと伝えたけど、具体的にどうなっているのかは教えていなかったな。

 そもそも本来ならば教えるつもりが無かった事だし。


 しかし、状況が変わってしまったのだ。

 事情を正確に説明しなければリオリオンからの信用は得られないだろうし、そうなれば魔術研究所の研究の協力も出来なくなる。


 折角この国を救う足掛かりを見つけたのだ。しかもその足掛かりを管理する者はある程度この国の事情を把握してくれている。

 信用を得るためなら、多少の情報開示も辞さないつもりだ。


 「ああ、じゃあちょっと様子を見せようか。それぐらいなら簡単だし。」


 そう言って『投影プロジェクション』によって本物の私の視界を、この場に映し出す。


 「んなぁにぃーーーっ!?!!この魔術はっ!?つーか、こ、この映像!この蛇は!まさかぁっ!?」

 「ひ、ひぃぅっ!?」


 映し出された光景にリオリオンはこれでもかと驚いているし、オリヴィエは非常に怯えている。

 はて、私から見たらヨームズオームはもはや愛嬌しか感じないので非常に可愛らしく思えるのだが、オリヴィエは違うというのか?


 「まぁ、見ての通り、この大蛇がこの国の地下で眠っていたわけだね。ある事情があって目覚めてしまったのだけど、今はもうこの国の地下にはいないから、安心して欲しい。」

 「ま、マジかよ…。」

 「あ、あの、ノア様…?と、討伐はなさらないんですか…?」


 討伐だなんてとんでもない!既にヨームズオームは私にとって弟も同然なのだ!

 あの子の了承を得てからの話になるが、私はあの子を"楽園"に連れて帰るつもりでいる。皆も一緒に暮らす仲間が増えて、喜んでくれる筈だ。


 まぁ、流石に家の皆に確認を取ってから"楽園"に来るかどうかを誘うが。


 「リビアには悪いけど、あの子とは既に仲良くなっているんだ。言わば私の身内も同然だよ。」

 「ええぇ…。そんなぁ…。というか、あの子って…。」

 「伝説の魔物を身内とか…ヤベェなんてもんじゃねえな。」


 もう『投影』を解除しても良いだろう。

 私の視界にルイーゼの頭髪が映り込んでしまった場合、その事に言及されかねないからな。流石に彼女の事まで伝える気は無い。


 「出来れば、この事は内密にしてくれると助かるな。」

 「お、おう。いや、話したところで信じてもらえるかわかんねぇけどな。」

 「うぅ…。身内という事は、あの蛇は私よりもノア様に信頼されているという事なのでしょうか…?」


 私がヨームズオームを身内同然と言った事に対して、オリヴィエがショックを受けている。悔しそうにしていると言っても良い。


 ヨームズオームに対して先程からオリヴィエは辛辣な態度だ。そこまで怯える必要は無いし、怖くも無いのだがな。


 「リビアは、蛇が苦手なの?」

 「うぅ…。だ、だって…。毒とかありますし…。」

 「あー、オリヴィエが昔兄貴と遊んでる時に蛇に絡まれた事があってだな?アレ以降、オリヴィエはニョロニョロしたものがダメなんだよ。」

 「お、大叔父様っ!?」


 リオリオンがオリヴィエの過去を暴露した事で彼女が蛇を苦手とする理由は分かったが、そのせいでオリヴィエが取り乱してしまっている。

 自分の過去を知らされて恥ずかしがっているのだろうか?


 「あん時ゃ、兄貴が笑って見てただけだった事に対して、オリヴィエがマジ切れしちまってな?しばらく口きいてくれなくなったって、しょっちゅうオレん所に愚痴を言いに来てたんだぜ!」

 「も、もうっ!私の事は良いではないですかっ!」


 楽しげに語るリオリオンに対してオリヴィエは顔を真っ赤にして彼の暴露を止めようとしている。彼女にとっては知られたくない過去なのだろう。


 オリヴィエを助けるわけでは無いが、リオリオンの思い出話はまた今度にしてもらおう。


 今は魔石の製造実験の話を進めるべきなのだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る