第102話 上機嫌からの御機嫌斜め
宿を出て図書館へと移動しよう。
王都の広さはイスティエスタのそれを上回る。念のためブライアンに宿から図書館までの距離を聞いておいたのだが、のんびりと歩いていたら図書館までは30分はかかってしまうぐらいには離れていた。
時間に余裕が無いわけでは無いが、少し早く歩くとしよう。早く到着すれば、それだけ多くの本が読める事になるのだから。
ただし、決して走る事はしない。走った場合、どうしても宙に浮かぶ瞬間がある以上、翼を使用していない今の状態では空中で身動きが出来ない状態となる。
ほんの僅かであろうも、人とぶつかる可能性が出てきてしまうのだ。そう言った事態は避けたい。
決して走らず、急いで歩いて、そして早く図書館に向かうとしよう。
ティゼム中央図書館。
15分ほど歩くと、そんな文字が大きく記された門を構えた、周りの施設とは比べ物にならないほど巨大な建造物がある場所までたどり着いた。
門には警備員がいる。鎧は来ていないが、しっかりと体は鍛えているようで、所有している魔力も下手な冒険者よりも多い。一般的な"
警備員がいるのなら特別な注意点があるのかもしれない。話しかけて図書館に入っても大丈夫か確認してみよう。
「こんにちは。図書館に入るのに何か許可が必要だったりはするかな?」
「こんにちは。特に許可はいりませんよ。ですが、念のためギルド証の提示をお願い出来ますか?犯罪者を図書館に入れるわけにはいきませんので。」
それはそうだろうな。こちらとしても納得のいく理由なので『収納』からギルド証を取り出して警備員に提示する。
いつもの事ながら、目を見開いて驚いているようだ。
「これは・・・!?見事なものですね・・・。それでいて"
「気を遣ってくれてありがとう。だけど、その点に関してはあまり心配していないよ。実はここに来る前にイスティエスタで派手に動いてね。そっちのギルドマスターがこちらのギルドマスターにあらかじめ私の事を伝えてくれているんだ。」
「なるほど。冒険者のギルドマスターのお墨付きですか。それもあのイスティエスタで・・・。これは余計なお世話でしたね。では、図書館へお入りください。どうぞ、ごゆっくり。」
警備員に礼を言って門をくぐる。こうまで気を遣われてしまうのはやはり私のランクが"中級"だからと言うのも理由の一つなのだろうな。後は、格好もか。
現在の私の外見は完全に手ぶらで、しかも防具の類は一切装備していない。質の良い衣服のみだ。
強いて言うのであれば、尻尾の先端に取り付けられた尻尾カバーが装備と言えば装備だが、所詮は木製だ。お洒落程度にしか思われていないだろう。
そんな尻尾を除けば裕福な町娘のような恰好をしている以上、冒険者と思われる事はそうそうないだろう。
とは言え、私には装備は不要だし、例え装備を身に着けたとしても傷が付く事も無さそうだからな。『
その外見が周囲にどのような印象を与えるか?格好だけの冒険者と思われてもおかしくないだろう。それでは結局舐められてしまう。今と大して変わらないのだ。
結局はランクだ。私が高ランクの冒険者と一目で分かれば態々『収納』からギルド証を取り出すような事をしなくても実力を理解してもらえるだろうからな。
やはり"
図書館に入ってみれば、扉を開けた直後から見渡す限りの本の壁に出迎えられた。とてつもない蔵書量だ。これは、例え複製が出来たとしても今回の滞在期間で複製しきれるか少し疑問になってきてしまったな。
まぁ、出来ないなら出来ないで、またここに来れば良い。そういう意味では、私に時間の制限など無いのだからな。それどころか、我儘を言って家の皆に滞在期間を延ばすと言えば、あの子達は二つ返事で頷いてくれるだろう。流石にそんな事をするつもりは無いが。
何せ、ゴドファンスを始めとした男性陣が気合を入れて広場に城を建築するらしいからな。彼等も私に完成した城を出来るだけ早く見せたいだろうし、その気持ちを無下にするような事など、私には出来る筈も無い。
話がそれた。受付に入館手続きを済ませて本を読み漁るとしよう。勿論、イスティエスタと同様に複製が可能であるのなら、複製が優先だ。
「こんにちは。入館手続きを頼むよ。」
「はい、こんにちは。ギルド証を預かりますね?」
ちなみに、ギルド証は警備員に見せた後、『収納』に仕舞っていない。どうせすぐに受付に見せる事になるのだから、一々仕舞うのも面倒だからだ。
図書館の受付が、よもや本を読みに来た私服姿の冒険者を下に見るという事は無いだろうしな。
いるとしたらその人物は相当に性格に難があると言わざるを得ない。
少なくともこの受付は私を下に見るような事はしないようだ。
一応、この中央図書館とイスティエスタの図書館とでは何か違いがあるかもしれないし、確認をしておこう。
「一応確認するけれど、この図書館の決まりを教えてもらって良いかな?」
「はい。基本的には他の図書館と同じく、午前7時に開館、午後9時に閉館します。飲食厳禁で書物の持ち出しも出来ません。当然、汚してしまったり破損してしまった場合は弁償していただきます。それから、転写サービスも勿論行っていますよ?後は・・・あ、そうだ。分かっているとは思いますが、図書館の中ではお静かにお願いしますね?」
うん。転写のサービスを行っているという事は、個人で転写や複製を行ったとしても問題は無いだろう。本の複製も出来そうだな。その点もイスティエスタと変わらなそうだ。
さて、基本は同じと言っていた以上、他にも決まりがあるのだろう。大人しく説明を聞くとしよう。
「では、ここからはこの中央図書館独自の決まりとなります。まず、ティゼム中央図書館には一般公開されていない機密保管区域が存在しています。そちらの書物を閲覧する場合は国の、すなわち国王陛下の許可が必要になります。加えて、その区域に入る場合は必ず国から選出された監視員が同行する事になり、書物の転写も書写も認められていません。」
なんと。転写はおろか書写すら認められていないとは。しかもそれを防ぐために監視付きとな。相当に厳重に管理しているようだ。一体どのような書物が保管されているのだろうな。
「その機密保管区域にはどのような書物が蔵書されているのか、具体的に教えてもらう事は出来るかな?」
「申し訳ありません。規則ですので、具体的にお教えする事は出来ません。大雑把でいいと言うのであれば、基本的に読むだけで周囲に危害を加えるような禁書であったり、異端者が記した神々の考察書等ですね。」
つまり、一般的に世に出す事の出来ない書物が保管されている、と考えて良いだろうな。異端者が記した神々の考察書という書物には少々興味があるが、直ぐに読みたいというわけでは無いし、一般区域の本を読み終わるまでは機密保管区域に用は無さそうだな。
一般区域の全ての本を読み終わったら、知識欲を満たすために国から許可を取るのも良いかもしれない。
最後に、複製は可能かどうかだけ、遠回しに聞いておこう。
「転写のサービスを行っているという事は、自分で転写をしても構わないという事で良いかな?勿論、紙は此方で用意するよ?」
「勿論です。他の図書館でも説明していただいたかもしれませんが、図書館では自分で書物の転写を行う行為を推奨しています。」
「不思議なものだね。転写のサービス問うのは、図書館としては結構な収入源になるんじゃないのかい?」
少し疑問に思っていたのだ。図書館は国や街が経営している施設のため、市民や国民の税金によって成り立っている。だが、それでも儲けは必要だろう。転写のサービスもそのためだろうしな。
だと言うのに、図書館全体で個人が転写する事を推奨すると言うのはまるで出来る事なら転写サービスを使用しないで欲しいと言っているように聞こえるのだ。
「あー、実を言うと、転写ってあんまり儲からないんですよねー。特に料金が高いというわけでもないですし、そもそも図書館は知っての通り税金で十分に運営出来ていますから。」
「副収入は必要ないと?」
「ええ。それに、図書館に勤める人って、そのほとんどが読書好きなんですよ。『転写』って時間が掛かるじゃないですか。頻繁に利用される訳でもないですし、転写サービスをするぐらいなら、みんな読書に浸っていたいんですよねー。」
なるほどなぁ。言われてみれば実に共感できる理由だ。読書に夢中になっているのに、現実に引きずり戻されて時間のかかる作業をさせられるとなれば、職員達からは転写サービスと言う仕事は嫌がりそうだな。
確か、『転写』の魔術は人間達からしたら難易度が高く、消費魔力量も多いから使い手もそう多くない筈だ。
当然、その分転写サービスを行う際は『転写』が可能な職員に負担が掛かる。そうすればその職員の読書時間は大幅に削られてしまう。
税金だけで十分に運営出来ていて、しかも料金も大した額でないと言うのなら尚更だな。図書館側が自力での転写を推奨するわけだ。やってくれる人は、残念ながらほとんどいないようだがな。
事情は把握できた事だし、受付に礼を言って本を漁るとしよう。どのジャンルから読むかはここに来るまでの間に決めている。まずは他国の言語の本を片っ端から複製するのだ!
いやぁ、大漁大漁!まさか現存する国の言語だけでなく、昔存在していた国の言語の書物まで蔵書されているとは思いもよらなかった!
あれから2時間近く時間が経過してしまっている。名残惜しいが、そろそろ冒険者ギルドに顔を出しておいた方が良いだろう。受付に挨拶をして図書館を退館しよう。
「とても有意義な時間だったよ。夕食後にまた利用させてもらうね。」
「楽しんでいただけたようでなによりです。ギルド証をお返ししますね?」
ギルド証を受けとり図書館を出る。いやぁ、本当に有意義だった。複製してばかりだったのでまだほとんど本に目を通していないが、本のタイトルに目を通すだけでも実に心が弾んだものだ。
何せ私の知らない知識が、比喩表現抜きで山のように存在しているのだ。既に複製した本の数は100冊近くになるが、それでも一般区域に蔵書されている本の1%にすら届いていない。王都に来て本当に良かった!
ギルド証を受け取る際に受付が何か言いたげだったのだが、もしかして私が本を複製している所を見たのだろうか。まぁ、どうしても気になるのなら向こうから聞いて来るだろう。
短時間で本を複製できることが知られれば、おそらくイスティエスタの時と同じく本の複製の指名依頼が入って来るだろうからな。
あまり積極的に依頼をこなすつもりが無い事をこの街のギルドマスターに先に伝えておいた方が良いだろう。尤も、それも含めてユージェンが伝えてしまっているかもしれないがな。
さて、図書館から出て5分もせずに冒険者ギルドだ。その扉はイスティエスタと同じ構造をしていた。やはり、人の出入りが激しいと一々扉がしっかりと閉まってしまうのは不都合があるのだろう。スイングドア、と言うらしい。
冒険者ギルドの内装もイスティエスタとほとんど変わらないものだった。ギルドごとに、もしくは国ごとにデザインが統一されているのだろうか?
考えるのは後だな。それと言うのも、ギルドに入る前からギルド内が騒がしくなっているのだ。
しかも、この騒ぎ方はやや険悪な雰囲気を放っている。殴り合いの喧嘩が起きたとしてもおかしくない雰囲気だ。
事態が収まるまで待とうかとも思ったのだが、もめ事を起こしている片方の声に聞き覚えがあったので、不必要に目立つ事を承知の上で騒ぎに首を突っ込む事にした。冒険者ギルドに入ろう。
「"
「ふざけないで!!強引に
「ガキが生意気な口聞いてんじゃねえぞ!!」
聞き覚えのある声の主は馬車で同乗した冒険者の少女だ。仲間の二人を庇うように前に出て相手の冒険者に食って掛かっている。
彼女達は無事、冒険者登録が出来たようだが、他の冒険者達からあまり良い扱いをされていないようだな。
言い争っている冒険者達は、装備からして"中級"だろうか。男性のみの四人組か。どうやら少女達を強引に一行に加えようとしているようだな。
食って掛かっている少女に素直に感心する。体格も実力も人数でも上回っている相手に対して、仲間のために前に出て食って掛かっているのだ。
臆していないわけでは無い。むしろ、内心ではかなり怖がっている。それでも、あの娘は友人が、仲間が大切なのだろう。
どちらに加勢すべきなのかなど、考えるまでも無いな。
男性冒険者の一人が堪え切れなくなったのか、手を挙げだした。平手打ちでもするつもりか。
周りの冒険者達は見ているだけで手を貸すつもりは無いようだ。
まったく、未来ある若者達の先達が、みっともない真似をするものだ。少しはイスティエスタの冒険者達を見習ってほしい。
彼等はものぐさで不衛生で悪臭を放ってはいたが、後輩に対しては面倒見が良かったのだ。悪臭は放っていたが。
その問題も、私が仕掛けた警備用魔術と彼等に押し付けた2冊の本によって次第に改善されて行くだろう。
振り下ろされた手を尻尾で受け止めながら、二人の間に入る。男性に食って掛かっていた少女は叩かれる事を予測したのか、ギュッと目を瞑っていた。怖かったろうに、健気な事だ。
まぁ、厳しい事を言うのであれば、相手の攻撃を前にして目を閉じてしまうのは悪手であるため、注意しておくべきなのだが彼女達はまだ"新人"だ。これから経験を積んで改善していけば良いだろう。
そういえばこの娘達を含めた馬車の同乗者達からは、また稽古をつけて欲しいと頼まれていたな。
今みたいな状況に対処できるようにするためにも、要望に応えるのも良いかもしれない。
「おいっ!!いきなり割り込んできて何なんだよテメエは!?」
「同じ冒険者として、後輩に対する態度が見ていられないほどみっともなかったからな。干渉させてもらった。」
「ノ、ノアさん!」
「テメエこのガキ共の連れかよ!?そんな舐めた格好をして好き勝手言ってくれんじゃねえか!?」
「俺達がみっともねえだとぉ!?」
「
ふむ。典型的なならず者タイプというやつか。図書館にあった娯楽小説にも何回か目にしたな。
こういった輩は、相手の実力が目に見えて分かる印、すなわちランクをとにかく気にする連中だ。そして、ランクに見合わない実力の者にちょっかいを掛けて、痛い目を見ると言うのがお決まりのパターンだ。
現に私のランクを確認しようとしている。このままの流れだと、私がこの連中を痛い目に遭わせるという事になるな。
別に構いはしないが、気になる事がある。この連中、ここのギルドマスターから私の事を聞いていないのだろうか。
周囲の冒険者の連中もだ。気になって周囲を確認してみれば周りの連中は小声で私の事を話し合っているな。少女が私の事を[ノア]と呼んだのを聞き逃さなかったらしい。
どうやら周りの連中にはギルドマスターから話が伝わっているようだ。
それでも、周りの連中はこの騒ぎに関わるつもりは無いみたいだ。あくまで傍観者に徹するつもりか。
イスティエスタでもそうだったが、そう言うところは気に食わないな。
良いだろう。そういうスタンスで行くと言うのならば、この場にいる全員、巻き込ませてもらうとしよう。
私に食って掛かってきた男性冒険者達を、敢えて残念なものを見るような、憐れみを込めた目で見渡す。
「なぁんだその目はぁ!?」
「テメエふざけてんのかぁ!?」
「さっきから何なんだよテメエはぁ!?」
「舐めやがって、質問に答えろや!!」
「はぁ・・・お前達、『底辺魔術師の剣術無双』とか、『魔術オタクの下剋上』とか、『転生勇者の冒険者生活』とか、読んだ事が無いのか?どれも人気タイトルの小説だぞ?」
今挙げたのは、私が読んだ事のある人気の娯楽小説のタイトルの一部だ。先程私が述べた、お決まりのパターンで痛い目に遭わされる、所謂テンプレートなやられ役が登場する小説でもある。
怪訝な表情をしている辺り、読んだ事が無いのだろうな。そういえば本は高級品だから、裕福な者でなければ読めないのか?
見た目の印象で判断するような事はあまりしたくないのだが、この連中が図書館に足しげく通い詰めるような連中には見えないし、読んだ事が無いと判断しよう。
「俺達がそんなお上品な物手にするわけねえだろうが!!」
「頭沸いてんのか!?常識で考えろや!!」
「いい加減ランクを答えろや!!」
「その本が何だってんだ!?あぁ!?」
「今言った小説のタイトルには、決まって相手の実力を測れずに主人公にちょっかいを掛けて痛い目を見る低ランクの冒険者が登場する。所謂やられ役だな。そんな連中と、お前達がそっくりだったから憐みの視線を送ったんだよ。」
本を読んだ事が無いとの事だったので分かり易く私が憐みの視線を向けた理由を答えたところ、揃いも揃って顔を赤くし始めた。まぁ、下に見ている相手に自分達が見下さられたら怒るのも当然だな。
「もう我慢ならねぇ!!テメエ、覚悟は出来てんだろうなぁ!?」
「女だからって優しくされると思うんじゃねえぞ!?」
「その上品な服を引きちぎってや・・・っ!?!?」
連中が言葉を言い終わる前に尻尾カバー『不懐』を掛けて、同じく『不懐』を掛けた床を尻尾で思いっきり叩きつける。
人間の声では到底出せないほどの大音量の打撃音がギルド中に響き渡り、全員が押し黙ってしまう。
「覚悟、ね。出来ていようといまいと関係ないな。ここにいる冒険者全員、今から訓練場に来い。少し稽古をつけてやる。・・・使わせてもらって構わないね?」
「は、はい・・・・・・ど、どどど、どうぞ・・・・・・。」
魔力をほんの少しだけ開放してこの場にいる冒険者全員に告げる。ほんの少しと言っても、あくまで私の感覚だ。一般的な"上級"冒険者の10倍以上の魔力になる。否が応でも実力差が分かった事だろう。
一応、訓練場を使って構わないか受付嬢に聞いてみたが、問題無いとの事だ。ならば、遠慮なくいかせてもらおう。
全員、と言う言葉に反応して、先程まで事態を傍観していた冒険者達の一人が私に対して訊ねてくる。
「えっ、オ、オレ達も・・・?」
「当たり前だ。こんな騒ぎになるまで傍観する事しか出来なかった腑抜け共にも、教育が必要なようだからな。嫌だと言っても来てもらうぞ?全員、強制参加だ。さっさと訓練場まで移動しろ!」
「「「「「ヒェッ・・・・・・・。」」」」」
全員と言った手前、完全に委縮してしまっている少女達にも、可哀想だが参加してもらう。
久しぶりに不愉快な気分になったからな。しかも先程まで大量の本が手に入って良い気分だったのにも関わらず、だ。
覚悟してもらおう。泥のように眠る事が出来るぐらい、疲れ果てさせてやる。
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