第130話 ほんのちょっぴり本気モード
宣言通り遠慮なく依頼を一気に片付けていくわけなのだが、マコトは五日で昇級出来ると言っていたが、私の滞在期間を考えると、それでも遅いな。
かなり目立ってしまうし、間違いなく史上最速での"
受注する依頼の数は一日80~90件を目安にしようか。
ロビーへ来て状況を確認する。
先程以上に人の数は少なくなっているが、相変わらずケーナの所には冒険者が依頼の報告をしたり斡旋してもらったりと列が出来ている。
そしてそんな冒険者達に愛想よく振る舞いながらも後ろで順番を待っている者を待たせていない。相変わらず見事なものだ。
さて、そんなケーナではあるが、私に対しては怯えているようなので彼女を怖がらせないためにもオリヴィエの所に向かうとしよう。正直、能力だけならば彼女の方が上なのだ。
数十件の依頼であっても彼女ならば直ぐに手続きを済ませてしまうだろう。可能であれば彼女の動向も確認しておきたいしな。
そんなわけで昨日と同様に人が来ている気配の無いオリヴィエのカウンターへと移動する。
彼女は彼女で相変わらず愛想の無い表情をしているな。
「おはよう。依頼の受注を頼めるかな?それと、可能な限り大量に頼むよ。」
「おはようございます。先程通達が来ましたので、ノア様には制限無く依頼を受注していただく事が可能です。何件ほど受注なさいますか?」
なんとまぁ。マコトも随分と思い切った事をしたものだな。
「では、討伐依頼を中心に80件お願いできるかな?」
「・・・承知いたしました。件数が多いため、少々お待ちください。」
相変わらず淡々とした様子で話を進めているが、流石に要求する依頼の数が多すぎたからか、僅かな時間固まってしまったようだ。それでもすぐに調子を取り戻して対応できるのは流石と言わざるを得ないな。
・・・意地が悪いかもしれないが、多少強引にでも話しかけて、彼女の事を少し聞いてみようか?
視線を落とし、依頼書を束ねている紙束から依頼書を引き抜いて素早く依頼書に判を押しているオリヴィエには悪いが、声を掛けてみた。
「他の冒険者から聞いたのだけど、貴女は外国の王女なんだってね?」
「・・・・・・ええ。その、どなたから窺ったのか、教えていただく事は出来ますか?私が王女である事は、伏せていますので・・・。」
おや?オリヴィエ、平静を保っているように見えて非常に動揺しているな?
え?まさか、彼女、自分が世界中で有名な人物で多少の変装ではすぐに顔がバレてしまうと気付いていないのか?こんなに優秀なのにっ!?
「教えてくれたのはまぁ、一か月前に"中級"になったばかりの若い冒険者達だったよ。彼等が言うには、貴女はとても有名だから、彼等だけでなく殆どの人から貴女が王女である事がバレていると言っていたよ?」
「・・・・・・・・・・・・じ、じ事実、ででですか・・・?」
うっわぁ・・・。動揺っぷりが凄い事になっている。心臓の鼓動もかなり激しくなっているな。
信じられない事に、やはりオリヴィエは自分が王女であるとバレているとは思っていなかったようだ。
私も昨晩図書館で知った事だが、金色から毛先に行くにつれて白くなる体毛や、金色の瞳は、ファングダムの王族特有のものらしい。
つまり、オリヴィエの特徴はそれだけで[私はファングダムの王族です]、と公言しているようなものなのだ。
「あーその、貴女の体毛の色や瞳の色はかなり特徴的だろう?それで名前も同じだったら、誰もが貴女の事を有名な王女と結びつけると思うよ?他人を装いたいのなら、せめて偽名ぐらいは使おうよ。」
「・・・・・・ご教授・・・ありがとう、ございます・・・。それで、私の所に碌に人が来なかったのでしょうか・・・?」
あ、オリヴィエも自分の所に人が来なかった事は気になっていたようだ。てっきり自分から近づけさせないようにしていたと思っていたのだが、違うらしい。
それなら、一応私なりのアドバイスをしておこうか。
「それもあるかもしれないけど、貴女の場合、醸し出している雰囲気が近寄りがたいものだからね。人に来て欲しいのなら、もう少し愛想を良くした方が良いよ?ほら、あっちのケーナを見て御覧、とても愛想良くしているだろう?」
「わ、私には無理です・・・。あんなふうに振る舞う機会なんて・・・これまで一度もなかったですし・・・。」
「まぁ、無理に、とは言わないさ。少なくとも、私と面と向かってこうして問題無く会話が出来ているから、私は今後も貴女に対応してもらおうと思っているよ?貴女はとても優秀なようだからね。」
とても動揺しているにも関わらず、オリヴィエの手の動きは止まっていない。スムーズに依頼書を紙束から引き抜き、寸分狂う事なく依頼書に判を押している。
会話と依頼の受注手続き、同時に問題無くこなす事が出来ているのだ。人間離れした情報処理能力である。おそらく、私と同様に複数の物事を並列処理する事が出来るのだろう。
「今後も、ですか。それは、この国に滞在している間、毎日これだけの依頼をこなす、という事でしょうか・・・?」
「いや、この量をこなすのは今日も含めて三日間かな?早急に"上級"になる必要が出来てしまってね。やむを得ず、というやつさ。」
おっと?オリヴィエの動揺が更に激しくなってしまっているな。
これはまさか、今の会話で私達がオリヴィエの目的に気付いているという事に感づかれたのだろうか?
確かに、彼女の目的がこの国の蜃の財源の調査である場合、直接関係があるわけでないが、結果的には関係してくる内容だ。
だとしたら、どうしてその感の良さを自分の周りの評価に結び付ける事が出来ないのか非常に疑問に思われるが、その点は私にも少なからず似たような部分があるので、黙っておく。
私が想像していた以上にオリヴィエは優秀でいながら面白い人だったようだ。自分の事に対して無自覚な者同士、彼女とは個人的には仲良くしたいと思えた。
彼女を安心させるためにも、彼女の目的とは関係の無い理由だと述べておこう。
「とある貴族を気に掛けて欲しいと巡回騎士から頼まれたのだけど、その貴族のうちの一人が、貴族の学校に通っているからね。"上級"になって最低限の信頼を得るためだよ。」
「そういう事情でしたか・・・。その巡回騎士、随分と無茶な事を仰る方なのですね・・・。ノア様の滞在期間の間に"上級"になれ、だなどと・・・。常識と言うものを知らないのでしょうか?」
おや、自分に関係が無いと分かった途端、さっきまでの動揺が嘘のように無くなったな。
しかも昨日のマックスの態度にユージェンと同様に憤慨までしてくれている。オリヴィエは冒険者の事を大切に思っているらしい。
本当に、愛想さえ良ければ人気が出るのは間違いないんだけどなぁ・・・。
まぁ、マックスがああいった態度に出たのは、それだけ彼がカークス家、引いてはマクシミリアンを心酔していたからだろうし、彼女達の状況を知っていたから、いてもたってもいられなかったのだろう。
彼はまだ若いのだし、その辺の事はこれから学んで行けば良い。それと同時に、私も今は他人から不必要に憤慨されないように振る舞いには注意しないとな。もう遅いのかもしれないが。
と、どうやらもう受注手続きが終わってしまったらしい。彼女のカウンターには大量の引き抜かれた依頼書がきっちりと揃えられた状態で積み上がっている。
本当に優秀だな。あれだけ大量の手続きをこの短時間で、しかも私と会話をしながら、更に一時は激しく動揺していたにも関わらず終わらせてしまうなんて。見事の一言に尽きる。
「お待たせしました。依頼の受注手続きが完了しました。ギルド証を返却いたします。この度はご指摘とご指導、誠にありがとうございました。それでは、よろしくお願いいたします。」
「うん。行って来るよ。多分、午後の5時までには帰ってこれると思うよ。」
「行ってらっしゃいませ・・・・えっ?5時・・・?今日の?」
さて、80件もの大量の依頼だからな。一度宿に戻って部屋で内容を確認しよう。立ち去り際にオリヴィエが疑問に思う事があったようだが、私ならば出来る事だ。何も不思議ではない。帰って来たらその事を説明しておこう。
さて、依頼の内容を確認するために宿に戻ってきたわけだが、やや不機嫌気味なブライアンに出迎えられた。
「お帰り。今日はもう休むのか?」
「ただいま。ちょっと部屋で受注した依頼の確認をするために戻って来ただけだよ。それでブライアン、結局酒を全て飲んでしまった事は昨日謝っただろう?そろそろ機嫌を直して欲しいんだけど・・・。」
「だってよぉ・・・マスター・マークなんだぜ・・・?滅多に飲めない銘酒をよぉ・・・。飲めると思ったのによぉ・・・。」
昨日の晩からコレである。余程楽しみにしていたようだ。
まぁ、確かに話も弾み、食事にも合っていたから気にせずにドンドン飲んでしまった私達が悪いのだが、それどころの話では無かったからな・・・。
「だから悪かったって。あの酒屋の店主はまた私には酒を売ってくれるようだし、今度は家の皆のお土産用に大量に購入するつもりだから、その時に、ね?」
「まっ、マジかっ!?マジでなのかっ!?マジなんだなっ!?」
おおう、ビートルシロップの時以上の食いつきっぷりだな。ブライアンはよっぽど酒が好きらしい。
それだけ、昨日は楽しみにしていた、という事でもあるのだが。
「余裕があるだけ購入する事が出来たら、という事になるけどね。そのままの値段で一瓶卸させてもらうよ。」
「そこは譲ってくれるんじゃねぇのかよぉーーっ!?」
譲るのではなく卸すと言った途端に凄まじい落胆ぶりを見せてくれた。
流石に無償で譲るわけにはいかないだろう。それなりの金額のする酒なのだし、ここで高級酒を無償で譲るような事をした場合、私達の関係は間違いなく健全なものではなくなるだろうからな。
「当然だろう?大体、貴方は昨日のビートルシロップに関してはちゃんと代金を支払ったじゃないか。」
「あれは、ほら、宿の料理で使うものだしよぉ・・・。」
「それでも、だよ。仮に私が貴方に無償で銘酒を譲った場合、確実にそれを聞きつけた者達から色々と詮索されると思うよ?それこそ、この事とは関係の無い事までね。多分、その話は酒屋の店主の耳にも入るだろうし、そうなったら彼がどういう反応をするか、貴方なら分かるんじゃないかな?」
「うっ・・・ぐぅ・・・はい・・・スンマセンでした・・・。」
分かってくれたようでなによりだ。多分だが、ブライアンは過去にもあの酒屋の店主に良い目で見られないような事を酒に酔った際に行ったのだと思う。酒屋の店主を理由に話したら明らかに様子が変わったからだ。結構痛い目を見たのだろう。
まぁ、ある程度機嫌も直ったようなので良しとしよう。では、部屋に戻って依頼内容の確認しようか。
メジューマ荒原
現在、依頼を確認し終わった私が、大量の討伐依頼をこなすために訪れている場所である。
ティゼミアから遥か南に進んだ先にある荒原であり、私があの4人の害悪共を始末した場所から、更に先へと進んだ場所にある。王都からの距離はざっと1500キロほどだ。
その広さは極めて広大であり、面積は100万ヘクタールに届くほどだ。その広さ、ざっとティゼミアの倍以上の広さだ。
それだけの面積を持っているためか、生息している魔物も極めて多種多様だ。
尤も、"楽園"と比べるべくも無い程狭いし、この程度の広さならば私の『
幸い、荒原内には誰もいない。ここでなら、ある程度は制限無く活動しても問題無いだろう。
と言うわけで、この荒原に住まう魔物達には申し訳ないが、私の目的を果たすために犠牲になってもらう。
間違っても斃し過ぎないように注意しながら活動しよう。
そんなこんなで討伐対象の魔物を倒し、解体していると同時に、別件もついでに片付けている最中だ。
『―――と言うわけでね、私はマコトの後継者を探しているんだ。誰か適任は知らないかな?』
『そうだねぇ・・・適任がいない事は無いが、今は止めておいた方が良いだろうねぇ・・・。』
『・・・・・・・・・。』
『ロマハ、いい加減、機嫌を直しなさい。ノアの事情を考えれば、貴女が出ていくわけにはいかなかったのは分かるでしょう?それとも、貴女もノアにルグと同じ扱いをされたいのですか?』
『・・・・・・駄龍と同列は、嫌。』
折角人里からこれでもかと言うほど離れた場所にいるのだ。これだけ離れてしまえば、シセラに彼等の気配を感じ取る事など出来ない筈だ。
そんなわけで依頼をこなしながら、これまでの経緯を説明して五大神の内の三柱にマコトの後継者に心当たりがないか訊ねているところだ。尚、最初に訊ねたのはルグナツァリオに対してだけだった。
当然ではあるが、マコトの後継者について尋ねる前にルグナツァリオには寵愛の詐称規模について文句をこれでもかと言ってやったとも。それこそ、殴りつけるような思念を送ったうえでね。
それなりの効果はあったようで、殴りつけるような思念を送った際にはルグナツァリオからは痛みの感情が感じ取れた。
そんな私の文句に便乗するようにダンタラまで会話に加わってきたのである。
多少驚きはしたものの、彼女には『真言』で声を掛けたらすぐに答えてくれたから、何の不思議も無い。
で、これまでの経緯を説明している際、マクシミリアンの墓参りの話をしていた時に気配がもう一つ増えていたのだ。かなり不機嫌でダンタラが先程声を掛けるまで沈黙を保ち続けていた。
導魂神・ロマハである。彼女、私が墓参りをして祈りの作法を取った際に普通に私に声を掛けようとしていたらしい。
だが、私に声を掛ける前に私から[出てくるな]と言われてしまったため、ルグナツァリオやダンタラとは気兼ねなく会話をしていたのに自分だけ対応が違う、と拗ねていたそうなのだ。
いや、だって連日で神の気配を感じたとなったら、絶対に教会が騒ぐぞ?
そんな事になったらシセラに念入りに担がないで欲しいと言ったにも関わらず、私を担ぎ出そうとする者が現れる事など、容易に想像できてしまう。
そんな事は絶対に御免こうむる。ただでさえ今は状況が逼迫しているのだ。これで教会まで関わって来たら流石に私も冷静ではいられなくなる。
ロマハにはその辺りを理解して欲しいのだが、ダンタラの説得である程度は納得してくれたようだ。
というか、ロマハもルグナツァリオの事を駄龍と呼んでいたし、彼と同列の扱いをされるのは嫌なのか。
『駄龍とはご挨拶だね、根暗。ようやく口を開いたかと思えば、開口一番私の悪口とは、相変わらず性根が暗い。』
『お前が原因で彼女に声を掛ける事が出来なかった。責任取れ。』
『私の責任では無いだろう。私達の力は皆同等だ。誰が現れてもあの街の巫覡には私達の気配は感じ取れるさ。つまり、あの時君がノアに声を掛けたなら確実にノアに迷惑が掛かっていたというわけさ。』
『・・・・・・・・・。』
何を軽いノリで口喧嘩を始めているんだこの神達は。というか、話の途中だったんだが?
ロマハからはかなりの不機嫌さが伝わってきている。この口喧嘩、もしかして長引きそうなのか?
『・・・・・・色ボケ。』
『何か言ったかね?』
『色魔、お調子者、向こう見ず、駄龍。』
『ほう、引きこもりで恥ずかしがり屋で口下手な君が、珍しく多弁な事じゃないか。何かね?私の言葉が正論で反論が出来ないからと言って、癇癪を起したのかな?相変わらずお子様な事だな。根暗。』
私から言わせればどっちもどっちだ。これでは子供の喧嘩じゃないか。
まさかこの二柱、気が遠くなるほど長い年月の間、こんなノリで喧嘩をしていると言うのか?
というかダンタラ、黙って聞いてないでこの二柱を止めてくれないか?
『二人とも、いい加減にしなさい。ルグ、大体貴方はノアと話をしていた最中でしょう。彼女を放っておいたままにして良いのですか?』
『おっと、そうだった。こんな根暗に構っている場合では無かったね。ノア、もう一度言うが、適任者はいるが、今その人物に会いに行くのはお勧めしない。』
『理由を聞かせてもらえる?』
この辺りで確認できる討伐対象の魔物は大体片付いたかな?他の討伐対象はちょっと離れた所にいるな。
時間はまだ午前14時30分頃だ。この調子でドンドン行こう。
さて、ルグナツァリオが言うにはマコトの後継者に相応しい人物がいるそうなのだが、今会いに行くのは止めた方が良いらしい。
相当遠くにいるのか、それとも、その適任者に現状問題があるのか、はてさて、どういった理由だろうね。
『理由は貴女の考えているものであっているよ。それも、両方だ。その人物がいる場所はこの大陸にいるのは確かだが、現在彼を取り巻く環境が少々どころではなく人間にとっては厄介な事になっていてね。彼は自力で解決できるだろうし、彼もそれを望んでいて、今いる場所から抜け出そうとしているから、今貴女が関わる必要は無いんだよ。』
『なるほど。つまり、その人物はティゼム王国の人間ではなく、かつ今いる国にはあまり良い感情を抱いていない。更に自力でその国を脱出できるだけの力がある、と。で、私が関わろうとすれば当然余計に大きな騒ぎになってしまうから、その人物に会いに行くのは、彼が国を脱出してからにすべき。という事で良いかな。』
『その通りだ。流石はノア。察しが良くてとても助かる。どこぞの聞き分けのない根暗とは大違あああああっ!!?!痛いっ!!もの凄く痛いよっ!?!?』
『なぁ、ルグナツァリオ、今しがたダンタラから喧嘩をするなと言われたばかりだよなぁ?何でそうやって喧嘩のきっかけになりそうな事を平然と口走ったりするのかな?聞き分けが無いのはどちらなんだ?』
詳しく説明をしてくれるのは良いんだが、どうにもルグナツァリオとロマハは喧嘩の絶えない兄妹のような関係らしい。注意されたばかりだと言うのに、またしても喧嘩を始めようとしたので、先程よりも強めに殴りつける思念をルグナツァリオに送っておいた。
実を言うとこれ、『真言』を用いて発現している現象である。
うん。使いこなせるようになると魔法以上に尋常じゃなく便利な力だ。そして間違っても気軽に人類に使用して良い力じゃないな。
『フッ、ざまぁ・・・っ!?痛いっ!?ねえっ!ノアッ!?コレ痛いっ!?』
『痛くしているんだから当然だろう。私も、ダンタラも、喧嘩をするなと言っているんだ。互いに互いを煽り合うのはやめなさい。収集が付かないだろう。』
『『ごめんなさい(済まなかった)・・・。』』
分かればよろしい。まったく、こういうのはダンタラの役目じゃないのか?
『ノア?当然のようにやっているけど、思念だけで私達に痛みを与えるって、この世界のどこを探しても貴方にしかできない事ですからね?私だって出来ればやっていますよ?それはそれとして、こうも見事にこの二人を懲らしめてくれた事には感謝します。こう言っては何ですが、久々にスカッとしましたよ。』
ああ、そう言う事か。ダンタラもこの二人のやり取りには結構辟易としていたようだ。まぁ、注意をした傍からまた同じ事を行うのではな・・・。
しかも自分と同等の力を持っていて直接干渉できないとなれば、尚更だ。
良し。とりあえず、メジューマ荒原でやれる事は一通り終わった事だし、別の場所へ移動しよう。80件の内60件以上がこの場所での討伐依頼だったので非常に簡潔に依頼が片付いてとても助かる。
さて、残りの依頼はそれぞれの場所は違えど人工採取場での採取依頼ばかりだ。ついでとばかりにその場所での討伐依頼も数件ある。
サクッと終らせてしまおう。
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